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夏休み前に"これだけ"は準備したい。発達グレー家庭がラクになる3つの工夫

元特別支援学校教員ママが、毎年やって正解だったこと

もうすぐ夏休みですね。この時期になると、なんとなくソワソワというか、胃のあたりがきゅっとする感じ、ありませんか。私は毎年これです。カレンダーで7月のページをめくった瞬間、頭の中で「今年こそちゃんと準備しなきゃ」というアラームが鳴り始めます。

うちには不登校でASD診断のある娘と、ADHD傾向のある息子がいます。夫は在宅ワークですが家事育児にはほぼノータッチなので、基本的にワンオペです。元・特別支援学校の教員という経歴もあって、「準備しておいたほうがいいこと」は頭では分かっているつもりでした。それでも数年前までは「まあ、なんとかなるでしょ」で乗り切ろうとして、初日から崩れたことが何度もありました。娘は朝からイライラが止まらず、息子は「暇すぎる」と1日に何度も訴えてきて、私はその板挟みで午前中だけでぐったり…仕事どころではない日もありました。

そこから試行錯誤を重ねて、ここ数年は同じ3つのことだけは毎年欠かさずやるようにしています。この記事では、そんな私が実感として「これだけはやっておいてよかった」と思える工夫を、できるだけ具体的にお伝えします。専門家目線というより、同じ立場の親としてのリアルな話として読んでいただけたら嬉しいです。

なぜ夏休み前に、発達グレーの子は崩れやすいのか

見通しが立たない不安タイプ

夏休み前というのは、実は子どもにとってかなり負荷の高い時期なんだそうです。学校という「決まった枠」がなくなることが分かっているだけで、見通しの立てにくさから不安が強くなる子が多い、という考え方があります。うちの娘の場合、不登校ではあるものの、それでも「夏休みだからフリースクールがなくなる」「療育のスケジュールが変わる」といった変化には敏感で、6月の終わりごろからそわそわし始めていました。夜になかなか寝つけない日が増えたり、いつもより小さなことで涙ぐんだり、そういうサインが少しずつ出てきます。

予定がなさすぎる退屈タイプ

息子はADHD傾向があるので、逆に「予定がなさすぎる」ことで持て余してしまうタイプです。時間割がなくなった瞬間にエネルギーの発散先を失って、癇癪という形で出てくることが去年は何度もありました。学校がある日は体育や休み時間で発散できていたエネルギーが、夏休みには行き場を失ってしまうんですね。

この「見通しが立たない不安」と「予定がなさすぎる退屈」、この二つのタイプがうちには同時にいるので、対策もひとつでは済みません。だからこそ、夏休みが始まる前のこの時期にやっておくことが大事だと感じています。

工夫①:生活リズムを「見える化」する

まず一つ目は、生活リズムを目に見える形にしておくことです。口で「明日はこうするよ」と伝えるだけでは、うちの子たちには全然足りませんでした。何度も口頭で説明しても、当日になると「聞いてない」「そんなの知らない」と言われることがよくあったんです。

取り入れているのが、1日の流れをホワイトボードに書き出す方法です。

  • 起きる時間、朝ごはん、自由時間の枠

  • 療育がある日はその時間帯

  • お昼ごはん、寝る時間

文字だけでなく簡単なイラストや色分けも入れると、娘は「あ、今日はこの流れね」と自分で確認できるようになりました。視覚優位の自閉症のお子さんには、絵や写真で予定を示す「見える化」という手法が有効だと言われていて、これは特別支援学校で教員をしていたころ、授業や生活指導の中で日常的に取り入れていた方法でもあります。うちの子どもたちに対しても、実は赤ちゃんの頃からずっとこの見える化を続けてきました。療育はずっと続けてますが、夏休み用のスケジュールの組み方については、療育の先生とも相談しながら我が家に合う形に整えています。

たまたま教員時代に見てきたやり方を、子どもたちにもやってみたらしっくりきたので、同じように悩んでいる方にとって、何かひとつでもヒントになる部分があったら嬉しいです。ちなみに息子には時間を数字ではなく「〇〇するまでの時間」という形で伝えると体感的に分かりやすいようです。タイムタイマーを併用するようになってからは癇癪の頻度が減った気がしています。

工夫②:予定のない日をあえて先にブロックする

二つ目は、逆説的なようですが「何も予定を入れない日」を先にカレンダーに書き込んでおくことです。

夏休みというと、あれもこれもやらせなきゃと予定を詰め込みたくなるのですが、発達特性のある子にとっては予定の変更や刺激の多さそのものが疲労の原因になることがあります。うちでは週に1日は「お出かけも療育もなし」の日を最初から決めておくようにしたところ、娘の癇癪の頻度が目に見えて減りました。以前の記事でも書いたのですが、「ちゃんとしなきゃ」をやめて子どものペースを優先するようにしてから、家庭全体の空気がやわらかくなった実感があります。

このブロックする日は、私自身にとっても意味があります。療育の送迎やお出かけの予定がない日は、家事も最低限にして、子どもたちと一緒にゆっくり過ごすか、逆に仕事に集中する時間に充てるか、その日の体調に合わせて決めています。予定が真っ白な日があるだけで、気持ちの逃げ道ができる感覚があります。夏休み前のこの時期に、あらかじめ「余白の日」をカレンダーに確保しておくことをおすすめします。

工夫③:親自身の負担を先に減らしておく

三つ目は、子どものためというより、親である自分のための工夫です。夏休みは子どもたちが1日中家にいる分、家事の量も食事の回数も増えます。ワンオペの私にとって、これが地味に一番きついポイントでした。

だからこそ夏休みに入る前に、家事の負担を減らす仕組みを整えておくようにしています。

  • 食洗機・乾燥機:皿洗いと洗濯物干しから解放されるだけで心の余裕が違う。台風の時など乾かない時は、乾燥機に全振り!

  • 冷凍食品・時短調理グッズ:夏休み前にまとめ買いしておく

  • レンジ完結の主食ストック:お昼ごはんが1日3食→4食に増える対策

品切れや混雑を避ける意味でも、この時期にまとめて準備しておくのは結構大事だと感じています。ほんとは、単品の冷凍庫を買いたいな…とも思っているくらいです。使われてる方、ぜひ感想をおしえてください!

在宅ワークをしながらの子育てなので、平日の日中に子どもたちがいる状態でどう仕事時間を確保するかも毎年の課題です。去年からはAIに家事や仕事のスケジュール調整を手伝ってもらうようになり、以前より自分の時間が取れるようになりました。療育費に加えて習い事もやりたがる子どもたちのために家計のやりくりも必要で、月5000円のNISA積み立ても細々と続けています。この工夫についてはまた別の記事で詳しく書きたいと思っています。

夏休み前チェックリスト

ここまでの3つの工夫を、実際にうちで毎年確認しているチェックリストの形でまとめておきます。梅雨明け前のこの時期に、一つずつ確認してみてください。

生活面

  1. 夏休み中の1日の流れをホワイトボードやカレンダーに書き出す

  2. 療育や通院の予定を先にすべて確認しておく

  3. 週に1日は完全に予定を入れない日を決めておく

環境面

  1. 冷凍食品や時短調理グッズのストックを増やしておく

  2. 食洗機や乾燥機など時短家電のメンテナンスを済ませておく

  3. 子どもがひとりで過ごせる「暇つぶしの引き出し」を増やしておく

お金の面

  1. 光熱費・食費が増える前提で家計簿アプリで予算感をつかんでおく

  2. 療育費と習い事、NISA積み立てのバランスを夏前にざっくり見直す

全部を完璧にこなす必要はなく、我が家では毎年2〜3個できれば上出来、というくらいの気持ちで取り組んでいます。

元教員として気づいたこと

特別支援学校で働いていたころ、長期休み明けに子どもたちの様子が大きく変わっているのを何度も見てきました。休み中の生活リズムの乱れが、休み明けの登校しぶりや情緒不安定さにつながっているケースは少なくなかったように思います。当時は保護者の方に「規則正しい生活を心がけてくださいね」とお伝えする立場でした。

今は自分がその立場になって、頭で分かっていることと実際にやり切ることの間にある大きな差を痛感しています。完璧を目指さなくていい、できることを一つずつ、というスタンスに落ち着いたのは、この数年でようやく身についた感覚かもしれません。全部を完璧にこなそうとすると、私自身が先に倒れてしまいます。だからこそ、この3つの工夫は「これだけはやる」という最低ラインとして続けているものです。

おわりに|今日からできる1ステップ

今日お伝えした3つの工夫は、生活リズムの見える化、予定のない日を先に確保すること、そして親自身の家事負担を軽くしておくことでした。どれも特別なことではないのですが、夏休みが始まってからでは余裕がなくてできないことばかりです。だからこそ、梅雨明け前のこのタイミングでの準備が効いてくるのだと思います。

今すぐできる1ステップ: カレンダーやホワイトボードに「夏休み中の1日の流れ」を、ざっくりでいいので今日中に書き出してみてください。それだけで、来たる長い夏休みへの心構えがひとつ変わるはずです!

同じように発達グレーのお子さんやワンオペ育児、不登校のお子さんを育てている方がいらっしゃったら、コメントで夏休みの過ごし方について教えていただけたら嬉しいです。スキやフォローもとても励みになります。これからも、実体験ベースの子育てや在宅ワーク、投資や節約の話を発信していきますので、よかったらこちらも読んでみてください。


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