2024年7月11日夜、3兆〜4兆円規模の為替介入の疑い(推計)

昨日、下記のように介入の計算プロセスのメモを記載しました。本日、昨日介入されたかどうかの市場推計ができるので、自分の備忘録としてメモを記載しておきます。
2024年7月11日に為替介入?介入規模の計算のプロセスの確認|服部孝洋(東京大学) (note.com)

為替介入の予測に関する計算方法は下記の通りです。

①まず、為替介入が実施された2営業日後の資金需給予測値を用います(資金需給予測値は短資会社が定期的に出しています。こちらには介入の影響が反映されていない点に注意してください)。
② 次に、介入が実施された2営業日後に、日銀が公表する「日銀当座預金残高要因と金融調整」による「財政等要因」を用います(こちらには為替介入の効果が反映されている点に注意してください)。
③ ①と②の差分を使って為替介入の効果を得る。

すなわち、介入がなされた2営業日後における
為替介入の規模
≒日銀公表分の財政等要因-短資会社による財政等要因の予測
で推定するということです。

今回は7月11日の夜、為替介入が疑われ、それが「財政等要因」に反映される2営業日後は7月16日です。7月16日における短資会社による「財政等要因」の予測は、下記の通りであり、4000億円弱。

上田八木: 2,000億円
セントラル:4,000億円 
東京短資:5,000億円

本日公表された、(介入が疑われる日の2営業日後の)7月16日の財政等要因は、下記の通りで、▲31,700億円。したがって、4000億円弱との差を考えると、3-4兆円規模の介入がなされていたということが予測されます。

https://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp240716.htm

実際に介入がなされているかは後日明らかになるのですが、介入した翌営業日には市場で予測されてしまうので、覆面介入にどれくらい意味があるかが疑問ですね。また、今回は、毎日新聞などでリーク報道があり、結果的にそれは当たったので、どういう経緯があったかも気になります。

なお、この日に介入があったかが明らかになるのは、7月31日の午後7時です(この日は日銀決定会合もあります)。

https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/feio/index.html

今回は簡単ですが、以上になります。

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