ロイター「日本政府、「不意打ち介入」にかじ=口先介入からシフト」記事へのメモ

本日、ロイターから出ているメモについて目にしました。これも備忘録で記載しておきます。下記の記事です。

日本政府・日銀による為替介入への警戒感が根強いことも円を支えている。ロイター通信によると、2人の関係筋は2日までに、日本政府が為替介入をほのめかす「口先介入」の慣習を改め、投機筋を締め上げて円売りのコストを高める手法にかじを切りつつあると明らかにした。

下記の英語記事が発信源なのかなと思いました。
EXCLUSIVE: Japan shifts to ambush intervention tactics against yen short sellers, sources say | Reuters

まず、下記の書籍の2章で書いたのですが、為替介入についてはかなり少数で意思決定されていて、財務省国際局の中に職員としていてもほとんど情報が得られないという認識です。また、記事に記載されている2名となると、もうかなり限定されてしまいます。現在の体制はものすごく保守的な体制であり、特定の記者に話すとは思えないと感じました(私の周りではそう思ったのではと思います)。

さらに、口先介入はやめるといっても、記者会見は日常的にやっているわけであり、全く牽制しないというのも考えにくいと思います。もちろん、いきなり介入してもよいのですが、介入できる額には上限があるので、介入額を減らしたいというところに口先介入の意図があるわけです(実際に発動しないということが重要な大切なポイントです)。これまで牽制してきたため、口先介入をやらないとなると、単に介入がなされないというメッセージになる可能性もあります。

「為替介入とは何か」は、まだ予約段階で、8月にならないと読めないので恐縮ですが、今回は2章で財務省国際局と為替市場課について相当踏み込んで記載しました。財務省国際局の課がどうなっているかや、各係がどうなっているか、それをもし読者が財務省国際局為替市場課に配属されたら、というストーリーで記載しています。財務官の役割やよくある誤解についても記載しました(複数名の有識者にチェックしてもらったので正確です)。

書籍そのものは370ページもあり結構あるのですが、2章と3章を読むだけで読了感として学びがあったという感覚を持てるように記載しました。編集者曰く、読者は新書をすべて読むとは限らないので最初の3章くらいまで読むだけで一定の満足が得られる形にすると書籍の満足度が高まるということで、そのアドバイスに従いました。

1か月後には発売ですが、個人的には早く書店に並んでほしいと思っています。

為替介入の基礎|服部孝洋(東京大学)

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