見出し画像

kaquarion vintage

本日より7/26までkaquarion vintageのPOP-UPを開催中です。
初日の本日は開店からひっきりなしにご来店いただきました。
ありがとうございました。

初日は終わってしまいましたが、今回はkaquarionをキュレーションされているお二人がどのような思いで、どのようなアイテムをピックしているのかざっくり世界観をお伝えできればと思います。


古着のイベント、と聞くと、珍しいブランドや希少な年代のものを思い浮かべる方も多いかもしれません。

ですが、このイベントで並ぶのは、そういう"記号"として消費される服ではありません。

ミラノと東京でファッションデザインを生業とする二人が、「これからも着続けたい」と思える服だけを集めたヴィンテージ。

ブランドネームではなく、生地の質、縫製、仕立ての美しさ、そして袖を通した時の着心地。その価値が時間を超えて残っている服たちです。

彼らが掲げるコンセプトには、Martin MargielaのAIDSチャリティーTシャツのメッセージを引用し、洋服へと置き換えたこんな言葉があります。

「サステナビリティのためにできることはもっとある。だけど、ヴィンテージを着ることは、その良いスタートになる。」

流行が次々と生まれ、消費されていく時代だからこそ、10年後もクローゼットに残したいと思える一着を選ぶこと。その積み重ねこそ、本当の意味での豊かさなのかもしれません。

今回並ばせていただいているのは、時代や流行に左右されない、素材や仕立てという"揺るぎない品質"を持ったアイテムばかり。

だからこそ、着こなしにも余白が生まれる

クラシックを気取って着る必要はありません。

デニムに合わせてもいいし、Tシャツや素肌の上からラフに羽織ってもいい。肩肘張らず、それでいてどこか品良くまとまる。
”デニムに内羽根”などの極端なことではなく、洋服同士の距離をゆるやかにつないでくれるような存在です。

夏本番ということで、今回は特にシャツを豊富にご用意いただきました。
総数約50着が並びます。

ナポリ仕立てのリネンやコットンのドレスシャツは、Giampaolo、BARBA、Lorenzini、Francesco Smaltoなど、一流メーカーを中心にサイズもカラーも幅広くラインナップ。

Equipment はご存知の通りフランスのシルクとかヴィスコースのようなとろとろ系のシャツを作ることに特化したメーカーです。ある時期からウィメンズのみになり生産が中国に移るのですが、それより前のもののみ集まっています。
シルクやヴィスコースのとろみある質感は、夏の暑ささえ心地良く変えてくれます。洗いざらしのまま着ても絵になるのは、素材そのものが良い証拠。

Giampaoloは南イタリアはプーリア州のメーカー。細番手の生地を細かい運針で綺麗に縫い上げるその精度はもちろん、ボタンの選定やサイドシームなど細部にこだわりが見えます。 Fatto a Manoは文字通り「手作り」人の手によって縫われたことの証。誰かのためにスミズーラで仕立てられたことによるサイズのズレが、かえって古着にしかない面白さ。

Barbaは言わずもがな、イタリア最大手とも言えそうなメーカー。南イタリアの色男の夏のクローゼットには必ずこのブランドのシャツが一枚は入っているんじゃないかと思ってしまうほど、イタリアの夏のスタイルを象徴するようなシャツです。

Lorenziniは一時期のエルメスを生産していた実力派。イタリア製ながら、ところどころにフレンチのイズムを感じます。襟型もフランスっぽいものが多いですね。

Francesco Smaltoはフレンチのテーラーですが、シャツはイタリア製。着ればわかるいいシャツ。デザインに合わせてハンドの仕様も盛り込んだりと、超高級スーツの作り手だからこそのディテールも盛りだくさんです。

アメリカものを彷彿とさせるチェックシャツ。
だけどイタリアメイド。

日本でも目にする機会も多いであろう名門ブランドも。
言わずもがな良いです。

さらに今回パンツに関しては、チノスラックスを多めに届けていただきました。

kaquarionとしてこれから提案していきたいジャンルらしく、これが本当に素晴らしい。
その名の通り、自宅でも洗えるようなコットン素材のスラックスですね。

普段デニムばかり穿く僕のような人間でも自然と手が伸びる一本で、カジュアルな服にも違和感なく馴染みながら、どこか大人らしい空気を作ってくれる。
これが本当にめちゃくちゃ良いので、ぜひ試していただきたい。

気張っているわけではないのに、だらしなく見えない。
上述の、洋服同士の距離をゆるやかにつないでくれるような存在を象徴するようなアイテムの一つかと思います。

まさに"エフォートレス"という言葉がぴったりです。
古着だから価値があるのではなく、良い服だから時間を超えて今ここにある。
そんな当たり前だけれど忘れられがちな価値を、ぜひ店頭で袖を通しながら感じていただければと思います。

きっと、「古着」という言葉のイメージが少し変わるはずです。

最後に、kaquarionの描く世界観を存分に感じられる、
今回のイベントに合わせてイタリアで撮影していただいた素敵なルックで締めさせていただきます。
イベントは7/26まで、明日以降もご来店お待ちしております。

HAUTE 橋本

いいなと思ったら応援しよう!