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偉大な経営者は、公衆衛生を理解している

JR九州の会長をされていた唐池恒二氏は、社長時代に豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手がけたことで知られています。

現在は、九州観光機構の会長をされており、先日新聞でこういう発言をされていました。

人気で息の長い観光地には安心安全、食とおみやげ、そして歩く楽しさがある。

温泉や自然景観、祭りも大切だけれど、もっと大事なのは歩く楽しさとおもてなしのあるまち。

僕は宮崎県日南市の飫肥城下町は武家屋敷とせせらぎがあり一番好きだ。

電線が地中化されていて歩きやすい。

安心安全、食とおみやげ、歩く楽しさ、どれも公衆衛生活動と軌を一にする発言だと思いました。

提供する食事で食中毒を起こしてはならず、お土産で食品表示法違反をしてはならず、お風呂でレジオネラなどとんでもない話です。

お散歩コースを整備してにぎわい処を置くなどの「公衆衛生のまちづくり」をすることは、人気で息の長い観光地となることにつながります。

日南市の飫肥は、外務大臣小村寿太郎の出身地で、資料館もあっておすすめです。

小村寿太郎の鏡

唐池会長は、漫画の「ワンピース」を読んでおり、新聞でルフィーたちが乗る船にみかんの木があることを指摘していました。 

大航海時代に、船乗り達が最も恐れたのは、壊血病でした。

長い間船に乗っていると、全身が腐っていく病気に罹りました。その姿は、ゾンビそのものです。

この病気の原因や予防法は長い間わかりませんでした。

1753年に英国海軍の軍医リンドが、船の中で臨床研究を行います。

壊血病になった水兵を、レモン汁、酢、海水、にんにく汁、シードルなどを飲ませたグループに分けて観察したところ、レモン汁を与えたグループは壊血病から回復し、他のグループは悪化しました。

英国海軍では、食後にライム汁を飲むことが規則に取り入れられました。

英国海軍の水兵はライムの匂いがしたので、他国の海軍からはライミー(ライム野郎)と馬鹿にされていたそうです。

理屈はわからないけど、予防ができればいいとする実践的な英国人らしい判断です。

ビタミンC不足が原因だと判ったのは二〇世紀になってからのことです。

唐池会長は、ルフィーの船にミカンの木があるのは、壊血病の予防のためではないかと言っていました。

さすが、JR九州を復活させたリーダー!

こんな細かいところに気がつくとは……。

ちなみに、唐池会長の愛読書は「孫子の兵法」です。

孫子は言っております。

将とは、智・信・仁・勇・厳なり

唐池会長は、リーダーの要件は智、信、仁、勇、厳の五つしかないのかとそのシンプルさに大変感動しています。

この中に「仁」があるところがポイントです。
仁とは人が傷ついたり病気になったときにいたわる優しさです。

医は仁術と言われます。

つまりは公衆衛生の心。

大国主命が、皮を剥がれたいなばの白うさぎに治療法を教えた、あの精神です。

唐池会長は公衆衛生がわかっている人だと思います。

いかにも知っている人のように書きましたが、
会ったことはありません。

飫肥城


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