日本の医学神はおおくにぬしのみことである
それぞれの国や民族には医学の神がいます。
ヨーロッパはアスクレピオス、アラブはイムポテフ、中国は神農などの医学神がいます。
患者から問診をして、診察した所見を記録して、患者に予後を伝えることの重要性を指摘したヒポクラテスは、医学の神とされています。
さて、日本の医学神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
サメに皮を剝がされて泣いているうさぎに、真水で洗って蒲の穂を体にぬるように言います。

蒲の穂は、火傷した皮膚の治療の薬にもなり、医学的にも正しい処方でした。
大国主命は、少彦名命(すくなひこなのみこと)と力を合わせて、国造りを進めました。
少彦名命は、薬の神様です。
大阪の道修町には、少彦名神社があります。
毎年11月23日には、日本の製薬会社の社員が集まり、医薬品の安全と薬業の振興を祈願します。
大国主命は、いろんなところで祀られています。
宮崎県の都農神社は、大国主命を祀っています。

東京の神田神社は、大国主命、少彦名命、平将門を祀っています。
医学神と薬学神にならんで、実在した人物である平将門が祀られているところが、平将門の凄さを物語っています。

新宿にある東京医大病院の敷地内には、新宿医薬守護神社があります。
東京医大病院は、日本の医薬神に守られているのです。

敷地内には、東京医科大学の校歌が刻まれた碑があります。
作詞者は、土井晩翠です。
ヒポクラテスの 名によれる
ギリシャの昔、 斯の道の
光明、 西のあさぼらけ
東亜は更に はるかなる
神話の蔭に にほう跡
源流二つ、 彼と此
世々に広めし いさをしの
何がさらめや 尊さを
源流二つと、ヒポクラテスと大国主命のことを、しっかり謳っています。

今年の正月に、都農神社にお参りしました。
そのときにおみくじをひきました。
末吉でした。
ガーン T_T
でも、それには、「衛生」をうたった昭憲皇太后御歌が記されていました。
かりそめの
ことは思はで暮らすこそ
世にながらへむ薬なるらめ
(訳)とかく人は目先の事に捕らわれて、過ぎ去ったことをくよくよと考えたり、取り越し苦労して、無駄な労力を費やしがちです。
今日一日を感謝しつつ、精一杯励むことが健康長寿の良薬で、幸福に恵まれる基です。
これからの人生の薬をいただきました!
私は、公衆衛生の道を引き続き歩んでいきます。

