医療と観光は、総力戦で望む必要がある。ホスピタルとホテルは語源が同じである
2年前に、椎葉村の平家祭りを見ました。
椎葉村出身ですが、平家祭りを見たのは初めてでした。
私が大学生のときの平家滅亡八〇〇年に当たる一九八五年から始まりましたが、これまで見る機会がありませんでした。
椎葉が舞台の映画「しゃぼん玉」で、平家祭りが登場します。
林遣都さんが主役で、女優の市原悦子さんが最後に出演した映画です。

恐縮です。このしゃぼん玉の中で、平家祭りを見ました。
この映画の中に、実は我が家がちらりと映っています。
延岡市医師会の会長さんの老健施設の近くで、ずぶぬれのシーンの撮影が行われ、スタッフに施設の風呂を提供したそうです。
映画のエンドロールに、老健施設の名前が出たので、すごく嬉しかったとおっしゃっていました。
祭りは、宮崎学園高校の吹奏楽部の演奏で、たいへん盛り上がりました。

徳永ゆうきさんのコンサートがありました。
鉄道マニアで知られていて、高千穂のアマテラス鉄道に乗って運転をさせてもらったことをうれしそうに話していました。
鶴富屋敷で行われた平家琵琶のミニコンサートには感動しました。
初めて琵琶の音を、生で聞きました。
平家物語を唄うために、「琵琶」という楽器が発展してきたそうです。

最後は、鶴富姫や那須大八郎などのパレードがあり、沿道の観衆がスマホで写真や動画を撮っていました。
馬に乗った武者に、宮崎県の副知事がいました。
「副知事ー!」
声をかけたら、こちらの方を振り向きました。
驚かせてすいません。汗💦
馬が驚いて、落馬したら、大変なことになっていました。

翌日六時に椎葉村を出発して高千穂保健所の近くを通り、八時すこし前には延岡市に着きました。
二時間たらずで延岡に着くとは、一九八五年からすると考えられない進歩です。
交通が便利になると人の流れも変わります。
ちなみに、医療は交通と密着しています。
西臼杵郡にある公立三病院の統合・再編も、道路が良くなって、人の動きがかわったことに影響を受けています。
近年の医療を変える最大の要因は、人口減少です。
外来、入院の患者が減るとともに、少子化により、看護師などの医療従事者の確保も大きな課題となっています。
医療は、食堂と旅館と似ていると思いました。
たとえると、食堂が外来、旅館は入院です。
交通事情が良くなると、宿泊をする人が減ります。つまり、入院患者が減るのです。
私の実家のある上椎葉には、一九八五年には、七つくらい旅館があったと記憶していますが、今は三軒となっています。
辞めた旅館には、私の実家も含まれています。
食堂も四軒ほどあったのが今は二軒で、椎葉村に来る観光客はお昼に食べるところがないと言っています。
多くの観光客が訪れる高千穂も、昼食の場所に苦労していると聞いています。
今後の人口と疾病の変化をにらんで、外来と入院サービスをどのように展開していくか、病院のスタッフをどのように確保していくのか。
今後の観光客のニーズの変化をにらんで、食事と宿泊をどのように展開していくか、ホテルの従業員をどのように確保していくのか。
医療と観光は似ており、総力戦で望む必要があります。
ホテル(旅館)とホスピタル(病院)の語源は同じです。
祭りは政(まつりごと)、祭りは医療政策につながります。
なにはともあれ、祭りはいいですね。





