丹波康頼は、安倍総理が提唱した「自由で開かれたインド太平洋構想」を1000年以上も先取りしていた
外国の医学の神や巨匠が続きましたので、
我らが日本の医学の巨匠を紹介します。
日本では、なんといっても丹波康頼です。
「誰それ?知らん」
という人も多いかと思いますが、
平安時代の医師です。
名前のとおり丹波の出身で、
医学に精通した康頼は朝廷に呼ばれました。
康頼は「医心方」30巻を編纂して、
948年に円通天皇に献上しました。
この医心方は、
現存する我が国最古の医学書です。
7~8世紀にかけて遣隋使、遣唐使を通じて、
我が国にもたらされた中国の医学の集大成です。
本家の中国では既に失われた本も多いので、
世界で唯一の大変貴重なものとなっています。
医心方に掲載されている薬は、
アフリカ、
ペルシャ、
インド、
スリランカ、
オーストラリア
付近の動植物に及んでおります。
故安倍総理が提唱し、トランプ大統領も採用した「自由で開かれたインド太平洋構想」を
1000年以上も先取りしています。

この「医心方」は長い間、朝廷に秘蔵されておりました。
原本は、丹波康頼の子孫に伝えられてきました。
幕末の1860年に、
漢方医学の牙城であった
幕府の医学館から出版されて、
初めて世にでました。
900年ぶりの一般公開です。
長崎から新しいオランダ医学が入ってきたので、それに対抗するために
幕府の医学館がうった最終手段でした。
しかし、漢方凋落の流れは止まりませんでした。
特に、種痘と外科治療の差は歴然としておりました。
幕府も、漢方医で固めてきた将軍の奥医師に、
オランダ医学を学んだ蘭方医を採用しました。
医心方の原本は、
それから約100年後の1984年に
文化庁に買い上げられました。
付いた値段は27億円。
30巻で27億円ですから、1巻が1億円弱!
国宝に指定されました。

ちなみに、丹波家の子孫で有名なのが、
俳優の丹波哲郎です。
私が子どもの頃には、
土曜夜9時のTBSドラマ
「キーハンター」、
「Gメン’75」
に登場しておりました。
英国映画007シリーズにも登場した名優です。
独特のオーラがあり、
晩年は霊界との通信に力を入れて、
そのまま旅立たれました。
「Gメン’75」のオープニングに、
ある飛行場の滑走路に
丹波哲郎を中心に
Gメンの刑事たちが勢揃いします。
ナレーションが始まります。
ハードボイルド Gメン’75
熱い心を強い意志で包んだ人間たち」
ちゃちゃちゃん、ちゃらら、
ちゃらーららららー♪
こうして文字で書くとチャラいのですが、
感動的なオープニングでした。
どこの飛行場で撮影したのかが、
人生の謎でした。
死ぬまでには、必ず真相を明らかにすると、
誓ったのです。
それから40年後、
防衛省に勤務したときに、その謎が解けました。
河野太郎防衛大臣がツイッターで、
海上自衛隊の館山航空隊基地の滑走路で、
Gメン'75のオープニングを撮影した
と紹介されたのです。
感動しました!

若きアビセンナがみそぎをしたら、
気を失って、気がつくとそこは東洋の国日本で、丹波康頼に出会って医師をめざすことになった
というファンタジー小説は
受けるかもしれません。
スポ魂漫画の「巨人の星」の
星一徹のような父と二人三脚で、
コーランをマスターしたアビセンナ。
次なる目標を見失っていた。
アビセンナは、自分の生き方に迷いが生じ、
水をかぶり全身の洗浄をしたら、
気を失ってしまった。
気が付くとそこは、東洋の国の日本だった。
そこで出会ったのが丹波康頼だった。
どうやら「禊ぎ」をすると日本にワープできることが判った。
康頼と過ごすうちに、医師となる希望が湧いてきた。
臨終のみぎわの康頼から
「お前は医学の星になれ」
と言われてアビセンナは決意する。
十六歳のアビセンナは、
再び黄金コンビの父と組んで特訓を開始する。
目標は、千年前に実在した伝説の医師ガレノス。
努力の末に十八歳で医学を極めた。
「医学典範」を出版してガレノスを超える。
こうして医学界の頂点を極めるが、
酒と女に溺れて若くして死ぬ。
日本で挽き立てのソバを食べて、
挽き立てのコーヒーを思いついた。
ソバもコーヒーも挽き立てが旨い!
違いの判る男「アビセンナ」によって
「コーヒー」が世界に広まり、
人々に平穏がもたらされることになった。
ちなみに酒と女を覚えさせたのは、康頼だった。

うーむ。
母国のウズベキスタンをはじめ、
アラビア諸国を怒らせて、
抗議が来る可能性が高いので、
やめておいた方が外交上無難
のような気もしています。
なにはともあれ、
ガレノス
アビセンナ
丹波康頼
の三人は、医学の世界で、
時空を超えた輝きを保っています。
