ニイニイゼミの鳴き声は、「ニイじゃだめなんですか?」と政治家からつっこまれてもニイではない
7月の3連休は椎葉村の実家に帰っておりました。
椎葉も昼は暑いのですが、夜が涼しい。
宮崎市や高鍋町の調子で寝ていたら、寒くて目が覚めました。
慌てて窓を閉めて寝ました。
実家は上椎葉で、鶴富屋敷や菓te-riの店のある場所に近く、標高は400mくらいで、椎葉の中では低いところです。
椎葉には、標高1000mを越える小林地区、800mの追手納地区など、標高が高いところに住む人もたくさんおります。
椎葉を舐めておりました。
風邪をひくのは、こういう気候の変化に順応できないときでしょうね。
用心、用心。

朝、5時頃のまだうすぐらいときに一斉にヒグラシが鳴き始めました。
モーニング・ヒグラシ・シンフォニー・オーケストラの演奏で、目が覚めました。
ときおりウグイスの声も混じっており、なかなか素敵な朝でした。
私はセミの声は、ヒグラシが一番好きです。
カナカナという声を聞くと、涼しく感じます。
宮崎市や高鍋町に帰ってくると、暑さとクマゼミの声に圧倒されます。
昔のCMで、オーシャンデリゼというフランスのパリの有名なシャンデリゼ通りの歌をもじって、オーシャワシャワという歌がありました。
子どもがお風呂でシャンプーをしているシーンを覚えていたので、シャンプーのCMだと思ってネットを調べてたら、ライオンの入浴剤でした。
クマゼミの声を聞くと、CMのオーシャワシャワを思い出します。
なぜ覚えているかというと、ドリフターズの伝説の番組「8時だよ全員集合」のときに流れていたコマーシャルだったのです。
当時の子どもは皆見ていましたので、私も覚えていました。
昔フランスに行き、シャンデリゼ通りを歩いたときにも、この歌が聞こえてきました。
東京の表参道は、シャンデリゼ通りに似ていますね。
東京にはクマゼミはいません。
クマゼミが表参道に出没するようになったら、温暖化が進行した証拠です。

3年前に東京から宮崎に帰ってきて、衝撃を受けたのは、クマゼミのシャワシャワ攻撃です。
東京のアブラゼミやミンミンゼミとは比較にならない圧倒的な音量でした。
じゃわじゃわ。そうじゃった。じゃっとよ!
宮崎に帰ってきたことを、セミの声で実感しました。
6月の始め頃に伊香保温泉の近くの山を歩いていたときに、何やら聞いたことのない音が聞こえてきました。
ハルゼミでした。
セミの声という認識がなく、不穏な音で宇宙人の来襲かと思いました。
そもそもセミが6月に鳴いているということを経験したことがなく、油断しておりました。
松尾芭蕉の俳句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の蝉はニイニイゼミです。
ミンミンゼミは、ミーンミーンと泣きますが、ニイニイゼミはニイニイとは鳴きませんので気をつけてください。チーチーです。
「ニイじゃだめなんですか?」と政治家からつっこまれても、ニイじゃありません。チーです。

同じアングロサクソンでも、アメリカ人は蝉が大好きですが、英国人は蝉を見たことがありません。
そもそもアメリカには蝉はたくさんいますが、イギリスには蝉はいません。
イソップ童話の「アリときりぎりす」は、もともとは「アリとセミ」の話でした。
しかし、ヨーロッパの北部にはセミがいないので、キリギリスに変更されました。
キリギリスは濡れ衣を着せられ、世界中に「遊び人」、いや「遊び虫」だと悪評を広められたのです。
かわいそうなキリギリス。
しかも、キリギリスはバッタの仲間ですが、飛べません。
鳥なのに飛べないニワトリのようになってしまいました。
「キリギリスを守る会」を結成しようかと思いました。

ちなみに、延岡市はクツワムシの王国でした。
延岡市ではいたるところで、ガシャガシャと鳴いておりました。
12月になってもクツワムシが鳴いており、衝撃を受けました。
伊集院静さんの「冬の蜻蛉」という短編があります。
これに対抗して、「冬のクツワムシ」という小説を書こうと思いました。
失意のどん底に落ちた主人公が、師走の寒い河原で鳴いているクツワムシの声を聞いて、力を得て復活するという話です。
昆虫の鳴き声には、人を癒したり、励ます力があります。
昆虫は公衆衛生です。
蚊のように血を吸い、感染症を媒介するものもいれば、セミやクツワムシのように人を癒やしたり、励ますものもいる。

夏休みは昆虫採集の季節。
お子さんやお孫さんと一緒に、昆虫採集をしてみると、子どもの頃の自分が甦るかも。
でも、蜂に刺されないように注意して下さいね。
私は40年ぶりに、うるしにかぶれて2週間かゆかったです。
