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日本の貿易の99.7%は海で行われる。飛行機で運ばれるのは人とボジョレー・ヌーボーだけである

防衛省の衛生監のときに、横須賀で実施された東部防衛衛生学会に出席しました。

横須賀地方総監の海将の講演を聞きました。

「日本の貿易の99.7%は海で行われる。飛行機で運ばれるのは人とボジョレー・ヌーボーだけ」という発言に笑わされました。

「世界標準の戦争と平和」は、海を守ることです。

「平時は戦わずして勝つ、事態生起時は守り抜く能力と意思を示す」ことが大事です。

「孫子の兵法」に通じるものがあります。

今後の努力の方向性として、
①人の充実、
②機能の充実、
③構想の充実、
④協働の充実、
が重要だと言っておられました。

戦場の心理として、昭和18年に海軍兵学校を卒業し、大和とともに出撃し沈没した軽巡洋艦「矢矧」から奇跡の生還をして戦後、東大工学部に進み建築家となった人の話を紹介されました。

戦闘場面では、平時に優秀かどうかは全く関係がなかったそうです。 

3つに分けられます。

①いつもに比して勇猛果敢になる

②淡々と職務を果たす

③恐怖で動けなくなる

戦場とは、最高度のストレスがかかる場所で、
常識を超越した究極の理不尽さが降りかかってくるところです。

江田島の海軍兵学校での教育は理不尽でしたが、ここで学んだことが役にたったそうです。

人を育てるには、
練度と精神状態に応じて、
意図的なプレッシャーを与えないといけない
ことがある。

コーチング技術の一つに、
管理された論理的なストレスを与えること
が含まれています。

第二次大戦以降に、近代的な海戦があったのは、1982年のフォークランド紛争だけです。

ミサイル火災による火傷で、多くの死傷者がでました。

このときのトラウマがあるので、英国海軍は耐火性の頭巾的な防火具をまとって勤務します。

魚雷だと、艦船が真っ二つに割れ沈没する。

飛行機からの爆弾投下は、もはやありえない。

最も想定されるミサイルの被弾による被害は、フォークランド紛争を参考にすると、1発で死者は10~20名、負傷者は20~25名が発生する。

この多数に発生する負傷者をいかにして、洋上の艦船に後送し治療を行い、最終的に陸上の自衛隊病院に後送する必要がある。

海上自衛隊は、発足して約60年たちました。

当初の30年は黎明期でひたすら訓練をしていた。

その後は10年周期で役割が変わっている。

まず、リムパックや日米ガイドラインによる冷戦体制に組み込まれた。

次に冷戦が終わり、敵がいなくなった。

国際貢献をひたすらやった。

次に、テロが起こり、気付いたら周囲は敵だらけだった。

次の10年はどう変わるか。

医療は、治療して終わりではなく、また戦場に復帰させるのがゴールとなる。

そういう意味でも、身体検査ではねられた場合の復活のための適切なアドバイスをよろしくお願いする。 

私は、これほど面白くてためになる講演を初めて聞きました。

後日、青森県三沢市で開催された東北防衛衛生学会に出席しました。

北部航空方面隊司令官の空将の講話をききました。

レオナルドダビンチのヘリコプター
ドラえもんのタケコプター、
鉄腕アトム
といった空飛ぶキャラを皮切りに、
魅力あふれるスライドが次々に映し出されました。

ライト兄弟以降、空をとぶことに伴い、
減圧症、
低体温症、
低酸素症などになり、
航空医学が発達してきたことが紹介されました。

映画トップガンが公開されたのは1986年、
2019年にトップガンⅡが米国で公開されました。

この30年間で、F14はF18に変わったが、ジェット機はそれほど変わらなかった。

一番変わったのは、人だ。

女優は齢を取った。

変わらないのはトム・クルーズだけだ。

これには笑いました!

1872年に明治天皇に熱気球の閲覧がありました。

1909年に気球研究会が発足し、航空医学の研究が開始された。当初は医師はいなかった。

1910年に、徳川大尉がフランスでパイロットライセンス取得した。

フランスからフォール大佐が来日して、普及活動が行われた。

所沢市には、「ファルマン通り」がある。

飛行機を牛車が運んだことに由来する。

日仏交流は100年を超える。

1913年に初の飛行機事故が起こった。所沢市
に慰霊碑がある。二人の中尉が殉職した。

1940年に、立川に研究所ができて、航空医学研究が実施されることになった。

航空医学は、航空生理と事故の人的要因の予防が一番の課題。

低酸素、減圧症、重力加速度Gが有名。1934年にプレッシャースーツが開発された。

第一次世界大戦で、戦闘機の死亡事故を調査した英国の結果は、2%が戦闘中の死亡、8%が機械の問題、90%は人的要因だった。

自衛隊では、1957年に航空医学実験隊が発足している。

これまで、ともすれば機体にばかり目が行き、個人装具には力が入っていなかったと反省。


レシプロ機からジェット機へ、そして人が乗らないUAVへ。

レシプロ機は、音速を超えられない。

ジェット機は、ターボジェットからターボファンへと進化した。

ターボファンを使ったコンコルドはマッハ2。 

燃費がかかり音がうるさく、2003年に終了。

これ以後、民間機の速度は変わっていない。

ステルスは、ソ連のユフィンチェフのエッジ波理論をもとに、米国が1971年に、F-117を開発した。

理論を実際につなげた好例。

ステルスは絶対的なものはなく、費用対効果で決まる。

飛行機の新たな創造は、機体構成、ステルス、構造、エンジン、システム、兵装の分野がある。

VR,AR,AIなどの分野も発展している。教育訓練では実用化されている。

パイロットトレーニングに、航空医学の先端技術を組み入れることが重要。

米国のDARPAは、サイレント・トーク、判断能力の神経科学の研究をしている。

創造性とは、物事と物事をつなぐことであり、これまで生み出された最も優れたものに触れ、自分が進めていることに取り入れていけるかが大事。

スティーブン・ジョブスは言っている。

ニーズより、シーズだ。

自衛隊の幹部の講話は、分かりやすく、ためになります!

防衛省にいた時代は、私は日々賢くなっていく自分を感じていました。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく

井上ひさしさんの言葉を実感しました。

プレゼンは、人生を生きるためのスキルです。

中川巧一さんの「一生使えるプレゼンの教科書」はおすすめです。

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