見出し画像

東京で見た映画「しゃぼん玉」と宮崎で見た映画「かくかくしかじか」は似ている

映画「かくかくしかじか」を見てきました。

宮崎出身の漫画家東村アキコさんの自伝的な漫画「かくかくしかじか(全5巻)」の実写版で、楽しみにしておりました。

原作は何度も読んでいたので、果たして、漫画のエッセンスがうまく映画化できているか不安がありました。

しかも、主人公を演じる永野芽郁さんが、まさかの文春砲の餌食となり、本人PRができない状況下での封切りとなりました。

しかし、結論から言えば、まったくの杞憂でした。

映画は、全般が宮崎愛のあふれた、原作どおりの素晴らしい内容になっていました。

主人公役の永野芽郁さんの演技は漫画の東村アキコさんそのもので、主人公の恩師の日高先生役の大泉洋さんは漫画の日高先生そのものでした。

また、東村アキコさんが通う宮崎西高の美術部の先生、同級生や後輩、両親役の俳優・女優の方々は、本当に宮崎に住んでいそうな宮崎弁丸出しの日向カボチャやいもがらぼくとでした。

冒頭に、フェニックスの木と宮崎の青い空と海、日南海岸の鬼の洗濯岩の光景が流れただけで、涙があふれてきました。

急性老人性涙腺崩壊症に罹患したようで、周りの人に気づかれないように必死にカバーしました。

2時間を越える映画で、後半ではなく、冒頭の5分で泣くのは、さすがに早すぎる気がしました。

私は、東村アキコさんと同じ宮崎西高の卒業生なので、制服を見たときには懐かしく思いました。

主人公は、なにかあると日高先生の絵画教室の近くの一ツ葉海岸で、誰もいない海にむかって語りかけます。

椎葉村生まれで山の人間ですが、海もいいなあと感じました。

宮崎西校の制服、懐かしい

昔、日本テレビで「波瀾万丈」という番組がありました。

日曜の10時頃からの1時間番組で、私はなぜかよく見ておりました。

成功した人の半生を回想的にドラマ化して、本人にそのときのエピソーを語ってもらうという番組でした。

この番組をたくさん見た結果、人生の分岐点に登場して的確な指導・アドバイスをする人間は、2つのタイプしかいないことに気がつきました。

一つには「変わった親戚の叔父さん」であり、
二つには「学校の先生」です。

学校の先生は、小学校で6人の担任の先生がおり、中学校では3人、高校で3人、
人生で合計12人の先生と巡り会います。

担任の先生以外でも、部活動の先生や塾の先生なども含めると、15人くらいいそうです。

人生を変えるフィフティーン!

東村アキコさんの場合は、絵画塾の先生との出会いで人生が変わったタイプに分類できます。

それにしても強烈な個性を持った「恩師」です。

竹刀を振り回して、
言うセリフは「描け、描け、描け」。

現在ならば存在することは困難なパワハラ先生ですが、漫画でいうところの「キャラ立ち」した存在です。

日高先生がいるからドラマとなったのでしょう。

パンフレットとノート買いました

宮崎つながりでジャイアンツの長嶋監督とゴジラ松井の師弟関係を思い出しました。

真夜中に国際電話をかけてきて「バットを振れ」という長嶋監督と、本当にバットを振ったゴジラ松井。

スイングする音を電話ごしに聞く長嶋監督。

長嶋監督も「振れ、振れ、振れ」といいそうです。
いや、「スイング、スイング、スイング」かな。

私の場合の恩師は大学の教授でした。

一度も先生の講義を受けたことはありませんが、酒場で先生から話を聞かされました。

臨床医ではなく、厚生省の医系技官を選んだ私を励ましてくれました。

憲法には医療という言葉はないが、公衆衛生はある。医師法の第一条の医師の任務にも公衆衛生の向上に寄与せよと書いてある。安心して公衆衛生の道を進め

何度か心が折れて、辞めようと思ったときに、先生に言われたことが支えとなりました。

34年間、厚労省に勤務することができたのは先生のおかげです。

宮崎の一番街です

実は、宮崎に帰ってきて映画をはじめて見ました。

東京で最後に見た映画は、「しゃぼん玉」です。

直木賞作家の乃南アサさんの同名の小説が原作で、主人公は林遣都さんと市原悦子さん。

主題歌「アイ」は宮崎県出身の秦基博さんでした。

舞台は椎葉村。

都会で強盗傷害を起こした主人公が、椎葉村に流れてきて市原悦子さん演じる婆や村人と出会って再生していく話です。

大泉洋さんも、市原悦子さんも、原付バイクに乗って登場するところは同じでした。

宮崎の住まいと、椎葉村の実家が、映画にチラリと登場するところも同じでした。

宮崎交通のバスが、主人公の人生の節目に重要な役割を果たしていたのも同じです。

さらに、涙腺が崩壊したのも同じでした。

違うのは、余韻でしょうか。

日高先生の「描け、描け、描け」は、
自分に「書け、書け、書け」
と呼びかけているような気がしています。

ということで、映画の感想を書いてみましたが、直木賞を目指して本格的に頑張ろうと思います。

椎葉村で書いている4人の「秘境の文筆家」よりも先にデビューしようと、本書く的に頑張ります。

映画「かくかくしかじか」はおすすめです。

私と同様、ほんかくてきに元気が出ますよ。

いいなと思ったら応援しよう!