宮崎県職員は、結束力が強くて、全員が鳥インフルエンザの処分ができる
昨年、川南の養鶏場で病原性鳥インフルエンザが発生しました。
約3万5千羽が飼われていました。
死亡する鶏の数が増えたので県に報告して、簡易検査の結果、陽性が確認されました。
PCR検査でも陽性が確認されたので、これらの鶏の殺処分と埋却が開始されました。
この3万5千羽の処分の計画は、ざくっと言えば以下のとおりです。
①期間 12月3日7時~4日14時
②動員 全3陣 合計 約330人
・第1陣 約110人(3日7時~18時)
・第2陣 約110人(15時~23時)
・第3陣 約110人(4日10時~14時)
③処分 3000千羽/1時間
これだけの作戦を短時間の間に、計画して実施できることは驚異的なことです。
処分開始前の12月3日の午前1時頃には、埋却するための穴の掘削は完了させていました。
動員計画から、
バスによる移送計画、
消毒薬やPPEのための物資の輸送、
弁当の手配、
便所の設置、
健康管理、
プレス発表、
その他もろもろのことを手配することは並大抵のことではありません。
宮崎県は凄いと思いました。
まるで米国の海兵隊のようです。

米国の海兵隊は不思議な組織です。
通常の軍隊は、陸軍、海軍、空軍に分かれていますが、米国には海兵隊が独立しています。
形式的には海軍に所属していましたが、ほぼ独立した運用がなされています。
海兵隊の歴史を見ると、行政改革の的になり、存続の危機に瀕していました。
海兵隊員は、絶えずリストラの嵐の中におり、自分たちの存在価値(レゾンデートル)を対外的に示す必要がありました。
そのような中で、海兵隊は「即応性」に注目します。
強力な日本軍との戦いでは、常に海兵隊が先頭に立ちました。
陸軍は大陸での戦いは得意ですが、太平洋の島々での戦いは苦手としていました。
海軍は海上での戦いは得意ですが、太平洋の島々での戦いは苦手としていました。
その隙間を埋めたのが海兵隊です。
まず、日本軍の占領する島に海兵隊が上陸して強襲し、橋頭堡を確保したあとに陸軍に引き継ぐという運用がなされました。

ガダルカナルの戦いは、日本陸軍と米国海兵隊の戦いでした。
日本軍は、米国海兵隊のことをあまり知りませんでした。海軍の陸戦隊のようなもので、火器などは貧弱なものと認識していました。
一方の米国海兵隊は、存在意義を示して組織を生き残らせるための戦いでもありました。
勇敢な日本軍兵士の攻撃に、海兵隊の隊長が、日本軍の方を指さして言いました。
「あいつらはガッツがある。お前たちもガッツを示せ!」
十分な量の弾薬や食糧を準備し、野戦病院を設置していた米国海兵隊に対して、日本陸軍は、戦力の逐次投入をして最終的には撤退しました。
食糧を補給することができずに、日本兵の多くは餓死かマラリアなどによる病死しました。
衛生で言えば、日本軍では野戦病院の設置や医薬品の準備がきちんとできなかったと、米軍は報告しています。
さながら、日本が海兵隊の存続の危機から救ったと言ってもいいかもしれません。
硫黄島、沖縄と激戦が続きますが、海兵隊に日本は負けたと言っていいと思います。
朝鮮戦争では中国軍が介入して、国連軍は危機に陥りますが、海兵隊が最後まで守り抜いて、その後に盛り返しています。
元海兵隊員は上は大統領から映画俳優、乞食までいるそうですが、助け合う精神はマリン・スピリットと言われるほど、強固です。
全員がライフルを撃てます。
宮崎県職員は、結束力が強くて、全員が鳥インフルエンザの処分ができます。
県職員の皆様方、アメリカ海兵隊並みの即応性の高い健康危機管理体制をいつもありがとうございます。
