作家になるための10の条件
中山七里さんの話を聞いたことがあります。
「このミステリーがすごい大賞」を受賞し、デビューして、現在もベストセラーを連発している超売れっ子作家です。
作家サバイバルの本も、出されています。
①一次予選で落ちたらその作品は捨てろ
落ちる理由があるのだ。
毎回新作を書け。
そうしないとプロになってから原稿依頼に対応できない。
②「このミス」でデビューせよ
毎年5人くらい受賞する。
大賞、優秀賞、隠し玉大賞などがあるが、その区別はデビュー後は全く関係ない。
ジャッジではなくスカウトだ。
賞金1200万円は、日本一高額の賞。
しかしその後の印税収入の方が大きい。
この1200万円は会社の先行投資。
回収しなければいけないので、デビューした後の作家の面倒見がいい。
賞金300万円の出版社は、本一冊出版するとほぼ同額かかるので、通常経費でやっている。
新人賞は毎年やっているので、デビューして芽が出ない新人はすぐ捨てられる。
賞金500万円以上の会社は、先行投資している新人作家をなんとか育てようとフォローする。
100枚以内が短編、350枚以内が中編、それ以上が長編。
短編を5つ書くより、長編を1つ書いた方が簡単で、しかも売れる。
長編と短編では書く筋肉が違う。
お金を出して満腹になりたい読者は、長編を読みたがっている。

③エンタメは読みやすい文章が命
視点がぶれてはいけない。
!、?、…、-は避ける。
同じ漢字の使い過ぎはだめ。
原稿用紙に同じ漢字が2回出たら下手な奴だ。
接続詞は削除。
④「地の文」で描写しろ
地の文が続いても読みやすい人は上手い人だ。
小説を上手くするためには、地の文を上手くするしかない。
説明するな、描写しろ
説明は書いていてもつまんない。
地の文が格段に良くなれば、いい小説が書ける。
⑤プロット作成に3日かけろ
自分は。この間は食事をしない。
寝ずに考える。
プロットに8割の力をかけて、書くのは2割。
書くのは簡単。

⑥原稿依頼を断るな
作家で消えていく人は、原稿の依頼があっても言い訳をして断る人だ。
断ると次はない。
デビュー後3作までに有名にならないとだめ。
3作までに売れると、デビューした版元の出版社は大切にしてくれ、別の出版社からも原稿依頼が来る。
こうして全国区になる。

⑦新人賞のデビュー作が売れなかったら90%次はない
新人賞の賞味期限は、次の新人が出てくるまでの1年以内。
半年で第2作を出せ。
注目を浴びているときに作品を出さなければならない。
自分は、新人賞受賞したときに長編のストックが5つあった。
作品を出せないと新人は、にきびより簡単につぶれる。
生存率は10年で1%以下。
死屍累々だ。
⑧量産せよ
日本における専業作家は100人くらい。
専業作家のビジネスモデルは、
雑誌連載(原稿料)→
単行本出版(印税)→
文庫化(印税)。
量産しないと儲けがない。
長持ちする作家は、作品が映画化される人。
テレビ局や映画会社が宣伝してくれるので売れる。
作家として人気度が高まる。

⑨専業作家になるには、仕事がゼロでも生きていける5年分の運転資金を準備せよ
自分は50歳で会社を辞めた。
早期退職により退職金を多くもらえたし、その後5年間の仕事もきまっていたので困らなかった。
連載するためには、コミュニケーション能力が必要。
長期間、編集者と付き合う必要がある。
また、締め切りに遅れないという実績を示さないといけない。
会社は違っても編集者間の噂は、悪事千里を走る。
納期を守ること、
クオリティーを保つことが大切。
作家に変人は多いが、生き残っている作家はまともな人が多い
編集者もまとも。

⑩新人賞をとった翌年など、サラリーマンの年収より多くなったときは、税理士が必要
年収が5000万円をこえたら個人事業主にすべし。
写真は、椎葉村の図書館です。
ここで執筆するといいかも。

