2月22日は猫の日でもあり禁煙の日でもある
2月22日は、「ニャンニャンニャン」で猫の日だとされています。
2が白鳥の形に似ているので、「スワンスワンスワン」と禁煙の日ともされています。
この「2月22日は何の日か?」をめぐる
「猫」対「たばこ」の戦いは、
どうやら
猫の方が優位のような気がします。
健康増進法に受動喫煙防止対策が盛り込まれ、
公共の場や職場における受動喫煙対策が
かなり進んだことから、
啓発活動の勢いが薄れてきたのではないかと
考察しております。
一方の猫は、
公衆衛生上の脅威となりつつあります。
私が学生の頃、
内科学の教科書に
「ネコひっかき病」という病気が
載っておりました。
ふざけているのかと思ったのですが、
英語名は、Cat scratch disease で、
まさに直訳。
猫にひっかかれた後に、
皮膚が赤く腫れる病気で、
猫が保有しているバルトネラ・センヘレ
という病原体が原因です。
この病原体は、
猫の爪や口腔内に常在しており、
ひっかかれたり、咬まれたりすると、
腫れや化膿をおこしたり、
重症の場合には、
肺炎や髄膜炎を起こして死ぬこともある
病気です。
通常は、そのままでも自然治癒しますが、
糖尿病などの基礎疾患がある人は
重症化することもあり
注意が必要です。
我が国には
飼い猫が約900万頭いると推計されており、 このうち7~9%が不顕性感染している
と言われています。
私が学生の頃は、
ネコひっかき病の病原体は
まだ特定されておらず、
謎でした。
そこで、ネコひっかき病の病原体を発見して、
医学の歴史に名前を残そう
という野望を持ちました。

ところが、
いつしかその崇高な野望を忘れており、
20年ほどたった
富山県勤務のときに愕然としました。
久々に見た感染症の教科書に、
なんとネコひっかき病をおこす病原体が
載っていたのです。
「ああ、人類の敵、難攻不落のネコひっかき病が、ついに解明されてしまったのか」
と医学の進歩に涙したものでした。
しかし、なぜ、このような医学上の大成果が
ニュースにならなかったのか。
なぜに、
世間はネコひっかき病に
冷ややかな態度をとっているのか。
世の中の理不尽さに、
霊峰立山を臨む富山県では
酒を飲む日々を過ごしました。
ネコごときに
かまっていられないのかもしれないと、
自分自身に言い聞かせたものです。

しかし、令和の時代となり、
猫が保有するSFTSウイルスは、
公衆衛生上の脅威となっています。
これまではウイルスを保有するダニが重視されていましたが、
感染したネコの方が
人の近くにいることから
はるかに脅威です。
関西大学の宮本勝治名誉教授は、
ネコの経済効果(ネコノミクス)を
試算した結果を示しています。
なんと2兆4941億円の経済効果があり、
ネコの親分である
タイガース優勝の29回分だとのこと。

うーむ。
このまま猫派の増長を許しておけば、
「辰年のような,現実に存在しない架空動物を外して、猫年にしろ」
という主張が出てくる可能性があるかも。
さらに国民皆保険にならって、
猫の病気に公的な保険を創設する
「国猫皆保険」
を旗印にしたクーデター
「222事件」となったら、大変なことに……。
