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座ることは新しい「喫煙」である

池田光史さんの「歩く マジで人生が変わる習慣」(ニューズピックス)は有益な本です。

歩くことについて、5つの効果をまとめてくれております。

①歩くと、血糖値や血圧が下がる。

②歩くと、長生きする。

③歩くと、がんや心疾患リスクが下がる。

④歩くと、不眠が改善し、ストレスも減る。

⑤歩くと、脳卒中リスクが下がる。


池田さんは、言っております。

歩くと健康上、いいことが目白押しなのではない。

そうではなくて、人類は「歩かなくなったから、様々な不具合が起きている」ということだ、と。

我々は、「都市化という人体実験」が現在進行形で起こっている時代を生きている。

歩くことが「プラス」なのではなく、ひとつ一つ、人体の不具合というマイナスがゼロに戻っていく、というイメージなのだ、と。

今、世界では「座ることは新しい喫煙である」という言葉が流行しています。

言い出したのは、イギリスの企業コンサルタントニロファー・マーチャント。

アップルウオッチの、1時間に1回立ち上がる機能「スタンド」に大いに影響を与えた人物です。

池田さんは、マーチャントのプレゼンの内容を紹介しています

我々は1日平均9.3時間も「座っている」

かたや、平均睡眠時間が7.7時間で、起きている時間の60%は座っている勘定になります。

座っている時間は、都市化が進む高所得国ほど長い。

しかし、我々の身体は本来、そのように設計されてはいない。

これほど長い時間座り続けるための生物的進化は遂げていないのです。

長時間の座位は死亡リスクを高める。

長時間の座位が続くと、どんなに運動を増やそうとも、そのリスクを相殺するのは難しい

1時間以上連続して座っていると、脂肪を燃焼させる酵素の生成が減少する。

身体の代謝は遅くなり、体内の善玉コレステロールレベルに悪影響を及ぼす可能性がある。

長時間の座位が続くと、心臓病のリスクが6%、2型糖尿病が7%、乳がんや大腸がんのリスクが10%増加する可能性がある。

長時間座ったままになると、こうした身体の変化を食い止めることができなくなる。

アメリカでたばこを吸うのは成人の約19.8%(約4920万人)であるのに対して、肥満はその2倍の41.9%。

喫煙率は過去数十年で減少している一方で、座る時間はみるみる長くなっていくことを考えると、座ることは「新しいタバコ」のようなものであるというメタファーは、あながち間違っていないかもしれないと、池田さんは言っています。

池田さんは、さらにイギリス人の医師であり研究者のジェームス・レヴィンの論文を紹介しています。

そのタイトルは、実に示唆に富む「造語」が含まれていたのです。

座りすぎという死の習慣:ホモ・セデンタリウスは答えを探る

Lethal Sitting : Homo Sedentarius Seeks Amswers.

Sedentary とは「座位の、運動不足の」という意味です。

ホモ・セデンタリウスという造語は、現代人の姿を巧みに表現していると池田さんは述べています。

単に、セデンタリー・ライフスタイル(座位中心の生活様式)を示すだけではなく、「ホモ・エレクトス」(直立するヒト)という人類進化の重要なステップを想起させ、獲得した直立二足歩行を活かさずに座り続ける現代人を皮肉っているように聞こえます。

狩猟採集民から定住へ、そして「デスクへの定住」へと至った人類の歩みーある意味での退化ーという比喩も重層的に宿しています。

なぜそうなってしまったのか、その原因を「座りながら」探求している現代人。

イギリス人の比喩は深いです。

産業革命以前(90%は肉体的に活発な農場従事者だった)、人類は1日3時間ほどしか座らなかった。

それが気づけば都市生活者となり、1日10~15時間も椅子に縛られている。

レヴィンによれば、そうした変化は4世代にわたって、繁栄という甘い誘惑とともにゆっくりと進行していったそうです。

その間に、都市化、工場労働、オフィスワーク、自動車、スクリーンの娯楽ーーこれらが静かに我々のライフスタイルを変えていきました。

座り続けることによる身体への影響は、タバコよりも深刻かもしれないと言っています。

それは人体への害が広範囲におよぶからで、肥満、代謝異常、心臓病、がん、精神疾患にまで及ぶのです。

解決策はあるのか。

池田さんは、シンプルだと言ってます。それは、立ち上がって、歩くこと!

池田さんのまとめです。

ホモ・セデンタリウスから脱却し、健康を保つために方法は3つ。

①座る時間をこまめに中断する。

②食後に歩く。

③日常的な身体の動きを増やす。

うーむ。

私の「昭和脳」の中の海馬から、水前寺清子さんの「三六五歩のマーチ」という古い記憶がよみがえってきました。

熊本市出身で、水前寺公園と熊本城の加藤清正からとったというパワーネームの歌手です。

あだ名はチータ。100mを3秒で走る、なわけないか。

しあわせは歩いてこない
だから歩いて ゆくんだね

一日一歩、三日で三歩
三歩進んで 二歩さがる

人生は ワン・ツー・パンチ
汗かき べそかき 歩こうよ

あなたの付けた 足あとにゃ 
きれいな花が 咲くでしょう

腕を振って 足をあげて
ワン・ツー・ワン・ツー
休まないで 歩け

これに「水戸黄門」のテーマ曲があれば、鬼に金棒です。

人生楽ありゃ苦もあるさ
涙のあとには虹も出る

歩いてゆくんだしっかりと
自分の道をふみしめて


人生勇気が必要だ
くじけりゃ誰かが先に行く

あとからきたのに追い越され
泣くのがいやならさあ歩け


つまり以下の方程式が成り立ちます。

スティーブ・ジョブズ(散歩魔) = 水前寺清子 + 水戸黄門 なわけないか。

座りこみよりも、歩く人生の方が未来を変えます。

水前寺清子さんは、厚労省の「健康日本21」推進ウォーキング実行委員長を務めていたそうです。

伊能忠敬は、日本中を歩いて、日本地図を作りました。

隠居して家業を譲ってから、日本中をくまなく歩いてこの偉業を成し遂げました。伊能測量隊はわが故郷の椎葉村にも来ています!

パスカルは、人間は考える足、もとい考える葦、と言いました。
アルキメデスは、人間は歩く目です、とは言っておりません。

恐縮です。いろいろ盛りすぎて、なんの話がわからなくなりました。

タイトルが結論です!


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