知事の病気に最初に気がつくのは秘書課長である
私が富山県庁に出向したときは、
知事は六期目の最後の年でした。
予算の知事査定で、
いつもはうるさく発言するのに
珍しく黙っていた知事を、
おかしいと秘書課長が異変に気がつきました。
緊急に県立中央病院に連れて行き、
頭部のCTを撮りました。
その結果、即入院となりました。
入院中は副知事が職務を代行して、
復帰しました。
最後の仕事は、
県民の健康づくりが大事だということで
「富山県歩こう県民大会」を創設しました。
知事と一緒に歩いて健康づくりを行なうという
イベントを設けて引退されました。
新知事も、この事業を引き継ぎました。
自治医大出身の医師たちは、
自主的に「歩こう県民大会」のTシャツ
をつくって、
AEDを持って家族と一緒に参加しました。

環境省で水俣病を担当していたときには、熊本県に何度も出張しました。
県庁の秘書課長をされていた方から話を聞いたことがあります。
熊本県知事が黒川温泉に宿泊していたときに、
秘書課長も同じ部屋に泊まったそうです。
知事が夜の十一時過ぎに、温泉に入ってくると言って部屋を出て行かれたそうです。
なかなか帰ってこないので呼びに行ったところ、露天風呂で倒れていました。
救急車を呼びましたが、助かりませんでした。
お酒もかなり飲んでおり、真夜中の冬の露天風呂にひとりで行かせたことは、秘書課長として失格だと後悔をされておりました

富山県のときは、秘書課長から電話がありました。
「新知事は昼にラーメンばかり食べておられる。しかも単身赴任で、飲み会が続いている。医師である厚生部次長から、食事には気を付けるように注意してくれませんか」
ということでした。
そこで、知事にアポをとって話をしに行きました。
「実は、栄養士を雇って毎日の食事の作ってもらうことにした。ご忠告をありがとう」
と職員代表の私はお礼を言われました。
やはり、毎日の食事は気にしていたことでした。

大リーグの大谷選手は、
独身時代は、
専属の栄養士による食事管理を
徹底して実行していました。
このためほとんど外食はしませんでした。
二刀流の力の源泉は食事です!
アスリートは身体が命。
食事は、自分の身体への「投資」です。
大谷選手は結婚をされましたが、
この結婚の結果は
公衆衛生的にも大変気になるところです。
引き続き栄養士が管理をするのか、
奥さまの手料理にチェンジされるのか。
「プロフェッショナル」か「ラブラブ」か、
決断はいかに?
すいません。勝手に妄想しています。

「道は拓ける」「人を動かす」
の啓発本で有名な米国の教育者カーネギーは、
ある夫婦の例を挙げております。
米国の大統領リンカーンの夫人のメアリーは、
リンカーンの姿勢や動作に
気品を求めてこき下ろします。
こうした口やかましく夫を罵るだけでなく、
暴力まで振る舞っていました。
リンカーンは、妻を避けるようになり、
家庭から遠ざかりました。
ロシアの文豪トルストイは、
富や名声に価値を見い出さす、
贅沢な生活をするのを嫌がっていましが、
妻のソフィアはそれを責め立てていました。
トルストイは82歳のときに
口やかましい妻から逃れるために家出をして、
肺炎で亡くなっています。

あらかじめお断りをしておきますが、
大谷選手の話とカーネギーの話とは
いっさい関係ありませんので、
念のため申し添えます。
くれぐれも誤解のないように、
ご留意いただければ幸いです。
お二人のご結婚に、
あたらめてお祝いを申し上げます。
大リーグでのご活躍を楽しみにしております。
トルストイは家出するのが遅すぎた気がします。
しかもロシアの冬に家出するとは……。
宮崎でも冬はさむいのに。
