地域包括ケアシステムの鍵を握るのは「かかりつけ医」であり、臓器ではなく「人間を診る」総合診療の視点が重要である
日本老年学会九州地方会が宮崎であり、「高齢者医療における地域医療の課題」というタイトルで、講演をしました。
そのときAIボイスレコーダーで録音をしたら、要点をまとめてくれましたので、ご紹介させていただきます。
AIの文章
1 高齢者医療における地域医療は、医師個人の努力だけでなく、憲法25条の公衆衛生の概念に基づき、国、自治体、大学などが連携して社会制度を構築する必要がある。
2 公衆衛生の根拠は憲法第25条の生存権であり、医師法にも「公衆衛生の向上及び増進に寄与する」ことが明記されている。公衆衛生の核心機能は、「評価」「政策開発」「保障」である。
3 公衆衛生には、個人の治療を行う「下流(ハイリスクアプローチ)」と、病気の発生源に働きかける「上流(ポピュレーションアプローチ)」があり、後者は感謝されにくいが極めて重要である。
4 日本の近代西洋医学の先駆者である高木兼寛やポンペ、長与専斎らの功績と、「医師は病める人のもの」という倫理観が紹介された。
5 人口減少、医療従事者の減少に伴い、診療科の統合や病床の集約化、入院医療から在宅医療へのシフトが必要となり、医療と介護の連携を核とした「地域包括ケアシステム」の構築が不可欠である。
6 地域包括ケアシステムの鍵を握るのは「かかりつけ医」であり、臓器ではなく「人間を診る」総合診療の視点が重要となる。
7 医療法は「個人の尊厳」と「良質かつ効率的な医療」、そして介護サービスとの有機的な連携を求めており、介護保険法も自立支援のための保健医療サービス提供を目的としている。
8 新しい地域医療構想(~2040年)では、主要な患者層が85歳以上にシフトし、医療は「治す医療」から「治し、支える医療」へ転換する。病院は「高齢者救急機能」や「在宅医療等連携機能」など、自院の役割(キャラ)への対応が極めて重要になる。
9 今後の医療では、リハビリテーション、口腔ケア、栄養管理、他疾患併存(ポリファーマシー)への対応が極めて重要になる。
10 医師には偏差値や利益追求ではなく、「利他の心」が求められ、中学・高校時代から医師の使命を教える「心の教育」が重要である。

ハイライト
・「哲学する医師になれ」「感謝されない医師になれ」 土屋健三郎
・「協働社会の組織的な努力を通じて疾病を予防し、寿命を延長し、肉体的精神的健康の効率と増進を図るサイエンスであり、アートである。 ウインスロウ
・医師は自らの天職をよく承知しなければならない。ひとたびこの職務を選んだ以上、もはや医師は自分自身のものではなく、病める人のものである。 ポンペ
・私は常に川に飛び込んで、人の命を救ってばかりいるのですが、一体誰が上流でこれだけの人を川に突き落としているのか、見に行く時間が一切ないのです。 マッキンリー
・その医者は病気ではなく、病人を診る 高木兼寛
・過去の成功体験がもう通用しない時代が来ている。
・キャラがない病院は危ない。
・医師というのはやっぱり利他の心で、要するに他人の命を助ける職種。なんで自分が儲かろうとですね、そういうことは相容れないはずなんです。

提言
・医師は、自らの専門分野だけでなく、その活動の根拠となる日本国憲法第25条や公衆衛生の定義を深く理解し、臨床(下流)だけでなく、予防や社会システム(上流)にも目を向けるべきである。
・人口減少社会においては、医療と介護の連携を核とした「地域包括ケアシステム」の構築が不可欠であり、医療従事者は判断に迷った際に医療法や介護保険法の基本理念に立ち返るべきである。
・2040年に向けて医療提供体制は劇的に変わるため、各病院は「高齢者救急」や「在宅支援」といった自院の役割(キャラ)を明確にし、診療酬改定に対応した経営戦略を立てる覚悟が必要である。
・医学部を目指す学生には、偏差値だけでなく、オスラー博士の言葉などに触れさせ、医師としての倫理観や「利他の心」といった人間性を育む教育を行うべきである。
AIによる核心内容の要約
知識:憲法25条、医療法・介護保険法、新地域医療構想
価値:医療は公衆衛生の一部であり、臓器ではなく人間を、下流だけであく上流を見る視点を持つことの重要性

課外リソース
厚労省の資料(第8次医療計画、新しい地域医療構想、地域包括ケアシステム)
教養としての社会保障(香取照幸著)
講師のブログ
「ハベレオ通信」:講義内容の元となった情報や最新の医療政策の動向)
いやはや、参りました。
実際に自分がした講演よりも、AIのまとめの方がすごいです。
