川崎重工の社長は手塚治虫の事務所に行って、手術用ロボット「ヒノトリ」の名前と絵の使用について許可を得た
手術用ロボットとしては、ダビンチが有名です。
漫画「本なら売るほどある」の2巻にも登場します。
しかし、米国製のダビンチは高価で、また大きいので手術室を占領してしまいます。
こうした中で、日本の川崎重工とシスメック社がメディカロイドという子会社をつくって、日本版の手術用ロボットを作ることに着手しました。
川崎重工は、工業用の工作機械の世界の6割のシェアを持つ会社です。
シスメックス社は医療機器が得意な会社です。
工作機械は人が作業するのに邪魔にならないのが大事です。
こうした工作機械の技術を活用して、コンパクトで邪魔にならない手術用ロボットを作ろうとしたのです。
集まった社員は、かつて様々な会社で医療機器の開発を手がけて、夢破れた「敗者」たちでした。
彼らが挑んだ「敗者復活戦」では、人間とロボットの調和をテーマに、開発を続けました。

2020年に完成し、付いた名前は「ヒノトリ」です。
医師で漫画家の手塚治虫が命をテーマにした作品「火の鳥」にちなんでいます。
川崎重工の橋本社長さんの話では、手塚治虫の事務所に行って、ヒノトリの名前と絵の使用について許可を得たそうです。
「手術用ロボットだったら、ブラック・ジャックのほうがいいのでは?」と聞いたところ、もっと哲学的な「命」をテーマにしている「火の鳥」のほうがふさわしい、と思ったそうです。
遠隔操作もできるスグレモノです。

私の大学の同級生で、神戸大の泌尿器科の医師が、この開発に関係しました。
その功績から、今年の文部科学大臣賞を受けたと連絡がありました。
ダビンチの方が人気は高いですが、国産のヒノトリは価格が安く、数台購入して練習も可能です。
戦艦大和より、駆逐艦雪風の方が機動性があります。
しかも宮崎と神戸はフェリーでつながっています。違うか。
火の鳥の漫画には、平清盛も登場します。
神戸をつくった恩人です。
いつか、フェリーで神戸に住む同級生に会いに行こうと思います。
そのときは、神戸牛でもご一緒に。
