平家物語の冒頭にある「春の夜の夢」と「風の前の塵」とは恐ろしい言葉である
今年元旦の実業団駅伝では、旭化成が優勝しました。
古豪の旭化成の活躍は、地元の延岡市をはじめ、宮崎県内にも明るい話題をもたらせてくれました。
翌日からの箱根駅伝では、青山学院大学が大会新記録で総合優勝を果たしました。
原監督率いる青山学院大学は、本当に強い!
そんな中で、往路での中央大学の健闘が光りました。
4区までは、青山学院大学を抑えて1位でした。
このまま逃げ切って、中央大学がそのまま往路優勝になるかも、と思わせるほどでした。
朝5時半からのラジオ番組「生島ひろしのおはよう一直線」で箱根駅伝の解説を聞きました。

今や箱根駅伝は、直前まで「衛生の戦い」となっているとのこと。
出場する大学の駅伝部は、合宿での集団生活をしています。
1月2日~3日の大会日に至るまでの日常生活で、ウイルス感染や、食中毒になれば、チーム力が大幅に低下することは必至です。
昨年の中央大学は史上最強のチームでしたが、
箱根で走る10人中8人がインフルエンザに感染し、全く駄目だったそうです。
今年の中央大学は、事前の衛生対策を徹底し、
万全の状態で臨んだとのことです。
数年前の青山学院は、12月初旬にインフルエンザに集団感染したそうですが、1か月の間があったので本番までに体力回復させて、それほど影響を受けなかった。
こ、これは、新しい標語の誕生です。
「公衆衛生を制するものは、箱根を制す」
我々世代のマラソンのヒーローで、
旭化成の双子の宋兄弟の最大のライバルだった
瀬古利彦選手は、
青山学院大学を「相撲部屋の強さ」だと言っております。
原監督のもとで
相撲部屋のように密着して住んでおり、
選手の体調管理を含めて隅々まで把握している
から強い、
とのこと。
ただ、いつまでも青山学院大学が強さを維持できるかどうかは、分かりません。

足下に忍び寄る陰があります。
今年の箱根駅伝では、ある異変がありました。
厚底の絶対王者で、一時は98パーセントの選手がはいていた、ナイキの凋落です。
今年は3位(23%)に転落しました。
ナイキに変わって躍進して1位となったのが、
アディダス(36%)で、
2位はアシックス(25%)です。
平家物語は、
盛者必衰のことわりを表す文書です。
冒頭にはこうあります。
驕れる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
猛き者もつひにはほろびぬ
ひとへに風の前の塵に同じ
「春の夜の夢」と「風の前の塵」
とは恐ろしい言葉です。
ナイキの隆盛は、春の夜の夢、風の前の塵だったのかもしれません。
春の夜の夢の如くに、風の前の塵と同じにならないためにも、公衆衛生が大事です。
かなり強引に結論に持ってきた気がします。
しかし、生島ひろしさんの番組おはよう一直線は、突然打ち切りとなりました。
1998年4月6日から続いていた長寿番組でしたが、生島ひろしさんは、2025年1月27日をもって突然の降板となりました。
7000回達成まであと少しでした。
翌日の28日には、生島ひろしのおはよう一直線によく登場されていた評論家の森永卓郎さんが亡くなりました。
お二人ともある意味では、テレビやラジオの「盛者」だったと思います。
お二人の声がラジオからしなくなり、私の朝の張り合いがなくなってしまいました。
春の夜というよりは、春の朝の夢、風の前の塵。
盛者必衰のことわりを、平家滅亡から900年後に実感してしまいました。

先週末に、宮崎市内の映画館で「かくかくしかじか」見ました!
涙、涙、涙でした。
母校の後輩たちも出演していたと、エンドロールで知りました。
宮崎の海と空がこんなに青かったっけ、と改めて気付かされました。
感想はまたの機会に。
今は、映画のシーンを思い出して、牛の胃のように反芻中です。
