不登校な小2三男、走る。母も、走る
連休の最終日、1年生の途中から学校お休み中の小2の三男は、隣の市のマラソン大会に出場した。
マラソンが速いわけではないし、日頃走っているわけでもないのだけど、夫から「マラソン大会があるようだぞ。出るかい?」と聞かれると「出る!」と答える三男。
この2人は、何回か町主催のマラソン大会にも親子で出場している。
大好きな父さんとだと、なんでも楽しいようだ。
今回のエントリーは夫との親子1キロ走。夫はダブルエントリーで、そのあと1人で5キロ走でも走った。
直前まで雨がかなり降っていて、嫌なことがあるとやる気が落ちやすい三男が無事スタートラインに立てるのか少しハラハラしたけど、スタート直前に晴れ間が出た。
少し暖かくなって、上着も脱ぐ。
1年前は何かイベントがある時、三男は緊張しすぎて身体がカチカチになり、プレッシャーに負けて逃げ出してしまうこともあった。
いまは自分で決めたことは最後までやるようになった。
すっかりマラソン日和になった中、市長さんによるスタートの合図で夫と三男はゆったりと走り出す。
ダッシュして上位を狙う親子たちを尻目に、三男はペースを守ってポテポテ走る。
ふだん走らないので、すぐバテる。
でも、ひたすら真っすぐ前を見て走り続ける。
初めてマラソンに出た4歳のときはスタートから100メートルで「もう嫌だ」と泣きそうになっていたっけ。
ずいぶんいい顔をして走るようになった。
2人のすぐ後ろに「終末」と掲げられた車が徐行してついてくる。
夫と三男が、そのグループの最下位であることを示している。
つぎのグループにもどんどん抜かされる2人に、声援と拍手が飛ぶ。
「がんばれ、もう少し!」
三男はやはりペースを守ってポテポテ走る。
私も、ほとんど横を走って声援を送る。
「がんばれがんばれ!ここにいるよ〜」
夫と三男は、汗をかきながら走る。
走らないつもりでベンチコートなどを着込んでいた私も、背中に汗をかいている。
グラウンドに戻ってきた。
ラスト、トラック1周。
最後は力を出してスパートもかける。
「あと少し!がんばれ!」
三男、夫と手をつないでゴール!
ぬかるみの泥水が飛んで、二人ともズボンの裾と靴が泥だらけ。並走していただけの私も、足元が泥にまみれていた。
結局、お母ちゃん一緒に走ったねぇ!と三男は笑った。
ふるまいの豚汁を全部食べきり、5キロを走る夫を応援した帰りに、31(サーティワン)アイスを家族分買って家に帰った。
走るのが速くなくても、たくさん抜かれてしまっても、三男はそんなこと全く気にしてなくて、走ることを自ら選択して最後まで走りきった。
それが素晴らしいなぁと思った、母さんは。
走るのが好きっていう気持ちは、とても尊い。
私は子どものころ、運動はダメだったけど、持久力走は得意な方だった。
タイムを測るようになると、ちょっと苦痛になってしまった。
中学でやっていた陸上部を引退してしばらくは、テレビで駅伝やマラソンを見るだけでも苦しかったけど、もう目の前で見ても疲れなくなった。
それだけ、走ることからは遠ざかっている。
今回のマラソン大会では、息子のようなポテポテ走り君からガチ勢高校生、ムキムキな中年、白髪のニコニコ高齢女性まで、苦しい中にも楽しそうで、みんな走るの好きなんだなぁと感じ入った。
いつかまた、ただ走るためだけに走ってみたい、私も。
楽しい秋の1日であった。
