次女、絵の頼まれごとをする
絵を描くのが好きで得意な中2の次女。
※今日のサムネは次女の落書き。あんぱんの袋を2つ合わせて破裂させる少年、だそうな。要説明ですね。
実家がうちの隣にあり帰省の度に遊んでいる幼馴染がいる。
ふだんは少し遠くに住んでいるのだけど、いつしか2人はお互いをとても大事に思う親友になっていった。
次女には、自閉症スペクトラムに伴う、人付き合いの面で少し気難しい特性があって、小学生の頃はこの幼馴染と遊んでいる間に突然怒り出して家に帰ってきてしまったり、急に不機嫌になったりということがよくあった。
「どうしちゃったのかな」と心配する幼馴染。寂しそうに帰っていく姿に、母親としては申し訳ない気持ちになっていた。
でもその幼馴染は、そんなことで娘を嫌がったりすることはなく、「今回は遊べなかったけど、また遊ぼうね」と切り替えて、気難しい娘をずっと受け入れてくれていた。
いまでは娘も成長とともに、遊べない気持ちの時ははじめから無理せずに「今回は遊べない」と言ったり、相手の気持ちを慮ったりするようになり、帰省の度にふたりで無理なく仲良く遊んでいる。
この幼馴染は「自分を受け入れてくれる友達」として娘にはとても大きな存在となったと思う。親としても本当にありがたかった。
この子のご両親の、さらに実家であるお隣の、どんなときもどんな人も、いつでも家に招き入れるような懐の大きさがこういう子を育ててくれたのだなぁと思うと感謝しかない。
それで、今回この子が帰省したとき、ある用事のためにカラーの絵を描いてほしい、と娘に頼んできた。
締切は3日後!!
娘はいま中学を不登校中で、日中は絵を描いたりして過ごしているので、3日あればできると引き受けてきた。
さっそくその晩からコンセプトに合わせた下書きを開始、締め切りの2日前に素案が固まって幼馴染に鉛筆書きの下絵をLINEで送り、GOサインが出たので、昨日は丸一日創作活動をしていたらしい。
娘の絵は、Sketchesという単純なイラスト作成アプリで、文字はSNOWを使用、しかもスマホの小さな画面を使うので疲れそうではあったけれど、昨日の夜までになんとかやり遂げ、見せてきた。
これが!
親バカが過ぎるけども、プロか!という構成、色使い、一目見て幼馴染と分かる顔、分かりやいコンセプト、何から何までよくできていて感嘆の声を挙げてしまった。
ここまでうまくなっていたとは。
夜9時頃、幼馴染にLINEでファイルを送ると。
幼馴染ちゃん、LINEからはみ出んばかりの感激ぶりで。想像以上の完成度にいくつもいくつも感涙のスタンプが送られてきた。
私も幼馴染ちゃんの気持ちがすごくわかった。
今回の件、言葉にならないくらいに私が一番感動している。
幼馴染ちゃんが娘の絵に信頼を置いて、さらに3日という締め切りでもやってくれるに違いないと絵を依頼してきたこと。
そして、娘が自分の絵を認められて、さらに自分自身を信頼し、やってくれるに違いないと頼んでくれた親友がいたということ。
互いの信頼と尊敬がなければ成り立たない出来事であった。
娘は信頼に応えるべく、自分のもつ力を出し切って絵を描き上げた。
人から依頼されて絵を描くだなんて、娘には初めてのことであった。
これがどれだけ嬉しかったことか。
この一連の出来事は、今後の娘の人生において、忘れられない一コマになるのではないだろうか。
幼馴染との出会い。
人と信頼し合うことの素晴らしさ。
母さんは、書きながらやはり涙腺が緩んでしまうのだった。
ありがとう、幼馴染ちゃん。
よかったね、娘!
