半導体株の調整は買い時か?モルガン・スタンレーのレポートと今後のマーケット展望
AI実態経済は強気、しかし半導体に売り集中:注目の米経済指標と原油高リスク
台湾セミコンダクターは最高益、中国CXMTの大型IPOがメモリ市場に与える影響
マーケット概況と株価動向
主要指数:
ニューヨークダウ:522,552.97(−0.2%)
S&P500:7,533.77(−0.51%)
ナスダック:25,881.95(−1.47%)
ラッセル2000:2,974.56(−0.06%)
為替・コモディティ:
ドル円:162.37円付近(+0.11%)
原油(WTI):79.15ドル
ゴールド:3,976.8ドル(4,000ドルを割り込み下落)
ビットコイン:64,144ドル / イーサリアム:1,872ドル
株式市場の特徴:
市場全体が崩れているわけではなく、半導体関連銘柄に売りが集中する調整局面。
金融、ヘルスケア、生活必需品、不動産、素材、エネルギーなどは上昇しており、他業種への資金ローテーションが見られる。
主要企業の決算・動向
台湾セミコンダクター(TSMC):
4〜6月期純利益が前年同期比$77%$増で過去最高を更新。AIサーバー向けの需要が非常に旺盛。
2026年の設備投資額を600億〜640億ドルへと上方修正。
CEOは「2029年〜2030年まで需要は非常に強く、製造した半導体が在庫になるリスクは低い」との見解を示す。
Netflix:
アフターマーケットで決算内容(来期の一株当たり利益や営業利益率が予想をやや下回る等)が嫌気され、株価が大きく下落(約$-7%$)。さらに視聴時間の公表頻度変更への警戒感も影響。
中国・CXMT(DRAMメーカー):
中国市場での大型IPO(約98億ドル規模、応募倍率212倍)が話題となる一方、メモリーの増産による供給過剰や価格下落への懸念も浮上。
経済指標・マクロ環境
6月米小売売上高:
前月比$+0.2%(予想+0.3%)。自動車等を除くコアベースは前月比-0.2%$だが、前回数値が上方改定され全体として消費は健調。
ガソリンスタンドを除くと$+0.7%$増となっており、オンラインや趣味・娯楽関連の支出も増加。
労働市場:
新規失業保険申請件数は予想を下回り、労働市場は安定。
地域連銀製造業指数:
ニューヨーク連銀・フィラデルフィア連銀ともに予想を上回り、AIデータセンター関連の設備投資需要が実態経済を支えている。
金融政策・中東情勢:
ダラス連銀のローガン総裁が利下げ慎重姿勢(引き締め継続の必要性)を示す。
中東情勢の緊迫化により原油の輸送量が低下し、原油価格が再び上昇傾向にある。
半導体市場を巡る議論(モルガン・スタンレーのレポート)
モルガン・スタンレーの主張:
メモリの「冬の時代」の再来を警告。業績推定値の上方修正速度の鈍化(モメンタムのピークアウト)を理由に、投資比率の縮小を推奨。
市場の反応・見方:
アナリストの予測や過去の警告(2021年や2024年の事例)は必ずしも正確ではなく、意見が後から修正されることも多い。
韓国市場などのレバレッジや信用残高の積み上がりによる下落リスクには引き続き注意が必要であるものの、AI周りの実態経済や企業のファンダメンタルズは依然として強い。
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