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『Sing a Song』の感想と作った本の話FINAL

みのりん円盤本、通常頒布始まりました!

ご予約分は前日までに発送いたしました。早速のご到着の報も受け取っております。感想も本当にありがとうございます。

しばらく何も出ません。


みのりんの『Sing a Song』の配信を観たらなんかすごかったじゃないですか。

私の「好き」をどんどん更新してくる茅原実里さん本当にありがとうございます。とりあえず『Re:Contact』までの円盤の本を先に出せておいて良かったです、こんなん途中で見てたら描けなくなってた。マジで伸びしろがパないわよ茅原実里。

河口湖冬コンサート『Sing a Song』、どの曲が良かったかと敢えて選ぶならば『Remained dream』と『Re:Contact』です。絶望に打たれながら凄絶な笑みを浮かべている『Remained dream』は、表出できない心の中の苦しみや悲しみをみのりんが歌で代弁してくれたような気がして、私は救われました。歌いながらメタモルフォーゼしていく『Re:Contact』は、抑圧からの解放がとてもスリリングで、背中に追い風が集まってくるよう! どちらの曲も歌唱の表現力による賜物でした。あと、きっとみのりんにとって存在の大きな曲なんだろうなあと感じてる『NEO FANTASIA』。その場の空気を祓って整えるような曲。今回はプロローグとして力を発揮していましたね。

そういえば、大事なところを任される曲『Hopeful "SOUL"』がこの20周年ライブシリーズではまだ出てきていませんね。『Hopeful "SOUL"』は今のみのりんが歌うと確実に昔以上にえぐってくる。いや、アップデートしてくる。この曲は絶対に大事なところで現れるので気を抜いてはいけない。私、次の東京ワンマンライブの曲予想の筆頭が『Hopeful "SOUL"』です。単勝で賭けてもいい。カシオミニを賭けてもいい。※『Sing a Song』のセトリはすべて外しました。

さてここから先は、作った本のネタバレです。メイキング的なのも含まれます。この話も今回で最後になると思います。
















サイトやSNS、このnoteでも中身を公開している状態でネタバレも何もないのですがね! 

手に取られた方はお分かりでしょうが、まず、この本はどちらかというと「読む」というより「ライブソフトを観ながら眺める」本で、単品で見たら「ふーん、絵だな」で終わると思うんですが、そのライブを知っていたら、もしくはライブソフトと一緒に見てもらったらピントが合ってくれるのではないかなと思っています。前にも書きましたが、この本はみのりんのライブと読者の感情・記憶が揃って初めて完成する本です。とても特殊な本です。

描きながら悩んでいたことがたくさんありました。例えば、ページの順番。最初はライブの時系列バラバラにしようと思ってページを組んでたんですが、結局時系列どおりになりました。みのりんが音楽活動を止めてしまった時、ページをめくる側としては、時系列に並んでたら絶対に途中からつらくなると思ったんですよね。でも、みのりんは私の原稿作業中に復活してくれたので、それなら寂しさの中で本を閉じなくても済むな、ここから先の展望がもう明らかになってるもんな、と気がついたので、時系列に並べ直しました。数年間ずっと実況してた絵の制作が時系列ではなくバラバラだったのはその名残です。気ままに描いてるふりしていましたが実は水面下で悩んでいました。

そもそも、本にして頒布することの是非について大変悩んでいました。ただ絵を描いてWEBで見てもらっておしまい、という考えもありましたが、葛藤の末、この企画は本という媒体こそが要だと改めて結論を出し、「やるならば絶対に失礼なものにしてはいけない、自分の持てる力すべてを出して作る」と心に決めて、1枚1枚絵を描きました。作画だけではなく紙面構成から、本気で考えて描きました。

紙いっぱい使って描いた絵、枠を作っている絵。構図、色合い、絵のタッチ、フォント、装飾。すべてに意味を持たせたつもりです。

各ライブ絵のカラーチャート

色の設定は最初に行いました。特に衣装において、赤と青がよく使われていましたが、絵ごとに色味を変えています。白も大切な色ですが、これも全部違う白です。色の意味を考え、制御しようと必死でした。このカラーチャートどおりに描けた絵もあればそうならなくて悪戦苦闘した絵もあります。こういう試みは私自身は初めてだったので、大変勉強になりました。

作画に関しては、自分の能力不足が否めなくて悔しいことがたくさんありました。ですが「下手な絵でも12種類も並んでいたらきっと目を引く」「思いどおりに描けなくても進まなければいけない」と発破をかけて、時には己に嫌悪し時にはふてくされ、そして何度もライブソフトを見て、心の琴線に触れたものを絵として落とし込むことに躍起になりながら描きました。

SNSでは、みのりんの名前を出しながら大々的に実況していました。普段はこんなことしませんが、今回は敢えてそういうふうにしました。「少しでもみのりんの話題の賑やかしになったらいいなあ」と思って。また「やましいものを描いていません」という宣言も兼ねていました。もしこれが関係者各位の目に入っていたとして、コソコソされる方が気になるし嫌な感じじゃん。なので、逆に開き直って、すべてご開陳する方針でした。

大変な原稿作業でしたが、作業自体は本当に楽しい旅でした。真剣に頑張りました。ここまですべて出し切ったので、もはや出涸らしです。カスカスです。ミイラです。しばらく何も作れません。

さて、もの作りを本気でしている時、時折「何かが降りてきていた」としか思えない偶然が起きます。本になってページを繰って初めて気がついた事象。『Everybody Jump!!』P41と『SUMMER CHAMPION 2021』P42の並びですが、EJの最後の、左(これまでめくってきた過去のページ)を向いてジャンプしてるみのりんの満面の笑顔と、次ページのサマチャン2021の、右(これから先に訪れる未来のページ)を向いて左右非対称に笑う顔がリンクしているように見えます。EJとサマチャン2021の間のことは皆様ご承知のとおりですが、これは狙ったものではありません。

創作をしていてこんな瞬間が訪れたら、なんだか嬉しくなるのです。自己満足かもしれませんが、嬉しくなるのです。