テスタ氏も被害に!ネット証券口座乗っ取りの実態と今すぐできる対策
2025年5月1日、著名な個人投資家のテスタ氏が自身のX(旧Twitter)で、楽天証券の証券口座乗っ取り被害に遭ったことを明かし、SNS上で「乗っ取られました 証券会社は楽天証券です」と報告。
「現状自分の認識では楽天証券の二段階認証は意味を成してないと思います」とも指摘しました。
朝起きると二段階認証の確認メールが届いており、不審に思って注文履歴を調べたところ、前日の夜に見に覚えのない株式の売買注文が出されていたことが発覚したといいます。
急いでログインパスワードを変更し、証券会社に連絡して口座をロックしてもらったものの、その最中にもまた不正な注文が行われていました。
幸いパスワード変更後に新たな注文はされなくなりましたが、テスタ氏は日頃から二重のウイルス対策ソフトでPCをスキャンしており、不正アクセスの経路は不明のままだと述べています。
ネット証券口座乗っ取りのリスクと現状
「自分には関係ない」と感じる方もいるかもしれませんが、それは誤りです。
実際、ネット証券の口座乗っ取り被害は今年に入って急増しています。
不正アクセスによる被害件数は2025年2月から4月中旬だけで合計1454件にも上り、金融庁も注意を呼びかけています 。
犯人の手口は多くの場合、フィッシング詐欺による情報盗難から始まります。
偽のログイン画面に誘導されてIDやパスワードを盗み取られ、第三者に自分の口座を操作されてしまうのです 。
そして、被害者が保有する株式や投資信託を勝手に売却され、その資金で流動性の低い中国企業の株式や国内の小型株が大量に買い付けられてしまいます 。
犯人はこのように市場を操作して株価を吊り上げ、あらかじめ保有していた株を高値で売り抜けて利益を得ようと企てています 。
自分の大切な資産が知らない間に勝手に売買されてしまう――想像するだけでもゾッとしますよね。
個人投資家が今すぐできるセキュリティ対策
こうした被害から身を守るために、私たち個人投資家がいますぐ実践できる対策をいくつか紹介します。
難しい専門知識がなくても、今日から始められることばかりです。
•二段階認証(2FA)を有効にする
証券会社のログインに二段階認証が設定できる場合は、必ず有効にしましょう。
ログイン時にID・パスワードに加えてワンタイムコード(スマホアプリやSMS、メールなど)が必要になるため、不正ログインのハードルが格段に上がります。
今回テスタ氏は「楽天証券の二段階認証は意味がない」と指摘しましたが、一般的には2FAを使うことでセキュリティが大幅に向上するのは間違いありません。
まだ設定していない方は、面倒がらずにぜひ導入してください。
•ログイン通知・取引通知を設定する
ネット証券によっては、ログインや取引が行われるとメールやスマホ通知で知らせてくれるサービスがあります。
これをオンにしておけば、自分以外の誰かがログインした場合や見覚えのない取引が発生した場合に、すぐ気づくことができます。
実際、テスタ氏も二段階認証の確認メールが届いたことで不正アクセスに気付くことができました。
不審な通知を受け取ったら、すぐにパスワード変更や証券会社への連絡を行いましょう。
•パスワードを強化し、安全に管理する
証券口座のパスワードは推測されにくい強固なものに設定しましょう。
他サービスとの使い回しは厳禁です。
英数字・記号を組み合わせた長めのパスワードを設定し、定期的に変更することも有効です。また、パスワード管理ツールを活用するのも一つの方法です(難しいパスワードを自分で覚える必要がなくなり、安全に保管できます)。
自分の資産を守るためと思って、ひと手間かけてみてください。
•フィッシング詐欺に警戒する
犯人は巧妙に偽装したメールやSMSで私たちをだまそうとします。
「セキュリティ確認のためこちらからログインしてください」などともっともらしい文面で偽サイトに誘導し、ID・パスワードを盗み取ろうとします 。
身に覚えのないメールのリンクはクリックせず、必ず公式サイトや公式アプリからログインする習慣をつけましょう。
証券会社からのメールを装っていても、送信元のアドレスやメールの日本語に違和感がないか確認することも大切です。
不審に思ったら、記載の電話番号ではなく公式ホームページ掲載の問い合わせ先に連絡して確認するようにしてください。
まとめ:「他人事じゃない」と今一度見直す
ネット証券の口座乗っ取り被害は、決して一部の有名投資家だけの話ではありません。
私たち誰にでも起こり得る問題だからこそ、「自分は大丈夫」と油断せずに対策を講じる必要があります。
幸い、今回紹介した対策はどれも難しいものではなく、少し意識を変えるだけで実践できます。
大切な資産を守るために、ぜひこの機会にご自身のセキュリティ設定を見直してみてください。
私も今一度、自分の証券口座の設定を確認し、できる対策をすべて講じようと思います。
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