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ドライブ観光の楽しみ方

目的地をカーナビへ入れ、いつもの町を出る。

住宅が続いていた道から建物が少なくなり、少しずつ畑や山が見えてくる。海沿いへ出れば水面が横に広がり、峠を越える道では、カーブの先に別の景色が現れます。

景色のよい場所で車を止める。
道の駅で飲み物を買う。
予定していなかった小さな店へ立ち寄る。
目的地では短く散策し、暗くなる前に帰路へ入る。

ドライブ観光は、観光地へ車で移動することだけではありません。

どの道を通るかを選び、車窓の変化を眺め、疲れる前に休憩し、気になる場所へ寄り道する。移動時間そのものを、一日の体験として楽しむおでかけです。

鉄道やバスよりも、出発時刻や立ち寄り先を調整しやすく、荷物も運びやすいところがあります。

一方で、自由に動けるからこそ気になることもあります。

一日に何時間まで運転できるのか。
どのくらいの距離なら疲れを残しにくいのか。
燃料代や駐車場代はいくらかかるのか。
立ち寄り先を増やしすぎないためには、どうすればよいのか。
渋滞や悪天候に遭った場合は、どこまで予定を変更するのか。
運転しない同行者も楽しめる一日にできるのか。

ドライブでは、予定した場所をすべて回ることより、安全に帰宅することが最優先です。

気になる店を一つ見つけても、駐車できなければ通り過ぎる。予定より疲れていれば、次の立ち寄り先をやめる。そのような変更も含めて、自分たちのペースで旅を作れます。

今回は、ドライブ観光に必要な時間と費用、ルートの決め方、一日の流れ、寄り道の楽しみ、持ち物、運転中の安全、続けることで広がる楽しみ方をまとめました。

※時間と費用は、自家用車や家族の車を使い、近距離の日帰り観光を行う場合の目安です。高速道路、レンタカー、長距離移動を利用する場合は、費用が大きく変わります。



ドライブ観光をざっくり整理すると

一回に必要な時間 約5時間

車で移動する時間 合計約3時間

目的地や立ち寄り先で過ごす時間 約2時間

事前に調べる時間 約45分

年間の実施回数 年14〜15回程度

当日の支出 約1,700円

年間の費用 約25,200円

趣味としての初期費用 自家用車を利用するならほぼ0円

レンタカーを利用する場合 車両料金として別に約8,000円前後から

一緒に楽しむ人数 一人または二人程度

立ち寄り先の目安 二〜三か所

中断や予定変更のしやすさ 高い

楽しさの中心 車窓、景観道路、寄り道、地域の食、同行者との会話、自由なルート作り

一回に必要な時間は、約5時間です。

往復の移動に3時間ほど使い、観光地、道の駅、飲食店などで合計2時間ほど過ごす想定です。

年14〜15回なら、月に一度ほどです。

遠方への大旅行だけでなく、少し離れた公園、展望台、海岸、道の駅を訪れる短いドライブも含みます。

当日の支出約1,700円は、自家用車を利用し、燃料、軽い飲食、駐車場などを支払う近距離の想定です。

車両の購入費、自動車税、保険、車検など、日常的な車の所有費は含めていません。

有料道路、長距離の燃料、観光施設の入場料、レンタカー代が加わる場合は、出発前に別の予算を用意します。


ドライブ観光は、移動と観光を分けずに楽しめる

一般的な観光では、目的地に着いてから体験が始まるように感じます。

ドライブ観光では、出発後の道にも楽しさがあります。

市街地から田園風景へ変わる。

山道を上るにつれて、見える植物が変わる。

海沿いへ出た瞬間に、視界が広がる。

橋を渡り、今までいた町を反対側から見る。

道の途中にある景色が、一日の印象を作ります。

同じ目的地でも、通る道を変えれば体験は異なります。

早く着ける幹線道路。

海岸や川に沿って進む景観道路。

小さな町や集落を通る一般道。

休憩施設が多い道。

往路は景色のよい道、復路は走りやすい道というように、行きと帰りを変えることもできます。

ただし、細い道や山道を選べばよいとは限りません。

道路幅、カーブ、路面、運転経験、天候を確認し、自分が落ち着いて運転できるルートを選びます。


一回にかかる費用

今回の当日の支出は、約1,700円を想定しています。

自家用車で近距離を巡る場合

燃料や移動にかかる費用 約900円

飲食費 約500円

駐車場代 約250円

その他の費用 約90円

合計 約1,700円

観光施設へ入ったり、土産を購入したりする場合は別に費用がかかります。

また、走行距離、燃費、燃料価格によって、移動費は変わります。

レンタカーを利用する場合

車両レンタル料 約8,000円前後から

燃料費

補償や追加保険

有料道路

駐車場

乗り捨て料金

近距離でも、自家用車利用時より費用は高くなります

レンタカーを予約するときは、表示された基本料金だけでなく、補償、返却時間、燃料、超過料金まで確認します。

複数人で利用する場合は、一人あたりの負担を分けられます。

年間の費用

年14〜15回、近距離のドライブを行う場合、

年間の費用 約25,200円

が目安です。

この金額にも、車の維持費や観光施設の入場料は含まれていません。

ドライブ観光の予算は、

車を動かす費用。

目的地で使う費用。

食事や買い物の費用。

の三つへ分けると把握しやすくなります。


最初のルートは、目的地一つと寄り道一つで作る

ドライブ観光では、自由に移動できる分だけ、予定を増やしやすくなります。

展望台。

道の駅。

食事の店。

温泉。

直売所。

花の名所。

すべてを一日に入れると、運転と時刻確認に追われることがあります。

最初は、目的地を一つ、寄り道を一つに絞ります。

たとえば、

湖畔公園を目的地にして、帰りに道の駅へ寄る。

展望台を訪れ、近くの店で昼食を取る。

海岸を散策し、帰路のサービスエリアで休む。

この程度なら、現地で過ごす時間と休憩を確保できます。

ルートを作るときは、移動時間だけでなく、

駐車場へ入るまでの時間。

徒歩で目的地へ移動する時間。

食事の待ち時間。

渋滞する可能性。

日没時刻。

も考えます。

地図上では近く見えても、山道、橋、混雑する市街地によって時間がかかることがあります。


ドライブ観光で過ごす一日の流れ

1.前日までに道路と天候を確認する

出発前には、目的地の営業だけでなく、移動する道路の状況も確認します。

天気。

渋滞予測。

通行止めや工事。

冬季閉鎖。

燃料を補給できる場所。

休憩施設。

帰宅予定時刻。

悪天候が予想される場合は、山道や海岸線を避け、別の目的地へ変更します。

2.出発前に車と荷物を確認する

燃料。

タイヤの状態。

警告灯。

ライト。

スマートフォンの充電。

飲料水。

緊急用品。

短い距離でも、出発前に確認します。

荷物は座席へ無造作に置かず、急停止時に飛ばない場所へ固定します。

3.一時間ほど走ったら休憩する

疲れを感じてからではなく、一定の時間で休憩します。

駐車場へ入り、車から降りる。

トイレを利用する。

飲み物を取る。

身体を少し動かす。

まだ運転できると感じていても、目と姿勢を休ませます。

4.目的地では車から離れて過ごす

目的地へ着いたら、すぐ次の場所へ向かわず、歩く時間を作ります。

展望台へ行く。

町を散策する。

食事をする。

公園や水辺で休む。

運転中とは違う姿勢で過ごすことで、一日の中に区切りができます。

5.寄り道は帰宅時刻から判断する

予定していた寄り道であっても、疲労や渋滞によっては見送ります。

逆に、時間と体力に余裕があれば、道の駅や小さな店へ立ち寄れます。

「行けるか」ではなく、「安全に帰れる時間を残せるか」で判断します。

6.帰路へ入る前に体調を確認する

眠気。

目の疲れ。

肩や腰の張り。

空腹。

集中しにくさ。

少しでも不安があれば、もう一度休みます。

同行者に運転を交代してもらう場合も、保険や運転条件を事前に確認しておきます。

7.帰宅後に車内と購入品を整える

車内へごみや食品を残しません。

購入した生鮮食品は、すぐに冷蔵・冷凍します。

スマートフォン、充電器、財布、カメラなどの忘れ物も確認します。

レンタカーなら、記録媒体や個人情報が残っていないかを見てから返却します。


ドライブ観光ならではの楽しさ

景色が少しずつ変わる過程を見られる

目的地へ突然到着するのではなく、町から郊外へ、平地から山へと景色が変わります。

どこから空が広くなったのか。

いつ海が見え始めたのか。

どの場所で建物が少なくなったのか。

移動の途中にも記憶へ残る場面があります。

予定していなかった場所へ立ち寄れる

道の駅の看板。

小さな展望スペース。

地域の菓子店。

季節の花が咲く公園。

安全に駐車できる場所であれば、その場で予定を少し変えられます。

検索して選んだ目的地だけでなく、道中の偶然を取り入れやすいところが特徴です。

荷物を持ち歩かずに済む

上着。

飲料水。

買い物した物。

雨具。

写真用品。

車へ安全に保管できれば、目的地では小さなバッグだけで歩けます。

ただし、貴重品、電子機器、生鮮食品を高温の車内へ放置しません。

同行者との会話が続く

車内では、景色や次の立ち寄り先について話せます。

目的地で何をするか決める。

音楽を選ぶ。

次の休憩場所を相談する。

運転者だけが予定を管理せず、同行者もナビや休憩の確認を担当できます。

自分の体力に合わせて予定を変えられる

歩くことが負担になったら、展望台だけを見る。

天候が悪ければ、屋内施設へ変更する。

疲れたら次の立ち寄りをやめる。

自由度が高いからこそ、無理をしない方向にも予定を変えられます。


寄り道を増やしすぎないための考え方

ドライブ観光では、地図上に多くの候補が見つかります。

近くまで来たから。

せっかく車があるから。

あと少し走れば着くから。

そのように予定を増やすと、帰路の負担が大きくなります。

立ち寄り先は、三つに分けます。

必ず訪れたい場所

その日の中心となる目的地です。

ここへ到着し、落ち着いて過ごせれば、一日の目的は達成です。

余裕があれば訪れたい場所

道の駅、食事、展望地点などです。

時間と体力に余裕がある場合だけ立ち寄ります。

次回へ残す場所

反対方向にある場所や、営業時間に間に合わない場所です。

無理に一日へ入れず、次のドライブの目的地にします。

一回で回り切らないことが、次のルートを作るきっかけになります。


初めて持っていくもの

最低限必要なもの

自動車またはレンタカー

有効な運転免許証

スマートフォンまたはカーナビ

財布と決済手段

運転しやすい靴

充電ケーブル

飲料水

運転操作を妨げない服と、かかとが安定する靴を選びます。

あると便利なもの

車載スマートフォンホルダー

車載充電器

モバイルバッテリー

サングラス

小型クーラーバッグ

ウェットティッシュ

ごみ袋

折りたたみ傘

ブランケット

ホルダーや充電器は、走行中に機器が動かないよう、車種へ合うものを選びます。

車内に備えておきたいもの

三角表示板

発炎筒または非常信号灯

小型ライト

携帯用救急用品

車載防災用品

緊急脱出用ハンマー

装備の保管場所と使い方を、必要になる前に確認しておきます。

最初は買わなくてよいもの

高価な車載冷蔵庫

大型のポータブル電源

ルーフボックス

高性能なカメラ

大規模な車内収納用品

本格的な車中泊装備

近距離の日帰りドライブなら、家庭にある飲料ボトルとエコバッグでも始められます。


安全に楽しむために

運転中に機器を操作しない

スマートフォンやカーナビの検索、ルート変更、撮影は、安全な場所へ停車してから行います。

走行中に目的地を変更したくなった場合は、同行者へ操作を頼むか、次の休憩場所まで待ちます。

疲労や眠気が出る前に休む

運転時間が長くなると、本人が思うより判断や反応が遅くなることがあります。

まぶたが重い。

標識を見落とす。

同じ姿勢がつらい。

直前の道を思い出しにくい。

そのような状態になる前に休みます。

短い仮眠を取る場合も、安全な休憩施設を利用します。

荷物を固定する

水筒、カメラ、買い物袋などを、座席やダッシュボードへ放置しません。

急停止や事故の際に飛ばないよう、足元、収納、荷室へ固定します。

運転席の足元へ物が転がらないようにします。

高温になる車内へ物を残さない

モバイルバッテリー。

スマートフォン。

食品。

薬。

カメラ。

高温で劣化・破損する物を、夏の車内へ放置しません。

生鮮食品は保冷し、できるだけ早く持ち帰ります。

天候と道路条件に合わせて引き返す

強い雨、雪、霧、雷、路面凍結などで運転が難しい場合は、目的地へ向かい続けません。

通行止めや警報を確認し、安全な場所で予定を変更します。

飲酒した人は運転しない

観光先で酒類を楽しむ場合は、運転者を明確に決め、運転者は飲酒しません。

少し休めば運転できるという判断もしません。


続けると変わる楽しみ方

1.近距離の目的地へ安全に往復する

最初は、自宅から無理なく行ける観光地を一つ選びます。

景色のよい道を走り、途中で一度休憩し、目的地を短く観光します。

車で出かける自由さと、車窓の変化を知る段階です。

2.道中の立ち寄り先を組み合わせる

複数回出かけると、景観道路、道の駅、地域の店などを一日の中へ組み込めるようになります。

同行者と希望を相談し、移動、休憩、観光のバランスを作ります。

3.テーマのある周遊ルートを作る

さらに続けると、海岸線、山岳道路、温泉、道の駅など、テーマを決められます。

距離、渋滞、給油、季節を確認し、代替ルートも準備します。

移動そのものを主役にした旅を設計する段階です。

4.道路と地域の関係を見る

関心が深まると、橋、峠、旧道、新道、沿道の集落にも目が向きます。

道路が地域の暮らし、物流、観光をどのようにつないでいるかを知ります。

災害履歴や冬季閉鎖など、安全に関わる条件も含めて見る段階です。

5.自分に合う道と距離を探す

長く続けると、季節や時間帯を変えて同じ道を走れます。

走行記録や写真を残す。

未訪の道路を開拓する。

長距離と短距離の疲れ方を比べる。

自分が安心して楽しめる距離、景色、休憩間隔を見つける段階です。


ドライブ観光が合いやすいのは、こんな日

半日ほど使って、少し遠くへ出かけたい日。

目的地だけでなく、道中の景色も楽しみたい日。

公共交通では行きにくい場所を訪れたい日。

家族や友人と、会話しながら移動したい日。

道の駅、食事、景勝地を一つのルートへ組み合わせたい日。

荷物や買い物を、車で運びたい日。

季節や時間帯を変え、同じ道をもう一度走りたい日。

予定を決めすぎず、体力に合わせて変更できる旅をしたい日。

一方で、睡眠不足がある日、強い疲労を感じている日、悪天候が予想される日には向きません。

出発後に不調を感じた場合も、目的地へ着くことへこだわらず、近くの休憩場所で予定を終えます。


最初の目標は、遠くへ行くことより余裕を残して帰ること

ドライブ観光を始めると、せっかく車を出したのだから、少しでも遠くへ行きたいと考えることがあります。

けれど、行きに走った距離と同じだけ、帰りの運転も残っています。

初めてなら、自宅から一時間ほどで到着できる場所を一つ選びます。

出発前に道路を確認する。

途中で一度休む。

目的地では車から降り、景色や町を歩く。

帰りに余裕があれば、道の駅へ一か所だけ立ち寄る。

暗くなる前に帰宅する。

その程度でも、移動と観光を組み合わせた一日になります。

ドライブ観光の最初の目標は、走行距離を伸ばすことでも、多くの場所を制覇することでもありません。

帰宅したときに強い疲労を残さず、「次は途中で見つけたあの道へ行ってみたい」と思える余裕があること。

車窓に現れた景色を一つ覚え、安全に車を止め、自宅まで戻る。

その往復を落ち着いて終えられたなら、ドライブは単なる移動手段ではなく、道の途中まで楽しめる休日の過ごし方になっています。


休日のよりみち帖では、気軽に始められるものから、少し時間をかけて楽しみたいものまで、さまざまな趣味やレジャーを紹介しています。
「次の休日は何をしよう」と迷ったときに、新しい楽しみを見つける小さなきっかけになれたらうれしいです。
これからも、次にやってみたくなる趣味を一つずつ丁寧に紹介していきますので、ぜひフォローして、次の記事も覗いてみてください。



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