ゴルフの楽しみ方
はじめに
人工芝の上へ白いボールを置き、クラブのフェースをそっと合わせる。
肩の力を抜いて振ったクラブがボールへ当たると、乾いた音とともに小さな白い点が空へ上がっていきます。まっすぐ飛ぶ日もあれば、思いがけず右へ曲がったり、手前の地面へ当たったりする日もあります。それでも、次は立つ位置を少し変え、もう一球だけ試してみたくなります。
ゴルフには、広いコース、高価なクラブ、細かな服装の決まりという少し敷居の高い印象があるかもしれません。「最初から一式を買わなければならないのでは」「経験者と一緒でなければ練習場にも入れないのでは」と考える人もいるでしょう。
けれど、初めての入口として選びやすいのは、ゴルフコースではなく、クラブを借りられる練習場です。動きやすい服と運動靴で利用できる施設も多く、最初はアイアンを一本借り、数十球をゆっくり打つところから始められます。
ゴルフは、遠くへ飛ばす力だけを競うものではありません。クラブの長さ、立つ位置、振り幅、ボールを落としたい場所を考え、一打ごとに方法を変えていく趣味です。今回は、屋外練習場やインドア施設を週1回ほど利用する場合を中心に、費用、施設の選び方、道具、安全、コースへ進むまでの流れをまとめます。
ゴルフの基本情報
主な楽しみ方 練習場でスイングや距離感を整え、慣れたらショートコースやゴルフ場へ進む
おすすめの頻度 週1回、または月2〜4回
1回の練習時間 約60〜120分
短時間で楽しむ場合 約40〜60分、50球前後から
移動や受付を含む総所要時間 約2時間半〜3時間半
主な場所 屋外ゴルフ練習場、インドアゴルフ施設、アプローチ練習場、ショートコース
最初の入口 貸しクラブのある練習場、初心者向け体験、単発レッスン
最初に使いやすいクラブ 7番アイアンや短めのアイアン
楽しさの中心 打球音、弾道、距離の変化、狙う場所とクラブを選ぶ時間
一般的なゴルフコースでは、スタート地点からボールを打ち、何度か場所を変えながら、最後にグリーン上のカップへ入れます。できるだけ少ない打数で終えることが基本ですが、趣味として始める段階では、スコアより安全に進み、前後の組へ迷惑をかけないことが先になります。
クラブには、遠くへ飛ばすドライバー、幅広い距離を打ち分けるアイアン、短い距離やバンカーで使うウェッジ、グリーン上で転がすパターなどがあります。ただし、練習場へ初めて行く日に、すべての種類を使い分ける必要はありません。
まずは一本のクラブで、ボールへ当てること、同じ向きへ構えること、小さな振り幅で飛ばすことを確かめます。一本を落ち着いて扱えるようになると、クラブを替えたときの違いも分かりやすくなります。
ゴルフにかかる費用
入力データにある年間約27万7,000円は、インドア施設を定期利用したり、毎回多くのボールを打ったりする場合には考えられる金額です。一方、屋外練習場で球数を決めて練習するなら、年間費用はもう少し抑えられます。
初めての体験、道具をそろえる費用、週1回の練習費、コースへ出る任意費用を分けて考えると、自分に合う始め方を選びやすくなります。
初めて練習場へ行く日の費用
屋外練習場 約1,000〜3,000円
インドア施設 約2,000〜5,000円
貸しクラブ 無料〜1本数百円ほど
貸しシューズ 無料〜数百円ほど
ゴルフグローブ 購入する場合は約1,000〜3,000円
飲み物、交通費 利用場所による
屋外練習場には、一球ごとに料金を支払う球数制と、60分や90分などの時間内で打てる打ち放題があります。一球数円の施設もあれば、都市部では一球十数円以上になることがあり、別に打席料や照明料が加わる場合もあります。
初めてなら、60〜100球ほどを目安にすると、フォームが崩れる前に終えやすくなります。たくさん打てる打ち放題を選んでも、休まず急いで打ち続ける必要はありません。
インドア施設では、弾道測定器や映像を使い、ボールの飛び方やクラブの動きを確認できます。天候に左右されず、クラブやシューズを無料で借りられるところもありますが、打席料や入場料、利用人数によって料金が変わります。
最初に自分でそろえる費用
ゴルフグローブ 約1,000〜3,000円
中古または入門用アイアン一本 約3,000〜15,000円
ゴルフシューズ 約7,000〜20,000円
数本の中古クラブ 約15,000〜50,000円
初心者向けクラブセット 約5万〜13万円ほど
キャディバッグ セットに含まれない場合は約1万〜4万円
ボールやティー コースへ出る段階で約2,000〜5,000円
練習場だけを利用する間は、グローブ以外を借りることもできます。いきなりクラブ一式を買うより、7番アイアンやウェッジなどを数回借り、重さや長さを確かめてから選ぶ方が失敗を減らせます。
ゴルフ規則ではコースへ持ち込めるクラブの本数に上限がありますが、初心者がその上限までそろえる必要はありません。ドライバー、数本のアイアン、ウェッジ、パターなど、必要な範囲をまとめた入門セットから始める方法もあります。
中古クラブを利用する場合は、価格だけでなく、左右の違い、クラブの長さ、シャフトの硬さ、グリップの摩耗を確認します。古いモデルでも自分が無理なく振れるなら練習に使えますが、亀裂や緩みがあるものは避けます。
週1回続ける場合の年間費用
屋外練習場で一回1,200〜2,500円ほど使う場合、年間48回で約5万8,000〜12万円ほどです。そこへ交通費、グローブやグリップの交換、レッスンなどを加えると、年間約7万〜16万円が一つの目安になります。
インドア施設を都度利用する場合は、一回約2,000〜5,000円となり、年間約10万〜24万円ほどです。月額会員になると回数を増やせることがありますが、予約可能時間、同時予約数、休会条件、クラブ保管料まで確認します。
一方、毎回多くの球を打つ必要はありません。週1回50〜80球を丁寧に打つ日と、自宅で構えや身体の動きを確認する日を組み合わせれば、費用と疲労を抑えられます。
コースへ進む場合の費用
ショートコース9ホール 約2,000〜6,000円
小規模な9ホールコース 約4,000〜1万円
一般的な18ホール 平日約6,000〜1万7,000円ほど
土日祝日の18ホール 約1万〜2万5,000円以上になることもある
クラブ一式のレンタル 数千円ほど
ボール、ティー、食事、交通費 別途必要になる場合あり
コース料金には、ゴルフ場利用税、カート、ロッカー、食事などが含まれる場合と、別に支払う場合があります。二人だけで回ると追加料金が生じるゴルフ場もあるため、表示された金額だけで決めず、最終的な総額を確認します。
練習場を週1回利用していても、毎月コースへ出る必要はありません。まずショートコースで、ボールの場所まで歩く、順番を守る、グリーンでパターを使うという流れを経験し、その後に18ホールを検討すると無理がありません。
ゴルフをおすすめする3つの理由
1.同じクラブでも、一球ごとに違う答えが返ってくる
ゴルフでは、止まっているボールを自分のタイミングで打ちます。相手が投げた球へ急いで反応する必要がないため、立つ位置、クラブの向き、呼吸を一度整えてから始められます。
それでも、毎回同じ球が出るわけではありません。クラブの中心へ当たったときは澄んだ音とともに高く飛び、少しずれると低く転がったり、左右へ曲がったりします。
結果が一球ごとにはっきり見えるため、「次は少しゆっくり振る」「ボールから離れすぎない」と小さな修正を試せます。よい一打を偶然で終わらせず、もう一度再現しようとする時間が、練習を続ける楽しさになります。
2.遠くへ飛ばすことと、近くへ止めることの両方を楽しめる
ゴルフの印象的な場面は、ドライバーで遠くへ飛ばす一打です。ただし、実際のコースでは、カップに近づくほど短い距離の精度が大切になります。
数十メートル先へ運ぶショット、グリーンの手前へ柔らかく落とすアプローチ、数メートルを転がすパットでは、同じ一打でも身体の使い方が変わります。大きく振るだけではなく、振り幅を小さくし、狙った場所へ止める感覚を育てられます。
飛距離が伸びた日だけでなく、十メートルの距離を同じ振り幅で打てた日にも上達があります。力の強さだけで結果が決まらないため、年齢や体力に合わせて目標を変えながら続けられます。
3.地形や風を見ながら、次の一打を組み立てられる
練習場では平らな場所から打つことが多いものの、コースへ出ると、傾斜、芝の長さ、木、池、バンカー、風が加わります。カップへまっすぐ近づく道が、いつも一番安全とは限りません。
無理に障害物を越えるより、広い場所へ一度運ぶ。遠くまで飛ばすクラブではなく、曲がりにくいクラブを選ぶ。次に打ちやすい場所を残すことも、ゴルフの大切な考え方です。
一打先だけでなく、その次に立つ場所まで想像すると、コースの見え方が変わります。身体を動かす時間と、静かに考える時間が交互に訪れるところに、ゴルフならではの奥行きがあります。
最初に利用する施設を選ぶ
屋外ゴルフ練習場
屋外練習場は、打ちっぱなしとも呼ばれ、前方の広い空間へ向かってボールを打ちます。実際の打球の高さや曲がり、飛距離を目で見られることが大きな特徴です。
初回は、貸しクラブがあり、スタッフへ利用方法を聞ける施設を選びます。受付方法、打席料、球の購入方法、自動でボールが出る設備かどうか、左利き用打席の有無も確認します。
二階以上の打席は、一階より料金が安いことがあります。ただし、高さがあることで距離感をつかみにくく感じる人もいるため、初回は料金と見やすさのどちらを優先するか考えます。
インドアゴルフ施設
インドア施設では、スクリーンへボールを打ち、センサーで弾道や距離を表示します。雨、風、暑さの影響が少なく、駅の近くや夜間にも利用しやすいことがあります。
ボールが実際に遠くまで飛ぶ様子は見られませんが、クラブの速度、打ち出し方向、飛距離などを数値で確認できます。映像撮影を利用すれば、構えや身体の向きも見直せます。
数字を一度にたくさん追うと、何を直したいのか分からなくなることがあります。初心者は、飛距離だけを求めず、毎回ボールへ当たっているか、右と左のどちらへ出やすいかなど、一つの項目に絞ります。
アプローチ・パター練習場
ゴルフ練習場やゴルフ場には、短い距離を打つアプローチ練習場や、グリーン上でボールを転がすパター練習場が用意されていることがあります。
遠くへ飛ばす練習とは違い、小さな振り幅で距離をそろえることが中心です。コースへ出る前に利用すると、ドライバー以外にも多くの一打があることを実感できます。
ショートコース
ショートコースは、一般的なゴルフ場より一ホールが短く、アイアンやウェッジ、パターを中心に回れる施設です。練習場から本格的なコースへ進む途中の体験として向いています。
受付、スタート、ボールの場所までの移動、グリーン、スコア記入、後続組への配慮まで、ゴルフの一連の流れを経験できます。初めてなら、初心者の利用を受け入れ、貸しクラブのある施設を選びます。
初めて練習場へ行く日の流れ
受付と貸しクラブの確認
施設へ着いたら、初めて利用することを伝え、料金の支払い方を聞きます。プリペイドカードへ入金する施設、ボールをかご単位で購入する施設、時間制で打席を借りる施設などがあります。
貸しクラブを利用する場合は、右利きか左利きかを伝えます。最初はドライバーではなく、7番アイアンなど比較的扱いやすい一本を選びます。
打席の周囲を確認する
打席へ入ったら、バッグや飲み物を通路へはみ出さない場所へ置きます。隣の人が構えているときに打席の前へ出たり、後ろを横切ったりしないようにします。
クラブを振る前に、天井、仕切り、後方、隣の打席との距離を確認します。練習場には安全用の柵や線がありますが、その範囲内なら周囲を見ずに振ってよいわけではありません。
身体を軽く動かす
肩を回すだけではなく、足首、膝、股関節、背中をゆっくり動かします。ゴルフのスイングでは、足元から上半身までが回るため、身体が冷えた状態で急に大きく振ると負担がかかります。
クラブを持たずに小さく身体を回し、その後、クラブを短く持ってゆっくり素振りをします。数回振った時点で痛みや違和感があるなら、力を強めません。
小さな振り幅から始める
最初から遠くへ飛ばそうとせず、腰より低い範囲でクラブを動かします。ボールを高く上げるより、前へ転がすくらいの一打から始めます。
クラブを強く握ると、腕や肩が固まりやすくなります。落とさない程度に持ち、ボールを打ったあとも両足で立っていられる速さにします。
ボールが右や左へ飛んでも、すぐフォーム全体を変えません。立つ位置、クラブの面、振り幅など、一度に直すのは一つだけにします。
球数を区切って休む
十球ほど打ったら、一度クラブを置きます。飲み物を取り、手や肩に余分な力が入っていないか確認します。
休まず連続して打つと、疲労で姿勢が変わり、よくない動きを繰り返しやすくなります。打ち放題でも、時間いっぱい急いで球数を増やす必要はありません。
初回は50〜80球ほどでも十分です。最後まで全力で振るより、少し余裕を残して終える方が、次の練習へつながります。
最初に必要な道具
初回から用意したいもの
動きやすいウェア
運動靴またはゴルフシューズ
ゴルフグローブ
タオル
飲み物
小さな貴重品入れ
屋外では帽子や日焼け止め
練習場の服装は、ゴルフコースほど細かな決まりがないことも多く、一般的な運動着で利用できます。ただし、サンダル、かかとの高い靴、滑りやすい靴などを禁止している施設があります。
グローブは、クラブの滑りを抑え、手の皮膚を守るために使います。右打ちでは左手、左打ちでは右手だけにはめるのが一般的ですが、両手用もあります。
手のひらへ大きなしわが寄らず、指先が余りすぎないサイズを選びます。借りられないことが多いため、何度か続けるなら早めに自分用を用意すると衛生面でも使いやすくなります。
数回続けてから用意したいもの
自分に合うアイアン
ゴルフシューズ
数本のクラブまたは入門セット
キャディバッグ
予備のグローブ
クラブを拭くタオル
小さな練習記録
自分用のクラブを持つと、毎回同じ長さと重さで練習できます。ただし、身長だけで長さを決めず、構えたときに窮屈ではないか、無理なく振れる重さかを確かめます。
握力に自信がない人や、クラブを重く感じる人は、軽量モデルも候補になります。一方で、軽ければ必ず振りやすいわけではなく、速く動かしすぎてタイミングを取りにくい場合もあります。
最初の購入は、専門店や練習場のスタッフへ、初心者であること、練習場を中心に使うこと、予算を伝えて相談します。いくつか試し打ちできれば、振りやすさを比べられます。
最初は買わなくてよいもの
高価な最新ドライバー
用途の近いウェッジを何本もそろえること
距離測定器
大型のツアー用バッグ
専用のスイング計測器
練習器具を何種類も買うこと
大量の新品ボール
本格的なレインウェア
ゴルフ用品には、飛距離やスイング改善をうたうものが多くあります。けれど、構え方やクラブの扱いに慣れる前は、道具を増やしても使い分けるのが難しくなります。
レンタルクラブと一本のグローブで数回練習し、自分がどの程度の頻度で続けられそうか分かってから、必要なものだけを増やします。
たくさん打つより、一球ごとに目的を決める
練習場へ行くと、周囲の人が次々にボールを打っているため、自分も急いで数をこなさなければならないように感じることがあります。しかし、球数が多ければ、そのまま上達するわけではありません。
最初の十球は小さな振り幅で当たり方を確認する。次の二十球は、正面の目標へ向きをそろえる。最後の十球は、力を上げず同じリズムで振る。このように短い区切りを作ると、何のために打ったのかが残ります。
飛距離表示がある練習場でも、毎回一番遠い看板を狙う必要はありません。手前の目標を選び、同じ場所へ数球運ぶ練習をすると、振り幅と距離の関係が見えやすくなります。
失敗した一球を取り戻そうとして、次を急いで強く振ると、さらに崩れやすくなります。一度クラブを置き、立つ場所と目標を決め直してから、次のボールを置きます。
練習の終わりには、よかった点と次回試したいことを一つずつ残します。
小さく振ると当たりやすかった
右へ出る球が多かった
五十メートルの目標へ三球続けて届いた
後半は手に力が入った
飛距離や球数だけでなく、同じ準備を繰り返せたかを見ると、練習の変化をつかみやすくなります。
コースへ出る前に覚えたいこと
練習場でボールへ当たるようになっても、すぐに18ホールへ進まなければならないわけではありません。パター練習場やショートコースを利用し、打ったあとに自分のボールまで移動する流れを覚えます。
コースでは、自分の一打だけでなく、同伴者と前後の組の安全へ気を配ります。人が打つときは音を立てず、ボールより前へ出ません。前の組が十分に離れるまで打たず、届く可能性があるなら待ちます。
打球が思いがけず人のいる方向へ飛んだときは、危険を知らせる声をすぐに出します。自分の球が見つからない場合も長時間その場へとどまらず、規則と施設の進行方法に従います。
芝を大きく削った跡、バンカー、グリーン上のボール跡などは、次の人が使いやすいように整えます。スコアを書くことより、コースを傷めず、流れを止めず、安全に回ることを先に覚えます。
本格的なコースへ初めて出るときは、初心者の同行に慣れた経験者や、ラウンドレッスンを選ぶと安心です。服装、集合時刻、クラブの本数、ボールの用意、昼食、入浴施設など、練習場にはない準備を教えてもらえます。
安全にゴルフを続けるために
クラブを振る範囲へ人を入れない
ゴルフクラブは長く、ヘッドが速い速度で動きます。ボールだけを見て素振りを始めると、後ろや横にいる人へ当たる危険があります。
打席では決められた線から前へ出ず、落とした物を拾う場合も施設の指示に従います。友人と同じ打席へ入れる施設でも、打つ人の後方へ近づきすぎません。
自宅や公園で本物のクラブとボールを使う練習は、周囲へ飛び出す危険があります。素振りも、十分な広さがあり、クラブが壁、天井、人へ当たらない場所に限ります。
最初から全力で振らない
ゴルフのスイングでは、腰、背中、肩、肘、手首を使います。普段運動していない人が最初からドライバーを何度も全力で振ると、身体へ強い負担がかかります。
小さな振り幅から始め、球数の合間に休みます。腰、肩、肘、手首へ鋭い痛みやしびれが出た場合は、そのまま続けません。
手のひらに違和感があるときも、グローブを重ねて無理に打たず、握り方とサイズを確認します。皮がむける前に切り上げる方が、次回の練習を予定どおり行えます。
暑さと雷を軽く考えない
屋外練習場は屋根があっても、夏は打席へ熱がこもることがあります。ゴルフコースでは、日陰の少ない場所を長時間移動するため、さらに暑さの影響を受けます。
夏は睡眠と朝食を整え、帽子、飲み物、冷却用品を用意します。球を打つ合間にも水分を取り、頭痛、吐き気、強いだるさ、足がつるといった変化があれば中止します。
雷鳴が聞こえたときは、雨がまだ弱くても練習やプレーを続けません。クラブを持ったまま開けた場所へ立たず、施設の警報や避難案内に従います。
コースでは無理な一打を選ばない
木の根元、急な斜面、水辺などにボールが止まったときは、打てそうに見えても周囲を確認します。クラブが木へ当たる、足元が滑る、後方へ転倒する可能性があるなら、規則に沿った救済やペナルティーを選びます。
一打を減らすことより、自分と周囲が安全に次の場所へ進めることが大切です。難しい状況では、同伴者やスタッフへ確認します。
続けるほど変わる五つの楽しみ方
第1段階 一本のクラブでボールへ当てる
最初は7番アイアンなどを借り、小さな振り幅でボールを前へ運びます。高く遠くへ飛ばなくても、クラブの面へ当たり、正面へ転がれば十分です。
よい一球が出たときは、すぐ次を打たず、立つ位置や握る強さを確かめます。同じ準備をもう一度作ることが、最初の練習になります。
第2段階 同じ構えとリズムを繰り返す
何度か通うと、ボールとの距離、足の幅、クラブの持ち方が少しずつ決まってきます。飛距離を増やす前に、毎回同じ順番で構えられることを目指します。
五十球のうち何球成功したかだけではなく、途中で急がなかった、最後まで同じ力で振れたという変化にも気づけます。
第3段階 距離によってクラブと振り幅を変える
アイアン一本に慣れたら、ウェッジやドライバー、パターを試します。クラブが長くなるほど遠くへ飛びやすくなりますが、扱いも難しくなります。
遠くへ運ぶ一打と、近くへ止める一打を分けて考え、自分がどの振り幅でどの程度飛ぶのかを知ります。数字を競うより、次の一打を選ぶための基準を作る段階です。
第4段階 ショートコースで地面と順番を読む
練習場からショートコースへ進むと、平らではない場所から打つ機会が増えます。芝、傾斜、風、バンカー、グリーンの速さを見ながら、どこへ運ぶかを決めます。
打つ技術だけでなく、歩く位置、プレーの順番、安全確認、コースの手入れもゴルフの一部になります。一つのホールを終えたとき、練習場の一球とは違うまとまりが残ります。
第5段階 自分に合うコースと続け方を見つける
さらに続けると、飛距離を伸ばしたい、アプローチを磨きたい、景色のよいコースを歩きたいなど、自分が好きな部分が見えてきます。
毎月コースへ出る人もいれば、練習場を中心にして季節のよい時期だけ回る人もいます。仲間とのラウンド、競技、旅行先のコース、初心者を誘う時間へ広げることもできます。
年齢や生活に合わせ、18ホールから9ホールへ変える、屋外からインドアへ移る、短い距離の練習を中心にすることもできます。遠くへ飛ばすことだけではなく、今の身体で気持ちよく振れる一打を探し続けられるのが、長く楽しむゴルフの姿です。
あわせて楽しみたい関連する趣味
パークゴルフ
パークゴルフは、専用クラブ一本と大きめのボールを使い、芝のコースを回るスポーツです。通常のゴルフより道具の選択が少なく、ボールを転がす力加減や傾斜の読み方へ集中できます。
ゴルフのコース戦略に興味はあるものの、まず短い距離と少ない道具から試したい人にも向いています。
グラウンドゴルフ
グラウンドゴルフは、クラブでボールを転がし、ホールポストへ入るまでの打数を数えます。専用コースのほか、競技利用が認められた広場などでも行われ、ゴルフとは異なる地面の変化を楽しめます。
強く遠くへ飛ばすより、方向と距離を小さく調整する面白さがあり、別の方法で一打の正確さを味わえます。
ウォーキング
ゴルフコースでは、打球の間に長い距離を歩くことがあります。ウォーキングで無理のない歩行時間や靴の選び方を知っておくと、練習だけでなくラウンドを最後まで楽しむための土台になります。
ゴルフの予定がない週にも、自宅周辺で身体を動かし、屋外で過ごす習慣を続けられます。
一球の行方を見ながら、次の一打を考える
初めてクラブを握った日は、ボールの手前をたたいたり、低く転がったりするかもしれません。隣の打席から聞こえる鋭い音と比べ、自分だけがうまく打てていないように感じることもあります。
そんなときは、クラブを短く持ち、振り幅を小さくします。遠くへ飛ばすことをいったん忘れ、正面へ一球転がすところへ戻ります。
ゴルフは、すべての一打を成功させる趣味ではありません。飛んだ方向を見て、立つ位置を整え、次に何を変えるかを考える。その繰り返しの中で、自分なりのリズムが作られていきます。
次の休日は、貸しクラブのある練習場を探し、7番アイアンを一本借りてみます。最初の十球は遠くの看板ではなく、目の前の広い場所へ向かって、ゆっくりクラブを動かします。
小さな白いボールが一度だけ気持ちよく空へ上がったなら、その弾道をもう一度見たくなる時間が、そこから始まります。
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