見出し画像

ハロウィン装飾の楽しみ方

黒い紙から、こうもりの形を一枚ずつ切り抜く。

まだ机の上に並べているだけなのに、壁へ貼ってみると、小さな群れが窓のほうへ飛んでいくように見えます。棚にはオレンジ色のかぼちゃを置き、夕方になってLEDライトを灯すと、いつもの部屋に少しだけ物語の続きが生まれます。

「部屋全体を飾らないと、雰囲気が出ないのかな」
「かわいらしくするか、少し怖くするか迷ってしまう」
「紙や布の近くでライトを使っても大丈夫だろうか」

ハロウィン装飾は、高価な置物をたくさん集めることではありません。玄関、窓辺、棚の上など一か所を選び、色、形、影、灯りを組み合わせて、普段とは少し違う景色を作る趣味です。

かぼちゃ、こうもり、黒猫、魔女の帽子など、分かりやすい形が多いため、最初は紙を切って貼るだけでも十分に雰囲気が生まれます。


ハロウィン装飾の基本情報

一回の標準実施時間 約135分

短く取り組む場合 約45分

準備と片付けを含む総所要時間 約165分

想定頻度 月2回程度

主な場所 自宅の机、玄関、窓辺、リビングの棚など

45分ほどの日は、紙のこうもりを数枚作る、色合わせを決める、昨年の飾りを点検するといった小さな作業へ使えます。約135分取れる日は、壁飾りやガーランドを一つ完成させ、実際の場所へ飾って全体を整えるところまで進められます。

制作は秋に集中しますが、型紙を作る、材料を整理する、写真を見返すといった時間を含めれば、数か月かけて準備できます。毎回新しい作品を増やすのではなく、以前の飾りを組み替える日も一回として楽しめます。

ハロウィン装飾の費用

初期費用 0円〜約90,000円

標準的な初期費用 約15,000円

一回の費用 0円〜約4,000円

標準的な一回の費用 約600円

年間費用 約19,500円

今回の想定は、自宅で年間24回ほど、制作、設置、整理へ取り組む場合です。色紙、ひも、はさみ、空き箱などを手持ち品から使えば、ほとんど費用をかけずに始められます。

標準的な初期費用には、紙やフェルト、リボン、装飾用のかぼちゃ、LEDライト、固定用品、カッターマット、収納箱などをそろえる場合を含めています。大型の屋外装飾、投影機器、電動で動く置物まで購入すると、費用は大きくなります。

一回約600円は、余った紙や飾りを生かしながら、小さな作品を一つ加える場合の編集上の目安です。玄関全体を新しく作り替えたり、生花や生のかぼちゃを使ったりする日は、数千円ほどかかることがあります。

節約するなら、最初に使う色を三色ほどへ絞ります。黒、オレンジ、白を基本にすれば、紙、布、ひもを少量ずつ用意するだけでも統一感が出ます。毎年使える土台と、その年だけ加える紙飾りを分けると、収納量と買い足しも抑えられます。

3つのおすすめ

1.一つの壁が、短い時間で別の景色へ変わる

ハロウィン装飾は、部屋全体を模様替えしなくても楽しめます。何もなかった白い壁へ黒いこうもりを数枚貼るだけで、いつもの空間に動きが生まれます。

こうもりの大きさをすべて同じにすると整った模様になり、大中小を混ぜると、遠くから近くへ飛んでくるように見えます。貼る向きを少しずつ変えれば、型紙が一種類だけでも単調になりません。

棚の上なら、中央へかぼちゃを置き、左右に黒い枝や小さな飾りを添えます。最初から細部を作り込むより、少し離れたところから見たときに、一つの形として見えることを大切にします。

飾る前と後の違いがはっきりしているため、小さな作品でも「部屋の一角を作った」という手応えが残ります。

2.昼の色と、夜の影を一つの装飾で楽しめる

昼間の装飾では、紙や布の色、かぼちゃの形、壁との組み合わせが目に入ります。夕方にLEDライトを加えると、今度は飾りの後ろにできる影や、光が届かない部分が目立ち始めます。

切り抜いた黒猫を壁から少し離して置くと、輪郭の後ろへ薄い影ができます。半透明の紙を窓辺へ貼れば、外の明るさによって色の濃さが変わります。

同じ作品でも、明るい時間にはかわいらしく見え、夜には少し不思議な雰囲気になることがあります。完成した飾りを昼だけで判断せず、部屋の照明を落として眺めると、足したいものより、外したほうがよいものに気づくこともあります。

色だけでなく、光が当たる場所と残る影まで材料にできるのが、ハロウィン装飾ならではの面白さです。

3.毎年のテーマを変えながら、同じ飾りを育てられる

一年目は、かぼちゃとこうもりを中心にする。次の年は黒猫を加え、その次は古い洋館の窓を紙で作る。同じ土台を使いながら、一つずつテーマを広げられます。

黒いガーランドや無地のLEDライトは、組み合わせる飾りによって印象を変えられます。かわいらしいお菓子屋さん風、静かな森、少し古びた魔女の部屋というように、毎年違う物語を考えることもできます。

完成写真を一枚残しておけば、翌年は同じ配置を再現したり、一部分だけ変えたりできます。すべてを新しく買い替えるのではなく、以前作ったものを見つけて箱から出す時間も、季節を迎える楽しみになります。

最初の場所では、部屋全体より一つの角を選ぶ

初めてなら、玄関の棚、リビングの壁、窓辺など、一か所だけを飾ります。横幅と高さを測り、扉、引き出し、カーテンの開閉を妨げない範囲を決めます。

玄関では、表札、インターホン、郵便受けを隠さないようにします。集合住宅では、廊下や扉の外側が共用部分になる場合があるため、管理規約も確認します。室内なら、壁紙を傷めにくい固定用品を試し、重い飾りは粘着テープだけへ頼りません。

階段、廊下、出入口には、垂れ下がる布やコードを置かないようにします。暗くしたときにも歩く場所が見え、避難や移動の邪魔にならないことを優先します。

一つの場所が決まると、必要な作品の大きさと数も自然に絞られます。広い部屋を埋めようとするより、視線が集まる小さな場面を一つ作るほうが、初回にもまとまりやすくなります。

最初の材料は、紙とフェルトとLEDライトで選ぶ

初回は、黒い色紙、オレンジや白の紙、ひも、両面テープなど、扱いやすい材料を中心にします。こうもり、かぼちゃ、おばけのように、輪郭だけで何か分かる形なら、細かな装飾がなくても完成します。

フェルトは紙より厚みがあり、ガーランドや棚飾りを繰り返し使いたいときに向いています。反対に紙は、色や形を試しやすく、傷んだ部分だけ作り直せます。

灯りを加える場合は、最初は火を使わないLEDキャンドルや装飾ライトを選びます。電池式ならコードを減らせますが、電池ふたが外れにくいこと、点灯中に異常な熱を持たないことを確認します。

色数は三色ほど、形は二種類ほどから始めます。材料が少ないほうが、どの飾りを主役にするかを決めやすく、完成後の収納も小さくまとめられます。

初めての一日は、小さな夜の一角を作る

初日の目標は、一部屋を飾り切ることではありません。棚か壁の一角へ、紙飾りとLEDライトを組み合わせた小さな場面を一つ完成させます。

まず、黒い紙から大小のこうもりを五枚ほど切ります。次に、オレンジ色の紙や小さな置物で、かぼちゃを一つ用意します。壁や棚へ仮置きし、少し離れた場所から全体を見ます。

配置が決まったら、軽い紙飾りを固定します。LEDライトは紙や布へ密着させず、倒れにくく、スイッチへ手が届く場所へ置きます。

昼の状態を一枚撮ったあと、夕方に部屋の照明を少し落として、影の出方を確かめます。暗すぎる場合はライトを増やすのではなく、飾りを白い壁へ近づけるなど、見え方を整えます。

完成したら、使用した型紙と余った材料を一つの封筒へまとめます。翌年に同じこうもりを作れる状態まで片付ければ、最初の装飾は終わりです。

最初に必要なもの

最低限必要なもの

色紙やフェルト、鉛筆、はさみ、ひも、両面テープなどがあれば始められます。最初は黒、オレンジ、白の三色と、こうもりやかぼちゃの簡単な型紙で十分です。

あると便利なもの

カッターマット、工作用カッター、定規、仮止め用のマスキングテープ、LEDキャンドルがあると表現を広げられます。切れ端を入れる小箱も用意すると、細かな紙が床へ散らかりません。

続けるなら用意したいもの

繰り返し使えるガーランド、電池式の装飾ライト、作品を折らずに保管できる平箱が役立ちます。箱へ「壁飾り」「ライト」「型紙」と分けて入れると、翌年の準備が早くなります。

後回しにできるもの

大型の屋外人形、投影機器、煙を出す演出用品、大量の電飾、本物のろうそくは初回には必要ありません。一つの場所で好みの雰囲気が分かってから、必要な範囲だけ増やします。

安全に楽しむために

紙、布、乾燥した枝などの装飾は燃えやすいため、ろうそくや暖房器具、コンロの近くへ置きません。東京消防庁も、ろうそくやアロマキャンドルの近くに可燃物があると着火する危険があるとして、周囲へ燃えやすいものを置かないよう注意を促しています。ハロウィンの灯りには、火を使わないLEDライトを選ぶと扱いやすくなります。

電源式のライトでは、コードを扉や家具で挟まず、傷や変形がある製品を使いません。延長コードやテーブルタップを重ねて接続すると、定格を超えて異常発熱するおそれがあるため、たこ足配線を避け、使用できる電力を確認します。

充電式のライトは、付属品またはメーカー指定の充電器を使います。充電中は紙や布の近くへ置かず、異常な発熱、変形、におい、充電不良が見られた場合は使用を中止します。

小型のLED飾りには、ボタン電池を使う製品があります。未使用・使用済みにかかわらず、電池と電池式製品は子どもの手が届かない場所へ置き、電池ふたが簡単に外れないことを確認します。消費者庁は、LEDライトを含む身近な製品から取り出されたボタン電池の誤飲事故へ注意を呼びかけています。

はさみやカッターは、必ず安定した机とカッターマットの上で使い、材料を押さえている手の方向へ刃を進めません。グルーガンを使う場合は、溶けた接着剤と先端が高温になるため、耐熱性のある台へ置き、使用後は冷めてから片付けます。

吊るす飾りは、頭や顔へ当たらない高さにし、画びょうやワイヤーの先端を露出させません。子どもやペットがいる家庭では、小さな飾り、ひも、磁石、電池を床や低い棚へ置かないようにします。

続けるほど変わる五つの楽しみ方

1.一つの場所を飾る

最初は壁や棚を一か所選び、こうもり、かぼちゃ、灯りを一つずつ置きます。離れて見たときに一つの場面に見えれば、最初の装飾は完成です。

2.配置をもう一度整える

前年と同じ飾りを使い、こうもりの向きやライトの位置を変えます。新しく買わなくても、並べ方だけで印象が変わることが分かります。

3.自分のテーマを決める

かわいいお菓子屋さん、月夜の森、魔女の書斎など、短い言葉でテーマを決めます。色と形を選ぶ基準が生まれ、飾りを増やしすぎにくくなります。

4.部屋全体へ小さくつなげる

玄関と棚で同じ色を使う、窓辺とテーブルに同じこうもりを置くなど、複数の場所へ共通点を作ります。一か所ずつ完成させることで、暮らしを妨げずに広げられます。

5.毎年の記録として残す

完成写真、使用した型紙、その年のテーマを一枚へまとめます。家族と一緒に一作品を作る、以前の飾りを手直しするなど、年ごとの変化を楽しめます。

この五つは進級の順番ではありません。一つの棚だけを毎年飾ること、紙飾りだけを作る年、市販品を組み合わせる年があっても自然です。

あわせて楽しみたい関連する趣味

切り絵

切り絵は、紙を少しずつ切り抜き、残した線と空間から絵を作る趣味です。こうもり、古い城、枯れ木などのシルエットを作れば、ハロウィン装飾へそのまま取り入れられます。


キャンドル作り

キャンドル作りでは、ワックスと芯を使い、自分で色や形を選んだ灯りを作ります。ハロウィン装飾と組み合わせる場合は、燃えやすい紙や布から十分に離し、点灯中はその場を離れないことが大切です。飾ることを中心にする日は、LEDキャンドルと使い分けられます。


応援うちわ作り

応援うちわ作りでは、大きな文字や形を紙から切り、限られた面の中へ見やすく配置します。黒、オレンジ、紫などの配色や、離れた場所から形を確認する方法は、ハロウィンの壁飾りや案内プレート作りにもつながります。


最初の一角は、黒い紙一枚から始まる

次の休日にできる最初の一歩は、部屋いっぱいの飾りを買うことではありません。黒い紙を一枚用意し、大小のこうもりを五枚だけ切り抜きます。

壁へ一枚貼り、その少し先へ二枚目を置く。

向きを変えながら残りを並べると、何もなかった壁の上に、小さな群れが現れます。

夕方になったら、棚の上へLEDライトを一つ置く。オレンジ色のかぼちゃと、壁へ伸びたこうもりの影が見えたとき、いつもの部屋は、ほんの一角だけ別の夜へつながっています。


休日のよりみち帖では、気軽に試せるものから、少しずつ時間をかけて深めていくものまで、さまざまな趣味やレジャーを紹介しています。「次の休日は何をしよう」と迷ったとき、新しい楽しみを見つける小さなきっかけになれたらうれしいです。これからも、思わず試してみたくなる趣味を一つずつ丁寧に紹介していきますので、ぜひフォローして、次の記事も覗いてみてください。

ほかの趣味やレジャーも探してみたい方は、こちらの一覧から気になるものを覗いてみてください。

この記事作成に使用している元情報や、データの整理方針についてはこちらで紹介しています。


いいなと思ったら応援しよう!