臨床心理士として18年、3児の母。それでも「子育てから逃げ出したかった」私を救ったもの
こんにちは。臨床心理士のレイナです。
今日から新しく、私のポッドキャスト『ご機嫌ママのファミリアラジオ 〜心の力を抜いて子育てを楽しもう〜』でお話しした内容を、Noteという形でもお届けしていくことにしました。
ラジオの音声で聴くのとはまた少し違って、文字としてゆっくりと心に落とし込んでいただけるような、そんな温かい場所にしていけたらいいなと思っています。
初回となる今回は、まず「私はどんな人なのか」、そして「なぜこの活動を始めようと思ったのか」について、私のちょっと恥ずかしい失敗談も交えながら自己紹介をさせていただきますね。
愛おしい名前「マミリア」の由来
私は現在、子育て支援や心理カウンセリングを行う「一般社団法人マミリア」の代表を務めています。
この「マミリア(mamilia)」という少し変わった名前、実は私の長男からプレゼントしてもらったものなんです。
長男がまだ幼かった頃、私に甘えたい時だけ、普段の「ママ」ではなく、特別な響きを込めて「マミリア」と呼んでいた時期がありました。
「ママ、抱っこ」ではなく、「マミリア、抱っこ」と、少し照れくさそうに、でも全身で甘えてくるその瞬間が、私にとって何よりも嬉しくて、胸の奥がじんわりと温かくなるのを今でもよく覚えています。
「お母さんである私」をまるごと受け入れてもらったような、そんな安心感の象徴であるこの名前をずっと大切にしたい。そう思って、会社を設立する際に「マミリア」という名前に決めました。
そんな愛おしい名前をくれた長男も、今は中学2年生。すっかり大きくなりました。わが家にはその他に、小学5年生の長女、そして小学2年生の次男がいて、毎日が嵐のように賑やかで、慌ただしい日々を送っています。
先生を目指していた私が、臨床心理士になるまで
今でこそ臨床心理士として18年目を迎え、たくさんの親子と関わらせていただいていますが、最初からこの道を目指していたわけではありませんでした。
学生時代の私は、保育園の先生や小学校の先生になりたいという夢を持っていて、教育や保育について熱心に勉強していました。
転機となったのは、教育実習でのある出会いです。
学校という大きな集団の中で、なかなか周りのペースに馴染めないお子さんや、お友達とのコミュニケーションに少し難しさを抱えているお子さんたちと出会いました。
実習の中で、そうしたお子さんたちと1対1で、じっくりと向き合う時間をいただきました。彼らのペースに耳を傾け、同じ目線で時間を過ごす中で、私は「集団を引っ張る先生」よりも、「一人ひとりのお子さんと深く、丁寧に関わること」に、自分自身の心がとても満たされ、心地よさを感じていることに気づいたのです。
「この子たちの言葉にならない声に、もっと寄り添える仕事はないだろうか」
そう探して見つけたのが、臨床心理学という道でした。そこから急遽、進路を大きく変更して大学院に進み、心理士としてのキャリアをスタートさせました。
通常、臨床心理士というのは、病院やクリニックといった場所で、心が疲れてしまった方や、深い悩みを抱えて「どうにかしたい」と一歩を踏み出した方々と出会い、心理テストをしたり、一緒に答えを探したりするお仕事です。
「心理のプロ」の私が、子育てで逃げ出したくなった理由
教育、保育、そして臨床心理学。
「子どもに関する知識」を人一倍学び、臨床の現場で何百人もの親子のカウンセリングをしてきた私です。
ですから、自分が母親になるとき、子育てがとても楽しみでした。
「私なら、学んできた知識を活かして、きっと穏やかで素敵な子育てができるはず」と、心のどこかで信じて疑わなかったのです。
しかし、現実はそんなに甘いものではありませんでした。
いざ長男を出産し、いざ自分が母親になってみると、毎日が「どうして!?」「こんなはずじゃなかった」ということの連続でした。
赤ちゃんの夜泣きで一睡もできず、泣き止まない我が子を抱いて途方に暮れる夜。
何を考えているのか分からず、感情をぶつけてくる子どもに対して、臨床心理士であるはずの私が、イライラを抑えきれずに大きな声をあげてしまう日々。
「知識があること」と、「目の前の子どもと向き合うこと」は、全く別物だったのです。
当時の私は、心理士としてのプライドもあり、「自分が悩んでいることを知られたくない」「自分でどうにかしなければ」と自分を追い込み、正直、何度も子育てから逃げ出したくなりました。
知識だけでは救われない。でも、知識が私を救ってくれた
そんな、どん底の時期に私を救い出してくれたのも、皮肉なことに、かつて必死に学んだ「教育や保育、そして心理学の知識」でした。
「あぁ、今子どもがこういう行動をしているのは、成長の発達段階における〇〇という欲求の表れなんだな」
「今、私がこんなにイライラしているのは、脳の疲労からくるものなんだな」
そうやって、目の前の混乱した状況を少しだけ客観的に捉え直すことができたとき、ギュッと強張っていた私の肩の力が、すーっと抜けていくのを感じました。
もちろん、「知識があるからすぐに解決できる」わけではありません。知識だけで子育てができるなら、誰も苦労しませんよね。
でも、「なぜこれが起きているのか」という背景の理由を知っているだけで、最悪のパニックから逃れ、少しだけ心に余白を作ることができる。その余白こそが、お母さんたちにとっての「救い」になるのだと、身をもって体験しました。
ネットを調べれば、子育てのノウハウや正しい知識はいくらでも溢れています。
でも、お母さんたちに必要なのは、単なる情報の詰め込みではありません。
「いま、どんな気持ちなのか」を安心して吐き出す場所であり、
「自分自身の育ってきた環境や幼少期」をゆっくりと振り返って、自分の心の癖に気づくこと。
そういう多角的なアプローチがあって初めて、心からの笑顔や「ご機嫌な時間」が戻ってくるのだと思います。
この場所で、皆さんと一緒に
今、子育てで行き詰まりを感じているお母さん、ひとりで悩みを抱えているお母さんへ。
このNoteやラジオでは、私が18年間で培ってきた臨床心理士としての視点と、3人の子どもを育てる母親としての等身大の泥臭い体験をブレンドして、日常生活で「ちょっと心が軽くなるヒント」をお届けしていきます。
難しい専門用語は使いません。
「完璧なママ」を目指すのではなく、お母さん自身がちょっと「ご機嫌」になれるような、心の力を抜く方法を一緒に探していきましょう。
どうぞ、これからよろしくお願いいたします。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
明日もあなたが、少しでもご機嫌な一日を過ごせますように。
