内診台の上、息を呑む
▽前回
検査薬陽性を確認してから初めての産婦人科。
これまで生理不順とかで訪れることは2,3回あったけど、今回はまた別だ。何となくソワソワ落ち着かない。
待合室にはソファが埋まるぐらいのたくさんの女性たち。
私ぐらいの年代の女性もいれば、年配の方やお母さん付き添いの中学生ぐらいの子まで。
普段満員電車やスーパーとかで何食わぬ顔してすれ違っているけど、きっと人それぞれ色々な事情を抱えているわけで。
それを出さずに子育てしたり働いたり家事をしたりしてるなんて日本人女性とんでもないよ(?)
名前が呼ばれた。
診察室に入ると、ゆるゆる笑顔のおじいちゃん先生がいた。
口コミで下調べしていただけあり、第一印象は「丁寧・優しそう」。
話は長いらしいけど一人ずつ丁寧に診てくれる方らしく、そのヒトトナリが笑った時の目尻に現れてる。
まず今日に至るまでの経緯を聞いてもらい、さあ、いよいよ苦手な内診台タイムだ。
うええぇ~って苦い顔しながら待ってたら
👴🏻「うん、タイノウあるよ」と一言。
どうやらいきなり「はい!赤ちゃんいました~!」となるわけではなく、まずは胎嚢確認が大事らしい。

👴🏻曰く、胎嚢は赤ちゃんのお部屋のようなもの。まだ赤ちゃんは目では確認できないぐらいの大きさらしい。
このちっちゃい洋梨みたいなやつを見せられて、正直「へ〜これが赤ちゃんの袋ね」ぐらいの感覚
でも、とにかく第一関門はクリアだ!
待合室で待つ夫の元へ。
一番にこの写真を見せたら、何とも愛おしそうな目で眺めていた。
ちょうど2週間後。二回目の通院。
そう、心拍確認の日だ。
〝心拍〟と聞くと一気に血が通って命を帯びた言葉に聞こえる。
この日も苦手な内診台へ上がり、静かに👴🏻の一言目を待つ。
「お〜見える?これが赤ちゃん。ほら、心臓も動いてるね。おめでとう。」

胎嚢の中に見える細長い物体。
これが私と夫の赤ちゃん(胎芽)らしい。
横の◯は〝卵黄嚢〟といって赤ちゃんに栄養を届けてくれる大事な役割なんだって。
アップされた赤ちゃんの中には蛍のようにチラチラと動くものがある。
私の中にもう一つの命が宿ってる!!!!
一定のリズムを刻むその点滅信号を見てると喉の奥につっかえるものが。
妊娠検査薬、胎嚢確認はどうも私とはかけ離れたチェックのようなものだったが、初めて〝命〟を目の当たりにした。
あまりにも神秘的すぎる。
命だ。
初めて感じた「母ちゃん」の自覚。
