【本気で遊ぶ父は、信用されるらしい 第21話】 BBQなのに、なぜか知らない家族まで並んでいた
ある日、
幼稚園の友達家族みんなで、
BBQをやることになった。
大人も子どもも合わせて、
15人くらい。
それだけ聞けば、
よくあるBBQだった。
でも私は思った。
「せっかくこんなに集まるなら、
何か一つ、忘れられない思い出を作れないかな」
思いついたのは、
流しそうめんだった。
竹はない。
でも、
「できない」
とは思わなかった。
その日のうちにホームセンターへ向かった。
買ったのは、
雨樋。
そして、
長くて細い竹。
家に帰ると、
ノコギリで竹を切る。
3本1組に
麻紐で結んで脚を作る。
気付けば、
汗だくになっていた。
正直、
ちゃんと流れるかなんて分からない。
全部ぶっつけ本番だった。
当日。
現地で雨樋を組み立て、

水を流す。
少し緊張しながら、
そうめんを流した。
スーッ。
ちゃんと流れた。
「すごーい!!」
子どもたちの歓声が、
一斉に響いた。

その声を聞いた瞬間、
徹夜で作った疲れなんて、
全部吹き飛んだ。
気付けば、
隣でBBQをしていた人たちまで、
「一緒に参加してもいいですか?」
と、
ワインボトルを片手に笑いながら入ってきた。
もう誰が知り合いで、
誰が初対面なのか分からない。
みんなで笑っていた。
私は前の日に、
少しだけ仕掛けを用意していた。
うずらの卵。
ミニトマト。
グミ。
チョコ。
時々、
そうめんじゃないものを流す。
「来た!」
「ハズレだー!」
大人まで本気で盛り上がる。
そして、
みんながお腹いっぱいになった頃。
「これで終わりかな」
そう思った瞬間だった。
最後に流したのは、
カプセルガチャ。
流れてきたガチャを、
子どもたちは夢中で追いかける。
笑い声が止まらなかった。
あの日、
私が作りたかったのは、
流しそうめんじゃない。
「みんなで笑った夏の思い出」
だった。
遊びは、
お金をかけた人が勝つんじゃない。
「誰かを楽しませたい」
その気持ちを、
本気で形にした人が勝つんだと思う。
だから私は今でも、
面白そうと思ったら、
まず動く。
子どもたちの笑顔は、
準備した時間まで、
ちゃんと覚えていてくれるから。
▶ 次回予告
第22話 大人が一番はしゃいでいた説
「パパたち、子どもより楽しそうじゃない?」
その一言で気づいた。
本気で遊ぶって、
年齢じゃない。
楽しもうと決めることなんだ。
ブログで流しそーめんの作り方載せています。
これをBBQでやったらBBQのヒーローになれるかも😆
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