newシューズ🏃
玄関が閉まった音を確認してから、
ソファに倒れ込んだ。
さっきまでの騒がしさが、
嘘みたいだ。
長女は水泳の練習に、妻はその付き添い。
次女はそろばん教室に送り届けた。
玄関を三回開けて、三回閉めて、
ようやく家が静かになった。
嵐が過ぎたあとの、独特の静けさだ。
誰もいない。
寂しいわけじゃない。
解放されたわけでもない。
ただ、家の中から人の気配が消えて、
音が一段階静かになった。
それだけのことが、
日曜の午前に特別な質感を与える。
毎週この瞬間を、
どこかで楽しみにしている自分がいる。
コーヒーのにおいが、
まだ部屋に漂っていた。
朝に淹れたやつだ。
もうカップは空だけど、
においだけが残っている。
コーヒーのにおいは、液体より長く生きる。
飲み終えた後も、
しばらくそこにいてくれる。
それがなんとなく、好きだった。
天井を見た。
特に何もない天井だ。
でも今日は、それでいい。
ふと、足元に目がいった。
そういえば、
ジョギングシューズの裏が
すり減っていて、
この間のジョギング中
滑って危なかったことを思い出す。
つま先の部分が、だいぶすり減っている。
ソールの溝も、気づけば浅くなっていた。
いつ買ったんだろう。
三年か、四年か。
膝が鳴っても、背中が重くても、
あのシューズで毎朝十五分、
走り続けてきた。
そろそろ、変え時だ。
スマホを手に取った。
検索窓に打ち込む。
四十代、ジョギング、シューズ、
膝への負担が少ない。
少し考えて、初心者向け、も追加した。
四十三歳でも、シューズに関しては
初心者でいい。
変なプライドは要らない。
アシックスが出てきた。
ニューバランスも出てきた。
ホカというブランドが、
やたらとソールの厚いシューズで出てきた。
クッション性が高いらしい。
口コミを読む。
中高年のランナーに人気とある。
中高年。
自分のことだ。
値段を見た。
一万二千円。
一万八千円。
二万円を超えるものもある。
少し迷った。でも毎朝履くものだ。
使用頻度が高く、体に近いものはケチるな、
という話をどこかで聴いた気がする。
色も選ばないといけない。
ネイビーが無難だ。
でも明るいオレンジも悪くない。
朝の薄暗い住宅街を、
少し派手なシューズで走るのも
悪くない気がしてきた。
誰も見ていないけれど。
誰も見ていないからこそ、
いいかもしれない。
口コミをもう少し読んだ。
レビューを比較した。
気づいたら、三十分が経っていた。
タブが七つ開いていた。
比較しようとして、
比較しきれていない状態だ。
こういう調べ方をすると、
大抵決まらない。
情報が増えるほど、
答えが遠くなる。
でも、今日は違った。
静かに気持ちが決まっていた。
クッション性、
口コミの数、
あのシルエット。
決め手を一つに絞れと言われても困るけれど、なんとなく、
これだ、
という感覚があった。
あとは実際に履いてみるだけだ。
近いうちにスポーツ店に寄ろう。
足の感触は、画面の中では確かめられない。
スマホが鳴った。
次女からだ。
「終わったー」
短い一言だけが、画面に光っている。
そろばん一時間、きっちり終わったらしい。
時計を見ると、もう十時だった。
シューズのタブを七つとも閉じた。
ソファから立ち上がって、
車のキーを手に取る。
玄関で、すり減ったジョギングシューズを
棚になおす。
まだ、履けないことはない。
でも次に走るときは、
新しいシューズで走りたい。
朝の住宅街を、少しだけ軽い足取りで。
〜The story continues〜
皆さん
どんなランニングシューズを
使用していますか?
シューズを買い替えようと思ったのを
きっかけに、少し調べた。
膝のことがあるから、
なんでもいいわけじゃない。
せっかくなので、まとめました。
「ランニングシューズの選び方」
① なぜシューズ選びが大事なのか
私の膝には、
長年の負荷が蓄積されている。
小学生の頃にオスグッド病を経験した。
オスグッド病とは、
成長期の子どもに多い膝の障害で、
骨の成長に筋肉や腱が追いつかず、
膝蓋骨の下あたりに痛みや腫れが出る。
スポーツを活発にやっている小学生に多く、
完治しても成人後に膝の違和感として
残るケースがある。
私もそのひとりだ。
そのままハンドボールを
小学4年から大学卒業まで続けた。
激しいジャンプと
急停止を繰り返すスポーツ。
膝への負担は、
他の競技とは比べ物にならない。
だから最近になって走り始めたとき、
シューズ選びは「好み」ではなく
「必要」だった。
クッション性が悪いシューズを
履いた翌日は、膝が明確に痛む。
それが答えだった。
ランニングシューズは
「おしゃれアイテム」ではなく
**「身体を守る道具」**です。
特にランニングやジョギングは同じ動作を
何百回と繰り返す運動。
シューズの性能差が、
そのまま関節へのダメージ差になります。
過去にスポーツ経験がある人ほど、
古傷を抱えている人ほど、
シューズ選びは真剣に考えてほしい。
② まず自分の足を知る
シューズ選びの前に、
自分の足の特徴を把握することが大切です。
足幅(ワイズ)
日本人は幅広の足が多い。
窮屈なシューズは外反母趾や
黒爪の原因になります。
アーチの形
• 標準アーチ
→ ほとんどのシューズが合う
• 扁平足(土踏まずが低い)
→ サポート系のシューズが向いている
• ハイアーチ(土踏まずが高い)
→ クッション重視のシューズが向いている
自分のアーチは、
濡れた足で床を踏んで形を見るだけで
大まかにわかります。
③ 用途で選ぶ
ランニングシューズは用途によって、
求められる性能がまったく違います。
⚪︎朝のジョギングなら
「クッション重視・デイリートレーナー」
毎日履くからこそ、
足への負担を最小限にすることが大切です。
タイムより、続けられることの方が大事。
⚪︎レース・タイム重視なら
「カーボンプレート搭載・軽量モデル」
推進力を最大化する設計ですが、
クッション性は低め。
レース本番用として使い、
日常のランニングには向きません。
⚪︎トレイル・山道なら
「グリップ力重視・防水モデル」
凹凸のある地面での安定性と防水性が命。
ロードシューズで山道を走ると滑って危険です。
毎日気持ちよく走ることが目的なら、
クッション重視のデイリートレーナーが
最適です。
タイムより、
続けられることの方が大事。
④ 私が選んだHOKA BONDI 9
膝への負担を徹底的に考えて選んだのが**HOKA BONDI 9**
HOKAはオーバーサイズの
ミッドソールが特徴で、
業界トップクラスのクッション性を持つ
ブランドです。
BONDI 9はその中でも最大クッションモデル。厚底でありながら安定性も高く
長距離でも疲れにくい設計になっています。
実際に履いてジョギングすると、
着地の衝撃が明らかに違います。
膝への違和感がなくなり、
走ることが楽しくなりました。
オスグッド病と
長年のハンドボールで痛めた膝でも、
今のところ問題なく走れています。
⑤ 試し履きで確認する3つのポイント
1. **かかとのホールド感**
— ぱかぱかしないか
1. **つま先の余裕**
— 1cm程度の遊びがあるか
1. **アーチのフィット感**
— 土踏まずが自然に支えられているか
夕方は足がむくむので、
試し履きは夕方以降がおすすめです。
ネット購入より、
一度は店舗で履いてみることを
強くすすめます。
## まとめ
シューズ選びの優先順位はシンプルです。
デザイン < 価格 < フィット感・クッション性
膝が痛くなってから
良いシューズを買っても、
走れない期間が生まれます。
最初から身体に合ったものを選ぶことが、
長く走り続ける一番の近道です。
古傷がある人、膝に不安がある人ほど、
シューズに投資してほしい。
身体は正直だ。
良いシューズで走れば、
足が教えてくれる。
まずは一足、真剣に選んでみてほしい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆さまのお気に入りのシューズのことも
ぜひ教えてください🙏
私の選んだHOKA BONDI 9💁

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