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「マイペース」という言葉の使い道

男子バレーボールの人気を爆上げした立役者・髙橋藍。
彼は主将である石川祐希のことを「マイペース」と称していた。

それは石川選手のこだわりが強く、卵かけご飯の卵をずっとかき混ぜているからだという。

たしかに、5分もやられたら気になるのかもしれない。

でも、その二人の会話を聞いたとき「マイペース」という言葉になぜか引っかかった。

なぜだろう。

気になるとどうしても追求したくなる。
本当に申し訳ないが、ぜひこの場を借りてこのモヤモヤを解消したい。

まずこの「マイペース」という言葉の使い道を洗い出してみる。

一つ目。
「俺、マイペースだから」

これは、あまり聞きなれない使い方だ。
受け取った側は言い訳のように聞こえてしまう。

二つ目。
「マイペースに頑張りたい」

これは過去に使ったことがあるかもしれない。

三つ目。
「君マイペースだね」

これがもっとも多く使われている気がする。
実際、冒頭の石川選手の話もこの使い方だ。

何かこのモヤモヤの正体がなんとなく掴めてきた。

きっとこの「マイペース」という言葉が僕の「敵になるのか」「味方になるのか」をはかっていたのだと思う。

僕にとって「言葉」は「生きる上での指針」。

感情が勝手に体の中で蠢いていると不安でしかたなくなる。
だから、それを「言葉」として客観視して静観したいのだ。
そうすることで、次の一手に繋げられる。

今は時間にだいぶ余裕のある生活をしている。
いくらでも考える時間がある。
しょうもないことに悩んでいる自分が自分らしいとさえ思う。

しかし、働いていたときは、まぁこれが厄介だった。

仕事の疲れやストレスを癒したいのに、頭ばかり働いてさらに疲れる。
気づくともう月曜日が来て、ストレスは解消されず募り続ける無限ループ。

でも、今は「考えること」が好きなんだなとしみじみ思ったりもする。
なにごとも光には影が生まれるんだなと感じる今日この頃だ。

話を戻そう。
そうか、不安を「言葉」にすることで安心したかったのだ。

「マイペース」と言われたらどう受け止めて、またどう使えばいいのだろうと。

「俺、マイペースだから」
この使い方はプラスに働くことはないと思う。
自分にこう言い聞かせたとしても卑屈になるだけ。使わないでおこう。

「マイペースに頑張ろう」
頑張るけど何かあったら立ち止まるねというお守りとして機能している。
場合によっては使うと楽かもしれない。

「マイペースだね」
このように人に対して使用する場合、プラスにもマイナスにも捉えられる気がする。

ポジティブに使用した場合、
「マイペースだから気を使わなくて落ち着く」とか。

逆にマイナスとして使うのであれば、
「マイペースだから…」

おっと、手が止まってしまった。

マイナスな言い方をいくつも考えたが、嫉妬心が顔を覗かすのだ。

そうか。
自分の中で「マイペース」に生きている人に憧れているのか。

だから、しっくり来る言い方が思いつかなかったのだ。

人に対して「マイペース」と言う人は「憧れの意思」がどこかにあるのかもしれない。

「自分は周りに気をつかって生きているのに、自由でいいね」みたいな。

そうか。冒頭に戻るが、

一見、髙橋藍が「マイペース」という言葉で石川をチクリとしたように見えたけど、何か褒めているようにも感じた。

それは、彼らの仲の良さも関係しているとは思うが、

「マイペース」と相手のことを批判したとしたら、それは「あなたに憧れています」という裏返しなのかもしれない。

この結論は強引だろうか。

自分としては少し腑に落ちたところがあるのだが…。

これで少し気が楽になる。
「マイペース」という言葉に惑わさせずに済む。

小さいことに対して、いちいちこうやって感情の整理をしてきた。
こうやって言語化すれば、こんなにも楽しい趣味にもなる。
悩めることはやっぱり悪いことばかりではないらしい。


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