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お弁当に描かれる「名画」について

広告デザイナーの松浦美喜さんという方が日経新聞最終ページの文化面に、投稿を載せていました。
彼女はお弁当にアートの要素を盛り込み、「前衛弁当作家Nancy」という名称で投稿をしているとのこと。
作成している「前衛弁当」は、例えばフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」を模した作品です。

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を模したお弁当

松浦さんは、フェルメールの名画について、大粒の1つの真珠を、大豆の煮豆に代用させる、というイメージを持たれたのだそうです。
そして、ターバンは湯葉、服には油揚げ、背景にはひじきという構成の作品で「真珠の耳飾りの少女」を模した作品に仕上がりました。
湯葉や油揚げ、ひじきを使ったのは、真珠が大豆だから、それを目立たせるため、というわけ。

松浦さんは、洋画だけではなく、浮世絵も作成しているようで、今後は仏像「作成」に力を入れたいとのことです。

岸田劉生「麗子像」を模したお弁当

作品の作り方としては、夜のうちに弁当の設計図を作って、朝の調理時間でお弁当を作っているようですが、衛生面の観点から、調理時間は1〜3時間に抑えているようです。
食材を大切にする姿勢もお見事ですね。

名画をお弁当箱という小さい世界に落とし込むからこそ、名画の中に描かれている色使いや顔の表情、絵画の起伏などにも目が向き、ご自身なりの解釈に至るのかも知れません。
松浦さんは、「前衛弁当は、日常をアートに、家事を創作に転換するための手段」、と述べています。

「ムンクの叫び」ならぬ「ムンクのシャケび」

今後の作品にも意欲を持たれている松浦さんがどんなお料理で、どんな作品を作るのか、興味深いものですね。

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