ありがとう、愛しい「元シャー猫」コナ子ちゃん
本日、急ですが、愛猫のコナ子ちゃんが亡くなってしまいました。
今月に入ってからは食事がほとんどできずに寝たままの生活で、先週からは入院してしまいました。
ただ、今週水曜日には、立ち上がって歩いた姿を妻が見たので、これから復帰していくのかな、と私は勝手に期待していたところでした。
ただ、獣医の先生方の献身的な看病にもかかわらず、昨夜亡くなってしまい、今朝妻が遺体を引き取ってきたのでした。
私たち夫婦の家には、元々、開(かい)くんと新(あらた)くんという2匹の推定15~17歳の老齢ネコがいました。
コナ子は、私たちが開くんと新くんと一緒に住むようになってから2年ほど後に、当時推定10歳で保護団体からお迎えした女の子です。
コナ子はいわゆる「シャー猫」でした。
最初は近づくだけでも、すごい剣幕で威嚇し、爪で攻撃してきました。
やがて家の中に置いた箱の中に閉じこもるように入って、ご飯や排せつの時だけ外に出ては、また箱に戻っていくのでした。
私が箱の中に手を入れて体を少しでも撫でようとすると、またしても威嚇と爪攻撃が飛んできましたので、当時はほとんど触らせてもくれませんでした。
そんなコナ子は、懐かないというより、人間そのものを信用していない、という感じでした。
コナ子を預かってくれていた保護団体の話によると、コナ子は2020年に上尾市内で、非常に衰弱した状態で保護されました。
とてもやせ細っていたようなのですが、数日してコナ子はなんと、赤ん坊ネコ(コナミちゃん)を生んだのだそうです。
それからしばらくは一緒に暮らせたと思いますが、赤ん坊ネコには先にお迎えが来て、コナ子は約3年間、保護団体の下でシェルター生活を送ります。
保護された当初は衰弱した状態でだったので、その後、元気に回復していくことを祈るような想いで、困難にも負けない映画ターミネーターに出演する俳優のジョン・コナーという強い男性の名前が付けられたのでした。
ところがコナミちゃんを産んだところから、女の子だとわかって改名し、ジョン・コナ子という変わった名前になったのでした。

妻は、そんなコナ子の様子を保護団体のH.Pでずっと見守っていたのでした。
やがて、私たち夫婦と開くん、新くんとの生活が落ち着いた頃に、コナ子も保護することを決意しました。
そんな妻ですから、コナ子ちゃんを怖がるでも遠ざけるでもなく、ただ傍にいてあげていました。
体が汚れた時には、爪で引っかかれる危険を省みずにお湯で洗ってもくれました。
でも、しばらく洗い続けていると、洗面台でふてくされて寝てしまう、そんな我儘でありながら、弱さも強さも合わせ持ったネコなのでした。

そのようなコナ子ですが、数か月かけて、徐々に人に慣れるようになり、少しずつ変わっていきました。
慣れない子でしたが、当時から飼っていたコナ子よりもさらなる老猫の開(かい)くんと新(あらた)くんとが、マイペースに私たちに甘えたりする中で、コナ子に寄り添ったり、コナ子の顔を舐めたり、コナ子と一緒に寝ていたり、という景色を見る日々を過ごすことが出来たのでした。
そんなネコ同士の一つ一つの行いは、ごくごく自然でありながら、2人の老猫がコナ子をしっかりと受け入れているようでもあり、コナ子の包容力に惹かれているようでもあるような、どちらか片方だけではない、ネコたち3匹がそれぞれの付き合い方で、それぞれのネコと接し、関係を築いているような、そんな素晴らしく、嬉しい時間でした。
コナ子も生まれて初めて知ったネコ同士の関係に、幸せだったろうと思います。
そのように、ネコたち同士の関係が作られていく中で、コナ子も安心してきたのか、あるいは私たちが住んでいるところが寒すぎたのか、コタツに入り込んで黙って寝ている日もあれば、油断した際に私に触れらるれるようになったり、撫でられるようになったりしたのでした。
元々は同じ部屋の小さい箱の中にいるだけで精一杯コナ子ですが、やがてそっと近くに来るようになり、気づけば手を伸ばしても逃げなくなりました。
たまに可愛げのある声で鳴くときもあり、気持ちは十分にわからないまでも嬉しい時でした。

そんな風に、時間をかけて、ゆっくりと、心を開いてくれた子でした。
あなたが心を開くのに、何年もかかりました。
でも私も妻も、コナ子に無理をさせずに待っていて、よかったと思っています。
コナ子はここ1年くらいは視力が劇的に落ちてしまい、ほとんど目が見えませんでした。
ですので、排せつもフローリングの床の上でやってしまったりしました。
でも、私たちは怒ったりせず、自然とコナ子を受け入れることが出来たのでした。
なんとなく、コナ子らしいな、と思いながら。。。
前半生の苦労が絶えなかった分、後半生は自由に生かせてあげたい、そんな想いがありました。
きっとコナ子も、そんな私たちの意を汲んでくれ、遠慮なく排せつしたり、ふて寝したり、といった生活をしてくれたのかな、と親バカならぬ、猫バカながら、感じています。

今日、家に帰ると、コナ子の祭壇が出来ていました。
いつもいた炬燵は空っぽです。
開くんは、どこか落ち着かない様子に見えます。気のせいかもしれません。
でも、分かっているのかもしれません。
今年の2月には新くんが旅立ち、そして今日、コナ子も逝ってしまいました。
寂しくなります。
それでも開くんは、今日も自分勝手に私たちに甘えてきます。
人間でいえば100歳の、私たちの家の大先輩です。
今年の3月に新しく家族になったくらげちゃんは推定4歳くらいですから、まだまだ若輩者ですが、周りにめげずに盛り上げてくれています。
あなたのそばに、いつもいるからね。
コナ子ちゃん、ゆっくり休んでね。
幼いころに経験した大変な人生の後半生で、私たちの家に保護されたことがコナ子にとって少しでも幸せで安心できる生活だったら、嬉しいな。
心を開いてくれて、ありがとう。

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