【創作大賞感想】コニシ木の子『イセハラのモトニ』
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
こちらの作品の感想記事です。↓
2025年6月5日
(文字数:約1200文字)
初読:約1時間(55分寄り)
再読:約1時間(65分寄り)
ネタバレしない程度にあらすじ
山の湘南、
伊勢原の元に積み重ねられた、
ささやかな贅沢の物語。
……と書いてみたあらすじの、
「ささやかな贅沢の物語」部分は、
某マンガ作品に書き込まれていた、
ある小説家の長年読み継がれる傑作、
とされる小説のあらすじを示したものであり、
現実には存在しないが故に、
「いや。どんな話やねん」
と長年思ってきたその小説を、
今回ようやく読めた気がする。
ヨッキとセイセイ、
四十代の男性二人が、
週末のみ営業している、
近代文学も入り混じった漫画喫茶、
「元2」で起きた一幕。
重箱の隅をつつくのが大好き
主語と述語が繋がっていない、あるいは、
何かしらの語句が失われてしまったらしき文章が、
序盤に2、3行ほど。
1、の「大山詣り」の説明文と、
2、の一瞬の出会いでの一目惚れ。
あと
2、のヨッキの台詞中の一箇所だけが、
「なおみ」表記
しかし重箱をつつく意味を感じさせないほどに、
ヨッキ氏の希望も性癖も存分に含まれた文章に、
全面的に彩られているが。
感想、というより未読の方に興味を持ってもらいたい
湘南を名乗れる車。
香り高い厚焼き卵。
座るだけで創作が生まれる席。
唯一の読書友達ナオミ。
四十代の車内公開生着替え。
ラストチャンスの空元気。
村上フレーズで語り出すものの
最終的にマッスル頼みになる元2の2名。
↑
地味にこのストーリーを
成立させているのは彼らだ。
取り戻しきれない「ひかり」と、
あえて謎を残した「はるか」
この世界に入り込むための大事な条件と、
そこにもれなく付随するであろう、
コニシ木の子さんと言えば自動で脳内に現出する、
キラーフレーズ。
どれを取っても人生には、
無くったっていいんだが、
あったらちょっと嬉しい。
あるいは面白い。
もちろん私も条件を満たしているので、
来店の際にはヨッキさんとセイセイさんから、
ぜひ歓迎して頂きたい。
夢野久作は大好物だ。
しかし「オホホホホホ」などと、
現実には危うくも口走りそうにない、
佇まいを維持していく理性が、
文学好きを自負する者には、
常に必要になるのだよヨッキくん。
ナオミちゃんが授けてくれた忠言を、
あえての江戸川乱歩風に述べてみたまでだが。
しかし君のその大事なところでの素直さが、
お店全体のあたたかな、
万人歓迎感を形成してもいるのだが。
以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。
いいなと思ったら応援しよう!
何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!