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BESを導入してみないか(3/4)

 全4回中の第3回:
 視覚障害者イコール点字利用者では、ない

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(文字数:約1600文字)



実はメモリアルイヤー

 実は今年2025年は、
 フランスでルイ・ブライユが点字を現在の6点式にしてから200年、
 日本で点字による投票が実現してから100年、
 という節目の年です。

 それらを記念して各地の福祉団体では、様々なイベントや講演会が繰り広げられているのですが、
 哀しいかな。世間一般にまで周知されていない。

 世間一般にまでは仕方がないとしても、
 大阪府は吹田市にある国立民族学博物館での講演会情報が、大阪府を拠点とするボランティア団体や、関西圏の鉄道駅構内点字案内図を手掛ける印刷会社に、知られていないのはどういうわけだ。

 なぜ団体同士の連携すら取れていないのか。
 なぜ自分たちばかりが意識していて、他所とは容易に連携が取れないもののように、思い込まされてしまうのか。


8%という無慈悲

 実を言うと点字利用者は、

 視覚障害者全体の中でも、
 たったの8%、

 ……と言われているのですが、どこでどのように調査して、結論付けられたものなのか、私には良く分かりません。

 利用者が少ないものだから、点字プリンタは高額なままですし、点字板は一般文房具店に置かれませんし、ボランティア員も基本的に無償です。
 (2024年辺りから、条件によっては支払われる仕組みが整いつつあります。)

 本当に統計的には8%、だとしても、読書好きな視覚障害者は結構な切実さで、文字に飢えています。

 そして実際のところ点字は、生まれた時点か、あるいは、幼少期からの全盲者でなければ、習得し切れないもののように、当人や御家族や、教師や主治医からも、思い込まれていたりするのです。

 そもそも点字を習得する機会が与えられない。

 墨字にそれまである程度接して、慣れ親しんできた中途失明者であれば、
 可能な限り墨字で読み続けたい、御家族からも墨字を読め続けてもらいたい、と願うのはもっともだと思います。

 しかしながら進行性の症状であれば、視神経をなるべく酷使しないためにも、早めに点字を習得しておいた方がいい。

 できれば御家族や御友人も、一緒に点字を覚えてみてくれた方が、
「誰にも通じない文字を、わざわざ覚えなくてはならない負担」だけでも、感じないか感じ方が弱くて済みます。


覚え切れなくたってBESがあるから

 点字を覚えようとしてみたけれど、断念した経験がある方もいるでしょう。

 皆が皆、点字をすんなり習得できるわけでもありません。
 識字障害の方だったり、読書好き漢字好きだったりするとかえって、点字の習得には相当な困難を感じます。

 しかしBESには、これまで申し上げてきたように、カナ文字表示機能も、音声読み上げ機能もあるのです。

 コミュニケーションは取れます。

 取ろうと思えば、ずっと以前から、取れる状態だったんです。

 ですから私は何度でも繰り返し申し上げたい。
 もしかして貴方の身近に視覚障害者がいるのであれば、あるいは、身近な人がこの先視力を失うようであれば、ぜひBESを導入してみませんか。

 誰もがBESを導入し、点字文書を取り扱ってくれたなら、日常的な情報のやり取りに関しては、
 ボランティア団体に依頼するまでもないんです。

 そしてそれぞれの人生において強い感情や記憶として残るのは、そうした日常的な、ごく個人的な文書類です。
 導入するだけの価値はあると思いませんか。


習得する条件が整った方へ

 導入したパソコンからの、キーボード設定が必要になります。

 点字入力にはキーボードの、
 SDF、JKL、つまり6点、
 そしてスペースキーを使います。

 音声入力や、墨字から一発変換してくれる、点訳ソフトも一応あるのですが、「語句ごとに1マス空ける」操作だけは、人の感覚に従った方が、まだ読みやすい文章が作れます。

 点字が書けるようになると、実は視覚障害者に限らなくても、思わぬメリットが生まれますよ。


第3回は、以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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岡埜 由木古(偏光) 何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!