シェアワールド企画「神格鑑定局(TBD)」に参加してみた
2026/03/08
公式から発表された情報により、今後のイベントやクレジットについて追記修正
はじめに
カクヨムという小説投稿サイトで以下のユーザ参加企画が始まった。
ユーザが持ち寄った設定を元にして、公式が二次創作用のプラットフォームを整備していく……という内容らしい。
ぶっちゃけ言うと参加したところで賞金もクレジット掲載も無いのでマジで趣味だと思う(さすがに参加賞は出るが)。数寄者が暇つぶしするための企画ですね。
※追記 参加した場合、シェアーワールドの設定発表時に名前が出るとのこと。不正確な情報ですみません。
しかし後述の理由があるのと、自分自身、二次創作自体が好きなこともあり、ただ働きでも参加だけしておくことにした。
企画概要について思ったこと
初めに思うのが、これまでの企画からよくフィードバックしてんなあということ。
カクヨムには数多くの二次創作を許諾した作品がある。
設定だけ投げてユーザ側で創作するものというと、ISEKAI CREATORSとPROJECT ZIRCONのふたつがパッと浮かぶ。
前者は素材だけ配って終わった印象だが、後者については大手のコナミ主体というだけあり、今でも壮健にやっているらしい。
ただ、ともにカクヨム内ではいまいち盛り上がりに欠ける。
今回の「神格鑑定局(TBD)」という企画は冒険企画局が協力に入っている。
ご年配の人ならピンとくる人も多いかもしれない。インセインやシノビガミ、サタスペといったTRPGで有名な制作プロダクションだ。
シナリオやボードゲームといった商品化を前提としている企画なのだろう。
マネタイズへの導線がしっかりしているなら、さらにクリエイターを集められる。カクヨムでもちゃんと盛り上げるための播種が今回のイベントと見た。
文字並べる側の自分としても、今のうちにユーザの傾向や公式の反応を見て、のちのち発表されるに違いない二次創作コンテストに備えるのはけっこうアリじゃなかろうかと思った次第である。
あとぶっちゃけ、自分のアイデアが採用されたら作るのがすんごいラク。俺も種蒔きしちゃうぞーバリバリというわけ。
実際、公式ページを見るに夏開催予定の創作イベント“ナツガタリ”で小説募集企画は実施されるそうなので、書いておくだけ得ではあるようだ。
参加作を見て
3月2日18:30時点で72作品が参加しているが、ちょっとレギュレーション違反が目立つ。自分も順守しているか怪しい部分はあるものの、個人的に気になった部分を以下に取り上げる。
・応募作のタイトルは必ずカクヨムシェアワールド「神格鑑定局」設定にする
・規定文字数:なし(目安:1設定100~400文字程度)
・小説の種類・ジャンルは「二次創作小説」を選択
Xのフォロワーさんも参加してるけど、一番目を守ってなくてすごく悲しい気持ちになっているので、ここ見てるか分からんけどどうか直して欲しい……一緒に走りたいじゃんね?
あと規約の著作権うんぬんのところが話題になっているが、おそらく次のステップまで早めに進める予定なのだろうと睨んでいる。
自作の一言一句そのまま使われることは私としても期待していない。ひとりひとりから許可をもらうくらいなら、とっとと小説応募の段階まで行ってほしいから、ここはむしろ書かれていて有難かった。
アイデアメモ
noteからカクヨムに飛ぶ人が何人いるか分からないが、最後に設定について思ったことをつらつらと書こうと並べてみる。
まず、公式から公開されている設定は以下のものになる。
神格とは、ただの信仰でも、単なる力でもない。それは国家の力にもなれば、厄災にもなる。時に誰かの人生そのものを左右する存在である。
この世界では、およそ150年ほど前から神、邪神、悪魔、神使、魔人、幽霊、妖精、妖怪、超能力者など、無数の異能存在が実在することが知られ始めた。人々はもはや「異能の存在そのもの」には驚かない。しかし、異能が身近になった現代においても、その正体や危険性、そして「神であるか否か」を正確に見極めることは、依然として専門家にしかできない高度な行為だった。その価値と危険性を見極め、それぞれを「適切な位置」に定める。それが神格鑑定士の役割だ。
神格鑑定士は、そうした未知の異能存在を調査・分析して、その本質を見極め、属性や等級を正式に認定する異能力者である。対象が神なのか、邪神なのか、あるいは神を名乗るに値しない存在なのか――その鑑定結果は、人類社会の安全や国家の行く末すら左右する。
日本最大の鑑定士組織である「神格鑑定局」は国家機関であり、その背後には複数の神々の存在がある。鑑定士たちは、神から異能を授かった神使、生まれながらの異能存在、あるいは武術や魔術を極限まで修めた達人たちで構成されている。
神を名乗る者たちと、それを仕分ける者たちが様々に交わる場所――それが『神格鑑定局』の世界である。
今から150年前ほど……1875年ということは、日本では西南戦争手前あたりだ。憲法や帝国議会もなく、まだ大久保利通がひとりで頑張ってるあたり。
この頃の日本の宗教関連というと、1868年に神仏習合を廃する神仏分離令が出されて、全国でエスカレートした民衆により寺がブチ壊されまくったことが浮かぶ。
もう少し進むと、今度は国家神道の時代になるが……カドカワさんの二次創作としてはセンシティヴすぎて出せるのかなあコレ……。
各戦争での従軍神職の話とか、大東亜戦争中に神祇院の皆さんが予算獲得のためにヒイヒイ言った話とか、もちろん日本の宗教ネタなら欠かせない神道指令だとか、わりと掘れば面白いネタは多いと思う。
あと設定的に専門家がカミサマの格を決める考えは、もろに自然権思想に基づいたもので、王権神授説の逆という印象が強い。
籘真千歳のスワロウテイルシリーズで紹介されていた神権王授説とか、わりと参考になるんじゃないか?
一神教と相性が悪い設定にも見えるが、神格を与えるものとして上位存在を想定するとか、神格を奇蹟と言い換えると、わりとキリスト教的史観も入り込む余地は多いように感じる。
というわけでヒナ形として自分が提出した資料は↓のもの。
人物がほとんど第六猟兵で使ってた自キャラの設定なのは内緒。
ロール&ロールも紙の方が終わるタイミングでの、この祭りだし盛り上がると嬉しいなあとTRPG者としては思いつつ、本日はここまで。
創作、やっぱり楽しいですね。
