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"モノラル盤"絶賛に垣間見える、現代音楽評論家の『現代病』

🟢生成AIとの対話から見えてきた、正しい音楽評論の条件

近年、ビートルズのモノラル盤が「完成形」として絶賛される言説を、当たり前のように目にします。
曰く、
「当時の制作意図を最も忠実に反映している」
「アーティストが本当にこだわったのはモノラルだった」

しかし、私はずっと強い違和感を抱いてきました。
それは本当に、"当時のリスナーの感覚"なのだろうか?

この疑問を、ある日YahooAIにぶつけて見ました。
すると、最初の回答は、まさに“よくある現代的説明”そのものでした。


🔴「モノラルにこだわった」という"常套句"への違和感

YahooAIはこう答えました。

ビートルズがデビューした1960年代前半は、モノラル再生が一般的でした。
多くのファンがモノラル環境しか持っていなかったため、
メンバーやジョージ・マーティンはモノラル盤の音作りに最大限のこだわりを持っていました。
ミキシングの優先順位は、ステレオ盤よりモノラル盤でした。

YahooAI

一見、もっともらしい回答です。
しかし、ここで私は引っかかりました。

それは本当に「こだわり」だったのか?

当時すでに確立され、経験も蓄積されていたモノラル制作。
失敗しにくく、無難で、マスに届けやすい。

単に「慣れた技術で仕事をした」だけ、という見方もできてしまいます。

こだわった」という言葉は、時に「安全運転だった」という意味と全く区別されないまま使われていただけではないでしょうか。


🔴完全に欠落している「当時の再生環境」という視点

次にAIは、モノラル盤とステレオ盤の違いをこう説明していました。

モノラル盤は音が中央に集約され、パワフルでダイレクト。
ステレオ盤は左右に音を配置し、場合によっては偏りがある。

YahooAI

しかし、この説明には決定的な欠陥があります。
当時の再生環境が、完全に無視されています。

当時の『モノラル盤』の音楽環境は「ポータブルモノラルプレーヤー」
チープな作りに未来を感じることはない音楽演奏機

1960年代前半、一般的だったのは全くチープなポータブル・モノラルプレーヤーでした。
一方で、当時のセパレートステレオはとても高価で、憧れの存在でした。

そして、重要なのは当時「音が良かった」のは、間違いなくセパレートステレオだったという事実です。

本体(レコードプレーヤーとアンプ、チューナー)と
完全に左右分離した『セパレートステレオ』
当時は右と左の音が完全に分離していたほうが未来を感じさせた

現代の耳で「自然ではない」と感じる左右完全分離は、
当時のリスナーにとっては「未来」そのものでした。


🔴「当時のリスナーが聴いていた音に近い」という欺瞞

YahooAIはさらにこう続けました。

モノラル盤は、当時のリスナーが聴いていた音に近く、
レコーディング現場の臨場感を伝えやすい。

YahooAI

もし本気でそう言うのなら、私たちはチープなポータブル・モノラルプレーヤーで聴かないといけません。

しかし、現代の音楽評論家は、現代の高性能オーディオ機器で、リマスターされたモノラル盤を聴くこと。それを「当時の空気」と呼んでいます。

これは、かなり都合のいい話ではないでしょうか?

現代音楽評論家がモノラル盤を絶賛するのであれば、
「ポータブルモノラルプレーヤーで聴きましょう!」
と推奨しないと公平な判断はくだせないのでは?

本当に「当時の音」「当時の空気」を語りたいのなら、モノラルプレーヤーで聴くこと、すなわちこちらが不便にならないと客観的な評価判断はできないはずです。


🔴「想定して作られていた」という言葉のすり替え

YahooAIは最後に、こうまとめました。

ビートルズのモノラル盤は、そうした再生環境を想定して作られていました。

YahooAI

しかし、ここでも私は思いました。

それは「想定していた」のではなく、
「それ以外を想定できなかった」だけ
ではないでしょうか?

事実、その後リスナーが強く求めたのはステレオでした。
『リボルバー』は一部でステレオが重視され、最初のベスト盤と言える、『オールディーズ』の中「She Loves You」に至っては"擬似ステレオ盤"まで作られました。

擬似ステレオは「音の嘘」ではありません。
当時のリスナーが抱いていた、「未来」への欲望の現れそのものです。


🟡「技術解説」より、語るべきものがある

AIは最後に、こう尋ねてきました。

モノラル盤のミキシング技術について説明しましょうか?

YahooAI

正直に言えば、そんなものはどうでもいいです。

確立された過去の技術をいくら解説されても、
そこに心が刺さることはありません。

それよりも語るべきなのは、
なぜ人々は「擬似ステレオ」を求めたのか?
なぜ左右に分かれた「分離音」に未来を感じたのか?
という、時代の空気そのもののほうです。


☝️生成AIが気づいた「おかしさ」

興味深いことに、対話を重ねる中で、
YahooAI自身もこうした現代的評価の偏りに気づいていきました。

当時、『モノラル盤』をセパレートステレオで聴くくらいなら、
最初から『ステレオ番』を購入して、ステレオで聴いていたという事実

最終的には、お互いに、
当時の空気を語らずに、現代の視点だけで評価するのはおかしい
という地点に、YahooAI自身が立ちました。

これは小さくない成果だと思っています。


🤔「正しい音楽評論」とは何か?

モノラル盤が悪いと言いたい訳ではありません。
ステレオ盤が正しいと言いたい訳でもありません

現代の音楽評論家ならこのプレーヤーで
聴くように奨励したほうがいいかもしれない

私が言いたいのは、ただ一つ。

評価とは、「どの時代の座標で語っているのか」をしっかりと明示して、初めて成立する

当時のリスナーが何に憧れ、
何に未来を見ていたのか?

その「空気」を伝えずに行われる絶賛は、
評価ではなく、歪曲に近いです。

🗣️当時の空気を伝えること‼️

それこそが、現代評論家の務めではないでしょうか?

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