引き算が心地良かった、秋のとある宴のひとコマ
先月、親戚の息子さんの結婚式に参席した折に、その息子さんの上司に当たるという男性が、前に出てスピーチをされまして、1分前後のすっきり短い祝辞だったのですが、それがさっぱりしていてシンプルでとても良かったのですが、出だしの開口一番、
「私も結婚というものを一回しか経験してないので、偉そうな事は何も言えないのですが」
という台詞が、穏やかな笑いを宴内にフワッと立ち昇らせて、その空気が綻んだ瞬間の事がその後も心地よく頭に残っておりました。
でこれはその後の事なんだけども、作家村上春樹氏が、やはり同じある披露宴で話したという自身のスピーチの事を、あるエッセイで書いていたのを思い出しまして、それがなんだか同じ様な言い回しだったのではないかと。手持ちのKindleライブラリーを探ってみたら、「雑文集」というタイトルのエッセイの中にそれを見つけました。イラストレーター故安西水丸氏のお嬢さんの結婚式で話したという祝辞を、とある章でそのまま書き記してたんですね。
あ、これかと、何か妙に頭に残っていたのはこの既読感?のせいかと、そこでなんだか着地した気分になったんですけど、そうかぁ、そうするとあの日スピーチをしたあの男性、もしかしたらハルキストだったのか… 、まあそれはいっか。
あらためて読んだら、村上春樹らしいサッパリ涼しげな祝辞でいいなぁという感じで笑
↓こんな感じです。
かおりさん、ご結婚おめでとうございます。
僕もいちどしか結婚したことがないので、くわしいことはよくわかりませんが、結婚というのは、いいときにはとてもいいものです。
あまりよくないときには、僕はいつもなにかべつのことを考えるようにしています。でもいいときには、とてもいいものです。いいときがたくさんあることをお祈りしています。お幸せに。
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村上春樹ではございません…↓
もひとついかが…↓
欲しがり屋さんですねぇ…↓
