ちくわ_どんぐり_6

【回答・解説編】アイレベルを探せ!初級編


こちらの方でやっている『アイレベルを探せクイズ!』の答え合わせをしたいと思いま~す。

なぜ答えを有料記事で載せるのかというと、このクイズがただの『答え合わせ』になってしまうのが嫌だったからなんです。
パース理論におけるアイレベルの考え方は、基礎とも言える重要な要素なので、『クイズに正解するかどうか』よりも『考え方を考える』部分に注目して欲しかったのです。

なので、答えを知るためにわざわざ購入しなくても大丈夫ですし(というか、毎回他の方が答えを出されていますw)、例え答えが間違っていたとしても『考える』というプロセスこそが一番大事だと思っていますので、間違いも気にせずどんどんクイズを遊んで貰えればと思っておりまーす!

一応、この有料の記事の中には、写真からアイレベルを導く為の『答え』と『考え方』を載せてありますので、もし興味があればそちらもあわせてご覧くださいな~。

ではでは、初級編スタートで~す!

●初級編①(問題はこちら

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●アイレベルを導き出す為のポイント

・写真の中にある長いラインを延長することで消失点を割り出す(紫線)
・水平に近いラインを参考にする(青線)
・人の縮尺具合から大体のアイレベルを推察する(黄線)

この画像は(ほぼ)一点透視の写真ですが、そこで大事なのは『この写真がちゃんと水平が取れているかどうか』という事ですね。それがちゃんとしてないとアイレベル自体も水平ではなくなってしまうので(私が最初の例題としてあげた写真は水平を取らずにやったので、アイレベルが微妙に傾いていますw)、ちゃんと水平が取れているという前提で考えます。

ポイントとしては、青線(水平に近いラインを見る)と黄線(人の縮尺具合を見る)の部分から、大体のアイレベルを予想します。『大体あそこらへん』みたいな感じですねw。

そうして、写真の中にある長いライン(壁にある溝の線とか、道路の縁石とか)を延長してそれが重なる消失点を割り出して、水平な線を引けばアイレベルの設定完了です。

その結果がコレ↓

画像2

赤い線がアイレベルで、緑の線がアイレベルを割り出す為の補助線ですね。

分かりやすいようにたくさんの線(緑線)を引いていますが、上記の『人』と『水平に近い線』で大体の場所は予測出来るので、2,3本引けば割り出せるかと思います。

ちなみに『人の縮尺で考える(黄線)』というのは、複数の人が写真に存在している場合、『水平な線を引いた時、どの人も大体同じ所に来る線がアイレベルであり、水平線である』事を踏まえています。
つまり、ここからあと一人描き入れようとする時は、アイレベルを見ながら描けば変な絵にならない訳ですね~。

アイレベルは基本的にはこういう感じで導いていきますが、絵を最初から描く時は逆の手順ですね。まずラフを描いて、そこからパースを設定して下書き、清書と進んでいきます。

最初の記事にも書きましたが、パース知識は絵を描く人の全てに、必ずしも必要ではないと思っています。
けれど、迷った時とかに『こういうやり方もあるよ』という感じで使って考える土台に出来れば便利かな~と思うし、知識として『アイレベルが自然に分かる』だけでもとても便利かな~と思ったりもしました。


ちなみに、ホー・エイさん(泡影【神出鬼没】さん)の答えです。
さすがに一瞬で判断されているんだろうな~という感じですね~。

●初級編②(問題はこちら~)

画像3

最初の問題が一点透視によるスタンダードなパースの取り方を主題としていたので、第2問は『俯瞰写真』を選んでみました。一般的にはこういう写真の方がアイレベルを見つける作業がしやすかったりします。

注目するポイントは以下の通りです。

画像4

●アイレベルを導き出す為のポイント

・写真の中にある長いラインを延長することで消失点を割り出す(黄緑線)
・パースのラインが水平に来る所を探す(オレンジ線)
・水平線(地平線)を探す(緑線)

前回の写真は一点透視の写真で、今回はビルの上階から見下ろすように撮っているので三点透視の写真となっています。構成する線が増えた為に一見複雑そうに見えるかもしれませんが、実はこちらの写真の方が参考に出来る要素が多いので分かりやすいとも言えるんですね。

まず正攻法とも言える『構成する線を伸ばすことで集中点を求め、アイレベルを見つける』という方法(黄緑線)。今回は大きく分けて2つのパースで構成されているので前回より手がかりが増えています。

そうして伸ばしてアイレベルを求めた図がこちらです。

画像5

青い線と黄緑の線がそれぞれパースのラインで、それぞれの集中点を繋いだ線がアイレベル(赤線)です。パースラインの一方は写真からはみ出てますねw。(実際そういう事は多いです)

パースの線が水平になる所を探す(オレンジ線)でも言えますが、基本的にはこのやり方がアイレベルを求めるために一番スタンダードなやり方であり、かつ必須の知識となります。まぁでも、難しくは考えると必要はなく『線を伸ばしていって集中点を繋いだ線がアイレベル』と考えて頂ければ大丈夫だと思いますw。


そして、もう一つのやり方は『水平線(地平線)を探す』というやり方です。これはもう単純に『水平線を見つけた時点でそれがアイレベル』なので、計算も迷う必要もなく、純粋に『見つけた時点で終わり』だったりしますw。

画像6

●閑話休題

余談ではありますが、一応この記事、クイズを出すためにおさらいをしようと思い、グーグル先生で色々調べていたのですが、『アイレベル』と調べると『アイレベルは水平線ではない?』という記事が出てきました。しかも割と最初のページの方に。(知りたい方はこちらから~)

もしかしたらそれで勘違いされてしまう方もいるかもしれないので、ここでちょっと説明させて下さいね。

アイレベルと水平線(地平線)は同じです(ばば~ん)

アイレベルとは、遠近感のある構図を描くためのパース理論において、最も大事と言ってもいいくらいの重要な要素の一つです。
『アイ(eye)=目』『レベル(level)=水平、水平線』という言葉からも分かるように、『その画像を撮った時(その人の目)の地表からの高さ(水平線の位置)』の意味を持ちます。アイレベルの性質は地面に立って撮った写真でも同じですし、ビルの屋上から撮った写真でも変わらないのです。

なぜ私がアイレベルを重視しているのかというと、『その画像に存在する全ての物体の高さがアイレベルで共通している』からです。

例えば『地上から30cmのアイレベル』に設定すると、その一本の線上はどこまで行っても、地平線の向こ〜うの方まで行っても、『地上30cm』のままなんですね。それはビルの屋上から見た『地上から100mの高さ』でも同じですし、もっと言っちゃえば海底から見た景色として『マイナス100mの低さ(高さ)』でも同じなのです。一度アイレベルを固定したら、アイレベルを動かさない限り、どこまで行ってもその水平線の高さは変わる事はないんです。

だからこそこのクイズは、『パースの描き方』ではなくて、より汎用性の高い『アイレベルの探し方』とさせて頂きましたし、第2問目はあえて高いところから水平線(地平線)が見える写真を選ばせて頂きました。

読んで理解するよりも、自分で実感出来たほうがきっと身につくと思うので~。
そんな訳で(余計なお世話かもしれませんがw)『アイレベルと水平線は同じ』という話でした。


●初級編③(問題はこちら~)

画像7

さて、初級編最後の問題はこちらです。
さ、参考に出来る線がほとんどないw!

もともと初級編の問題は『アイレベルとはどんなものなのか』という部分を改めて知ってもらう事を目的として出題させて貰ってました。まずは、どういう物かを理解してもらって、そしてアイレベルの出し方の基本を紹介するという感じですね。

基本的にはその画面を構成する線(建物だったりとか、道路だったりとか)を使って割り出した消失点から判断する事がほとんどなのですが、結局それもこれも『水平線を見つける』という目的の為の手段でしかない訳なんですよね。

なので、『ではそういう線が無い場合には、どういう風に考えたら良いか?』という部分を初級のおさらいとしてやりたいと思い、出題させて頂きました。

画像8

いきなり、答えですw。

というのも、この画面において考えるべき点はそんなに多くありません。

・比較的遠くまで見える川の景色であること
・川辺で撮っていること

くらいがこの画面でアイレベルを決める為に必要な情報なんですね。
先ほどの閑話休題の話題でも触れましたが、原則として『アイレベルは水平線と同じ』、『アイレベルはどこまでいっても同じ高さである』という2つのルールがあります。

川辺で撮っているということは、水面からはほとんど高低差がありませんので、向こうの景色に見える川辺と(よほどの急流でない限り)基本的には同じ高さと考える事が出来るんです。

後は簡単。向こうに見える橋のふもとに人間が立っている想像をしてみて、そこに水平に線を引けばそれがアイレベルとなるのです。
(遠くに見える橋の下では、頭でも足元でもアイレベルはほとんど変わりません。それが大きく変わるのは近景や中景の時です)

ちなみに、ここに人を配置してみたらどうなるでしょうか?

画像9

こんな感じです。ここでは頭にアイレベルを合わせておりますが、どこまで遠くへ行っても(同じ高さの所にいる人であれば)アイレベルの所に頭がくる絵になという訳です。


以上が『アイレベルを探せ!初級編』の回答と解説になります。

『写真からアイレベルを考える』ことは、パース理論を理解する為にはまどろっこしいと感じる方もおられるかもしれません。そもそも、絵を描く方でもそういう物に興味を感じない方には少々つまらないかもしれないなーと思いながら書いてきましたw。

それでも、『アイレベルを考える事』はパースを理解する上で一番基本的で重要な事だと思いますし、それは技法を解説されて理解するよりも、実際に写真で見て納得する方が理解出来るんじゃないかなーと思ったりするんです。

初級編はなるべく『アイレベルがどんなものか』という物にフォーカスを当てて出題してみましたが、いかがでしたでしょうか?
このあとは、『基本的にはパースが描ける人に向けた中級編』、『私が難しいなーと思う上級編』に続けていければなーと思っております。

私のモチベーションが続けば、ですけどね~w!あばばばばばば!


(ちくわ【どんぐり】)

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