ビートルズ「アビイ・ロード」のアルバムジャケット写真の不思議な都市伝説
ビートルズ「アビイ・ロード」
ザ・ビートルズの「アビイ・ロード」(Abbey Road)のアルバムジャケットの写真は、何百回も見ていましたが、そこに、都市伝説があることを、全く知りませんでした。
それを知ったのは、NHKのBSで、その都市伝説の話しを、放映していたからです。
ビートルズの解散風が吹いていた
その当時は、ビートルズのメンバー4人の溝が決定的になった時期で、ポール・マッカートニーは何とか関係を修復しようと、ライブの再開を他の3人のメンバーに働き掛けていました。
しかし、「ライブでは自分たちの音楽表現が出来ないことは自明」と言うことで、賛成する者は誰もいませんでした。
ただテレビ出演ならいいと言うことで、そのためのセッションが始まりますが、これも、いつの間にか、レコード制作作業に切り替わってしまいます。
後に「ゲット・バック・セッション」と呼ばれることになるセッションが行われますが、シングル「ゲット・バック」などのシングル曲を生んだだけで、1ヶ月足らずで打ち切られてしまいます。
「アビイ・ロード」のアルバム
ポール・マッカートニーは更に、アルバム作りを提案。1969年2月から同年8月まで断続的にレコーディングが行われました。
それまで、メンバー全員が揃うことは少なかった中で、全員が最後のアルバムだと意識して作った作品が「アビイ・ロード」だったのです。
そこでは、地味な存在であったジョージ・ハリスンが「サムシング」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と言う2曲の名曲を作っていることや、
リンゴ・スターが「オクトパス・ガーデン」と言うユーモラスな曲(だが実は深刻な告白が隠されていたことが後になってわかる)を書いていることも重要ですが、
ベートーヴェンの音楽に影響を受けたり、ヘビーでストレートな歌詞による曲が続くなど、深い内容が胸を打つアルバムです。
ポールが自身が立ち上げたアップルレーベルの財政難を歌った「You Never Give Me Your Money」は、
生活の苦しさを嘆く歌詞にも関わらず、センチメンタルでありながら、美しいメロディーを用いて書かれています。
『アビイ・ロード』のアルバムジャケットの謎
この「アビイ・ロード」のアルバムジャケットは、そのころ流れた「ポール・マッカートニー死亡説」を裏付けるものとされました。
ポール(左から2番目)が裸足なのは死体を暗示しており、写っているのは実はポールのそっくりさん。
またジョン・レノン(右端)は神父の姿、リンゴ・スター(右から2番目)は葬儀屋姿、ジョージ・ハリソン(左端)は墓堀人の格好をしているのは意図的なものであり、やはりポールの死を暗示したのだと囁かれます。
また、ジョージ・ハリソンの、後ろに写っている、フォルクスワーゲン・ビートルのナンバーは「281F」であり、
これも、「もし(If)ポールが生きていたら28歳だった」と言うメッセージであるとされたのです。
都市伝説、噂の根拠
この噂が出回った背景には、ストロベリーフィールズ~の最後でジョンが「ポールを埋めた」と小声で呟いている、などがあったようです。
また、ポールも、ビートルズが実質解散状態の失意などで、アイルランドに引きこもり、公に姿を現さなかった事が背景あったようです。
言うまでもなくポール・マッカートニーは現在も存命であり、色々、噂されたことは全て後付けの理屈です。
4人の格好は単に私服であり、車も偶然停まっていたもので、ナンバーにも何の意味もありませんでした。
理屈は後付けで、何にでも付くと言うことの証明であり、都市伝説の成り立ちの、一形態を示している興味深い話しです。
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