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わたしのデザインノート #2レイアウトをする前に

デザインに正解なんてありません!

答えのない仕事に就いてしまいました。デザインは自由だ!とも言いたいところですが、自由にさせてくれないのもこの仕事の特徴だと思います。

たとえば、ビジュアルを意識しすぎて「伝えたい内容が頭に入ってこない!」とクライアントに言われることはよくあります。かと思えば「とにかくカッコ良くないといけない!」というクライアントもあります。

正解はあるのだろうかといつも思っていました。

もしデザインに正解があるとすれば、クライアントの商品が売れた時や、集客があった時。またはクライアントから「気に入った!」と言われた時ではないでしょうか。


センスとはについては前回の記事をご覧ください▼


正解を求めて

正解を求めて迷いが生じ、作業効率が落ちることはよくあります。

わたしとは違い、師匠には決断力があります。

師匠はどんなスキルを持っているのか。
入社して一通りの流れが把握できた頃、気になりはじめました。

師匠は、美術の教員免許を持っているので指導にはいつも熱が入っていました。でもわたしが知りたいことは、それじゃない!笑

なぜそんなに速くラフが描けるのか。ちゃちゃっとやってのけてしまう。アートディレクター(デザインの方向性を決める)という立場はわたしの憧れでした。

ラフとは、広告や雑誌、書籍等において仕上がりイメージをクライアントに理解してもらうために写真、イラスト、文字の大きさと位置を粗く描いたもの。ラフスケッチ・ラフレイアウトともいう。

DTPエキスパート認証試験 DTP概論より

技は見て盗めということでしょうか。

師匠は、クライアントの好みをよく知っているのです。そしてデザインのレパートリーをたくさん持っています。

そのレパートリーのなかから、クライアントの要望するものによって、デザインを選び、レイアウトしていることに気づきました。

「TPOをわきまえた服装を選びなさい」というように、デザインにも、時と場所や場合によって、ちょうど良いものがあります。状況次第ではクライアントのビジネスチャンスを逃してしまう恐れもあります。

レイアウトをする前に

デザインチームを指揮する立場として、アートディレクターという役職がある会社もあります。デザインの方向性を話し合い、指示する役割です。

どんな目的で印刷物やWEBサイトを作るのかということを話し合います。

そこで、クライアントの好みを知るために商品名や金額、ビジュアル、店名、日付などの中で「どれを一番伝えたいですか。」ということを、質問することにしました。情報の優先順位を決めるためです。

クライアントによって要望は多種多様です。
ときには、野暮ったいデザインを施すこともあります。

たとえば、安さをウリにしている場合、おしゃれなデザインが邪魔をしていて、安い!ということが伝わらないからです。必ずしもカッコ良い・可愛い・おしゃれなデザインが正解とも限りません。

デザインすることは手段であって、目的ではありません。目的は伝えたい人に、かならず伝えるということです。

伝えたい人は、誰か

わたしたちは、目的によって伝えたいイメージを変えています。

たとえば、飲食店の印刷物を作成する場合と、住宅メーカーの印刷物を作成する場合とでは全く違うレイアウトや配色、フォントの選択をするからです。ターゲットとなる顧客層クライアントの扱う商品の価格帯を知ることが重要です。日経新聞を読みなさいという課題を与えられたこともあります。さまざまな業界を知ることも大切です。

庶民的で安価な商品を売るのであれば親しみやすいイメージ、富裕層を対象にするのであれば高級感のあるイメージ

顧客層が子どもから年配までと幅が広ければ、明るいイメージ。

顧客層が30〜40代の男性など限定的であれば力強いイメージか、シックなイメージ。

時世によっても受け入れられるデザインは変わります。

前回は、力強いイメージで反響がなかったから、今回はシックなイメージにしようかなどと話し合い、毎回試行錯誤しながら要望に応えます。

手段は無限にあります。そんな訳で、デザインに正解はない!と冒頭に書いたわけです。目的は、クライアントの営業方針に合わせたイメージを選ぶということです。

デザインのイメージを決め込む

やみくもにデザインするのではなく、誰に、どのようなことを一番伝えたいかをはっきりさせると、イメージを絞り込むことができます。

デザインのイメージが決まれば、あとはテクニックを活かしてレイアウトに落とし込むだけです。

配色、文字の扱い方、余白はどれくらいとるか、フォントは大きく分類すると2種類ありますが、どちらを選ぶか。写真を入れるかイラストを使うかなどレイアウトを構成する要素はたくさんあります。

次回の記事からはどういうイメージを伝えたいかという観点から、それにあったレイアウトの作り方、デザインが与える心理的効果などを説明できればと思います。


広告代理店に入社し、師匠のもとで働いて7年目。

入社したころに、仕事量の多さとスピード感についていけず必死で食らいつこうと、デザインのノウハウをノートにまとめました。

アウトプットすることで、また自分自身の成長につながるのではないかと思っています。これから「ちょっと上手になれるデザイン術」を紹介できればと思います。

ただし、デザインとアートとは別物だと考えています。アートは、見る人によってとらえかた方がさまざまある芸術作品だと思っているので、デザインとは分けて考える必要があります。


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