【詩物語】ことばがつまる
きょうは 言葉が詰まった
急いで思いをのみ込んだせいだと思う
胸のあたりがムカムカしている
たぶん熱量のある出来事に
胃がもたれたんだと思う
こどもの頃、胃腸の調子が変だと訴えると
「何か悪いものでも口にしたのか」と尋ね返されることが多かった
きょうのみ込んだ思いは
食べ合わせが悪かったのか
消費期限的問題でもあったのだろうか
調子が悪いとかなしくなってくる
処方せんのでない症状は嫌いだし
痛み止めの効かない痛みには弱い
いつまで続くのかは自分次第らしい
炎症も苦手だ
こころの免疫力が弱っているのだろう
こういう時は栄養のある
やさしい味付けを摂取すべきだと思う
消化のいいものなら尚更いい
いや、逆にこってりとした
ご褒美的なカロリーを摂取してしまおうか
やけになってたいらげてもいい
こころの管理栄養士に
献立表をお願いできたらいい
バランスよく保つことは
とても難しいことだ
ここ最近、ずっとなにを食べていただろうか
なんでもよくってどうでもよくって
適当にしていたかもしれない
時間も余裕がなくて
よく咀嚼もせず
こんなことだから喉に詰まるのも当然だ
でも理想より環境がものを言う
いまの状況では
自分が努力すれば
改善できると言うことでもないのかもしれない
人の体は食べたものでできているのなら
人のこころも摂取したものでできているのだろうか
水を飲んで嚥下機能を確める
詰まった言葉を取り出す
どんよりした日々に
おざなりになる自分には
まだか弱くとも感情があると
涙が教えてくれる
「おにぎりが食べたい、しゃけのやつ。」
自分のために握ってくれる人など
自分しかいない
なぜなら おとなになったのだ
コンビニエンスストアじゃない
自分のためのおにぎりを握ろう
平凡なレシピでよいから
自分が思うおにぎりを握ろう
泣きながら食べるご飯は美味しい、と
わたしは、知っているのだ
ことばがつまる
kotoba ga tumaru
栄養不足のこころにとっておきのスパイス
