今週の株式市場まとめ|日経平均は週間3,917円高。それでもApplied Materialsは好決算後5.1%安。金利低下だけでは買われない理由|日本株・米国株の振り返りと投資家が更新すべき相場観
先週日曜の記事では、弱い米雇用統計と日経平均先物の650円高を受けて、
「月曜日は半導体・グロースまで買われるのか」
を最初の問いに置きました。
月曜日だけを見ると、答えはかなりはっきりしていました。
日経平均は1,363円高。TOPIXと東証グロース市場250も上昇し、値上がり銘柄は916銘柄まで広がりました。
その後も日本株は上昇し、日経平均は一週間で3,916.85円、5.97%高となりました。
ところが、米国株の週間上昇率はS&P500が0.36%、NASDAQ総合が0.14%にとどまり、NYダウは0.56%下落しています。
さらに金曜には、売上高と次四半期見通しが市場予想を上回ったApplied Materialsが5.1%下落しました。
金利低下で成長株が一斉に買われる相場ではなかったんですね。
今週の値動きを理解する鍵は、
金利低下が何を買うかまで決めたのではなく、買われる余地を作り、その後の評価を利益率、業績見通し、競争力、すでに織り込まれた期待が決めた
ということだと思います。
1. マーケット情報
日本株(8月14日まで)
日経平均:69,523.56円
前週末比+3,916.85円/+5.97%
TOPIXは週内に連日の最高値を更新しました。
東証グロース市場250も月曜と水曜は上昇しましたが、日経平均とTOPIXが高値を更新した木曜には0.35%下落しています。
日本株はかなり強い一週間でしたね。ただ、大型株、半導体、グロース株が最後まで同じ強さで上昇したわけではありません。
米国株(8月14日終値)
S&P500:7,785.76
週間+0.36%
NASDAQ総合:26,729.16
週間+0.14%
NYダウ:53,732.41
週間-0.56%
米国株は週中に最高値を更新しましたが、金曜は主要3指数がそろって下落しました。
金利・為替・商品
米10年国債利回り:4.695%
週間では上昇
ドル円:159円台
WTI原油先物:82.40ドル
週間+5.4%
金先物:4,380.40ドル
週間+0.91%
CPIとPPIは市場の警戒ほど強くなく、米金利の急上昇は避けられました。
一方、金曜の米小売売上高は前月比0.6%減となり、九か月ぶりに減少しました。原油は中東情勢を受けて上昇し、米10年金利も週間では下がり切っていません。
そう考えると今週は、
物価の落ち着きで成長株を買いやすくなった一方、消費の弱さと原油高が「金利低下を無条件に喜べない理由」を残した一週間
だったとも言えそうです。
ここまでで、無料部分の結論はかなり見えてきます。
先週の本線だった「金利低下を支えにAI・半導体とグロースを試し、企業業績による選別が深まる」は、おおむね成立しました。
ただ、「強い一週間だった」で終わらせると、大事な部分を見落としそうです。まだ三つの問いが残ります。
日経平均の5.97%高は、日本株全体の持続的な強さを示しているのか
TSMCとSupermicroが強い需要を示しても、Applied Materialsが売られたのはなぜか
金利低下は成長株への追い風なのか、それとも雇用と消費の減速を知らせる警告なのか
ここからは、先週日曜に置いた条件を後知恵で変えずに採点しながら、今週の三つの転換点、日米市場の差、四銘柄の判定軸を一緒に整理していきましょう。
ここから先は
この記事が参加している募集
いただいたご支援は、より「実務で使える」記事づくりに大切に活かします。

