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『朝霧の向こう側の世界』

朝霧が太陽の熱でじわりと晴れていくように、内側で絡まっていた迷いが静かに透き通っていく。
景色の一部だと思っていた木漏れ日の暖かさや、南から吹いてくる追い風の優しさにも、気づく瞬間が訪れるのでしょうか。

何か必死に探そうとして目を凝らすのをやめたから、ずっと求めていた進むべき方角や、手を差し伸べてくれる誰かの温もりが、自然に視界へ飛び込んでくるようになった合図のようでもあります。

止まっていた時計の針が動き出し、止まっていた物語がさらさらと流れ始めるのは、不思議な魔法が起きたからではなく、ご自身の心を整えることで、扉を開くための小さな鍵を、もうその手のひらに握っていたことに気づけた、確かな証拠なのでしょうね。


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