死んだおじいさんが孫娘に憑いた!
お寺で聞いた「お墓」のお話
先日、京都の法然院でご住職の御説法を拝聴しました。
いわゆる「宗教」のお話ですが、ご住職の柔和なお顔と穏やかな語りに引き込まれ、あっという間の楽しい時間でした。
※法然院ご住職は梶田真章(かじたしんしょう)さん。地球交響曲第9番に登場されています
質疑応答の時間、「お墓は必要ですか?」と思い切って質問しました。
ご住職はにこやかに、京都弁でこう答えました。
「自分で決めはったらええです」
ほっとするお答えだなあ…と思ったその直後、さらに驚きの一言が続きました。
「ご先祖様は、お墓参りをするとそこにやってくるんです」と。
20年前突然やってきた不思議な女の子
この話を聞いて、私は20年ほど前に経験した出来事を思い出しました。
当時、中学生の女の子が治療で私の元に来ていました。
ある時期から、夜中にパジャマ姿でコンビニへ出かけたり、突然屋根に登ったり、独り言を言い続けるなどの問題行動が出るようになったのです。
両親は病院に連れて行こうとしましたが、精神科に行けば入院や薬漬けになるのでは…という不安から踏みとどまりました。
そこへ、その子のおばさんが登場します。「スピリチュアル」に興味のあったおばさんは、当時読んでいた本で「今は”そういう”ことが起きやすくなっている。ある時期になるとこうした問題行動が自然に収まる」という記事を見つけ、「もう少し様子を見よう」と両親に提案しました。
さらに、おばさんは私の治療院を勧めました。理由を聞くと、「その子の中にいる誰かが、あなたのところに行きたいと言った」とのこと。
女の子に取り憑いたのは…
初めて来たとき、その子は天井を見ながら誰かと会話している様子。
どうやら、何人かの“人格”が入れ替わりで取り憑いているようでした。
最後に現れたのは、亡くなったおじいさん。
彼は、子どもたち(つまり自分の息子や娘)に「兄弟仲良く暮らしてほしい」という思いを伝えるために、孫娘の体を借りてやって来たのです。
「お墓参りよりも、みんなで桜の木の下で集まってご飯を食べることが一番うれしい。
お盆などにお墓に来られると、天国にいる私もそこに行かなければいけない。天国も結構忙しいんです」
と、おじいさんは話しました。
その後の女の子
おじいさんは子どもたちに日時も場所も指定したのです。忙しいとか言ってられない、おじいさんの言葉を信じ、兄弟で集まる場を作りました。
すると、ほどなくして女の子の問題行動は消えました。
数年後、おばさんと再会したとき、女の子はすでに結婚し、子どもを育てながら普通に暮らしていると聞きました。
当時のことは何も覚えていないそうです。
お墓に行けない人へ
私は仕事柄、家から出られない方と話す機会が多く、「お墓に行けない」「墓掃除ができない」といった悩みをよく聞きます。
そんなとき、この女の子とおじいさんの話をします。
「お墓に行かなくても、心を向ければご先祖様はそこに来てくれます」
そう伝えると、皆さん安心した顔をされます。
京都の法然院で「お墓参りをするとご先祖さんはやってきます」と聞いたとき、あの20年前の出来事がよみがえりました。
「千の風になって」ではありませんが、ご先祖様はお墓の中にだけいるわけではありません。
風のように、思いの中に、私たちのそばにいるのかもしれません。
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