「働く人に安全を伝えたい」第52回(ワールドカップサッカー)
第52回は、「2026FIFAワールドカップ 北中米大会」
サッカーを観戦するようになった”きっかけ”
サッカーに詳しくないが、FIFAワールドカップはテレビ観戦をする。
”にわかファン”だ。だが、ゴール!に一喜一憂してしまう。
1993年に開始したJリーグにより、社会的なサッカーブームに多くの国民が注目した試合がある。
FIFAワールドカップ・アメリカ大会(1994年)への出場権を決めるアジア地区最終予選において、初めてワールドカップ本戦出場にかけた試合(イラク戦)だ。
試合の終了間際のロスタイム残り数秒で同点ゴールを決められ、得失点差で予選敗退となった。
よく知られている「ドーハの悲劇」だ。
当時、LIVEでテレビ観戦した。
試合が終わったころは、日が変わるくらいに夜遅かった記憶がある。
その頃は、サッカーのルールでオフサイドも知らないのに観戦していた。
それでも、負けた悔しさで、朝まで眠れなかった…。
選手は、もっともっと想像できないくらい悔しかったはず…。
次の4年後も、応援したい気持ちになった。
そこから、4年ごとにFIFAワールドカップサッカーの”にわかファン”になり試合を注目するようになった。
サッカーの魅力を考えてみた
ワールドカップサッカーは、なんといっても世界中が熱狂する。
世界で一番多い競技人口が、サッカーだという。
そして、「サッカーは世界を変えられる」と言われている。
サッカーは、いつ点が入るかわからないので、目が離せない。
ゴールが決まると、心も踊ってしまう。
日本が勝つことに拘るが、負けても健闘を讃えたい。
サッカーの魅力の1つ。
チーム全体でパスをつないで、つないでいかなければ、ゴールにたどり着けないところだろう。
どれほど優れたスター選手であっても一人の選手だけでは、得点できない。
パスを出す選手。スペースを作るために走る選手。相手選手を引きつける選手。そして最後にネットを揺らす選手。全員の意図がシンクロした瞬間にゴールは生まれる。
だから、パスをつないでいった最後のシュートが、得点に結びつくとチーム全体が歓喜にわく。
同様に、コーナーキックやフリーキックのセットプレー、ペナルティキックが得られるのも、チームみんなでパスをつないでいった結果があるからだ。
ゴールを決めた選手は、派手なガッツポーズをしたり、喜びのあまりジャンプしたり、踊ったりして感情を爆発させる。喜びのあまり観客席に飛び込む選手もいる。
そして、サポーターも泣き、叫び、拍手喝采し熱狂する。
チーム全体で組み立てボールをつないだことの成果で勝利を掴むと、試合中の凄まじいプレッシャーから解放された瞬間の「純粋な喜び」となる。
その反面、対戦相手のディフェンダーやゴールキーパーにゴールを阻まれたときは、がっくり肩を落としたり、両手で頭をかかえて悔しがったり、座り込んだりしてしまう。
2つ目の魅力は、「現場の判断力」。
サッカーは、「監督の指示が届かない、選手自身がその場で判断する」スポーツである。
監督がピッチへ大声で指示を出しても歓声にかき消されたり、目の前の相手への対応で一瞬の遅れが致命傷になったりなるからだ。
監督は、交代選手に戦術やメッセージや指示を直接叩き込み、ピッチ内の選手に伝える。
今大会、日本代表のベンチがオランダ戦で、大きく数字を書いたホワイトボードをピッチ上に掲示したのを初めて目にした。
選手たちに残り時間を伝えるための工夫だという。
そこで、試合の流れに合わせてフォーメーションを修正したり、ポジションを指示したりする「キャプテン」や「ボランチ」¹が重要になってくる。
その選手の「判断力」と動きに注目して観戦するのも楽しみだ。
¹ : ポルトガル語でかじ取りやハンドルを意味する「volante」が語源。
中盤のやや後ろで守備と攻撃の両方をコントロールする守備的ミッドフィルダーのこと。
カーボベルデに感動した
日本は、グループステージを2位で通過したものの、決勝トーナメントの1回戦で強豪ブラジルを相手に1-2で逆転負けを喫し、惜しくも敗退となった。
前半29分に佐野選手がゴールし先制したので勝利を期待したが、ブラジルの壁は厚かった。
次の大会は更に強くなっていることを期待したい。
日本以外に感動したチームがあるので紹介する。
カーボベルデという国だ。
その国のことは、7月4日の土曜日の朝、たまたまアルゼンチン対カーボベルデ戦をテレビ観戦して初めて知った。
おぉ!って感じで、すぐにカーボベルデの戦いに釘付けになってしまった。
なんと、初出場で決勝トーナメントまで進み、前回王者アルゼンチンを相手に2度も追いつき、延長戦までもつれ込み、アルゼンチンを苦しめた。
特に2点目のロペス カブラルのゴールは、唸ってしまった。少しカーブしながらゴールに吸い込まれていくように見えた。
また、40歳というベテランキーパーのヴォジーニャにも感動した。
ポジショニングと判断力に優れていると評価されているキーパーだ。
好セーブ連発。まさに、ザ・守護神だ!
強大な前回王者に立ち向かい、諦めない姿勢に感動した。
カーボベルデ共和国は、人口50万人ほどのアフリカの小さな群島で構成されている島国だ。
日本の人口を約1億2000万人とした場合に、カーボベルデの人口比率は、日本の240分の1になる。
サッカー競技人口も、ほぼ同じような人口比率だそうだ。単純に考えて選手層の厚さという点でも、240分の1ということだ。
ただ、カーボベルデは歴史的な背景から海外へ移住し、ヨーロッパのサッカー先進国のレベル高い環境で育った選手もいるという。
それを割り引いても、世界のベスト32に入り、アルゼンチンを追い詰めたのは、やはりとてつもないことだとびっくりした。
結果は敗退したが、「小さな国の偉大な挑戦」に衝撃を受けた。
安全を伝えたい
・油断から生まれる大逆転に学べ
サッカーでは、アディショナルタイムの劇的な逆転劇、ほんの一瞬の隙を突かれた失点が勝敗を分ける。
また、「2点差は危険なスコア」とも言われたりする。
職場でも「もうすぐ終わるから」という最後の最後、終了間際の油断に危険が伴う。「作業終了時のリスク」を考え、終わりの合図(ホイッスル)が鳴るまで、絶対に気を抜かないことだ。
最後まで不安全行動をしないで安全確認を徹底しよう。
・組織力と声の掛け合い
個人技も重要だが、チーム全体が連動して連係(組織・守備)ができているチームは強い。そのためには、声掛けが不可欠である。
一人の「ヒヤリハット」を周囲が声掛けでカバーする。危ないと思ったら遠慮なくお互いに声を掛け指摘する。
声を掛け合い、不安全行動をゼロにしていこう。
・計画的な熱中症対策
今回の大会は夏の酷暑に行われており、「ハイドレーションブレイク(水分補給のための試合一時中断)」が導入されている。ルールとして強制的に水分補給と強制休憩時間を取っている。
職場でも「仕事のキリがよいところまでやってしまおう」という考えもあるが、サッカーの試合のように「時間を決めて、強制的に給水・休憩を挟む。体調を確認する」ことが大切である。
サッカーの魅力は、一人では決してゴールができないところだ。全員が役割を果たし、声を掛け合ってパスをつなぐからこそゴールが生まれる。
「安全」も同じ。一人だけの力では無事故は達成できない。お互いが声を掛け合い、全員でパスをつなぎ合って「今日も全員が無事に一日を終える」という最高のゴールを奪うことができる。
追記:2026FIFAワールドカップ 北中米大会の決勝戦は、現地時間7月19日(日)に開催される。日本時間で20日の早朝になる。
きっと大会は最高潮に盛り上がっていることだろう。最後までサッカーの醍醐味を味わってもらいたい。
サッカーの素人目線で書いた記事ですが、生意気なところはあれば、ご容赦ください。

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