心を浄化する翡翠の色:Pelikan Edelstein Jade
Pelikan Edelstein Jade について調べてみると、粘度は中程度からやや低めでインクフローは良好、表面張力も適度に調整されているため紙への広がりも穏やかで扱いやすい性質を持っているようだ。また、潤滑性も比較的高く、ペン先と紙の摩擦感が少ない滑らかな書き味が特徴とされている。浸透性についても中程度で、一般的な筆記用紙では裏抜けやにじみが起こりにくい、全体としてバランスの取れた設計のインクと言えそうだ。

正直なところ、ここまで物性レベルで語れるほど自分が詳しいわけではないが、こうした情報を頭に入れた上で使ってみると、確かに扱いやすいインクだと感じる。
ペリカンのインクは、4001シリーズが標準ラインだとすれば、エーデルシュタインはその上位に位置付けられる高級インクシリーズ。高級インクというと、粘度が高くネットリとしていて、裏抜けもしにくいというイメージを個人的には持っていたが、実際には4001シリーズよりもサラサラとしており、粘度はむしろ低い印象を受ける。

4001シリーズのインクは比較的原色寄りのはっきりした発色が特徴だが、エーデルシュタインシリーズは彩度がやや抑えられ、落ち着いた上品な色合いに調整されているように感じる。

個人的には、マーカー(ハイライター)への耐性も気になるため、チェック項目の一つとして確認している。PILOTのKIRE-NA、uniのPROPUS、この2種類のマーカーでテストしているが、どちらもほとんど滲まず、その点では優秀なインクだと思う。

エーデルシュタイン(Edelstein)はドイツ語で「宝石」を意味し、Jade(ジェイド)は翡翠(ひすい)のことを指す。その名にふさわしい、どこか静かな美しさを持った色だと思う。

万年筆は本当に美しく、つい見惚れてしまうのだが、インクボトルもまた同じように美しい。とりわけこの翡翠の色には、ただの色以上の静けさのようなものを感じる。
人は生きていれば、知らないうちに心が薄汚れてしまうことがある。焦りや欲や迷いのようなものが、少しずつ積もっていくのか…。そんな時、この色でゆっくりと言葉を書いていると、書くという行為そのものが、自分の内側を見つめ直し、心を浄化していく時間になる。

