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グローバル組織で開発を成功に導くためにやるべきこと 〜もしあなたが、グローバル開発組織の一員だったとしたら〜

2024年 GAOGAOアドベントカレンダー 2日目を担当します、ひでよしです。
例年テーマを設けず各々自由に記事を書く形で進めてきたGAOGAOアドベントカレンダーですが、今年は下記の3つのテーマ(大きく括ると要はグローバルに関すること、というテーマ)を設けて進めていく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

  • グローバルメンバーマネジメント

  • 英語でのプロジェクト進行Tips

  • グローバル採用 and more

1日目はGAOGAO創業者Kenさんの 「EX[English Transformation]~グローバル時代に生き残る強い組織作りの鉄則~ 2025年はEX元年に」 でした。GAOGAOという会社がグローバル文脈で2024年何をしたか、その結果どうなったかが分かる内容となっておりますので、ぜひご一読ください。

はじめに

近年日本のソフトウェア開発シーンでは、日本人エンジニアの採用難に苦しむ企業が続出しております。少子高齢化社会が進む中で、DX・効率化・AIの活用など、ソフトウェア開発のニーズは高まるばかりです。しかし当然ながら「『少子』高齢化」なわけで、現場にはなかなか新しい人が入ってきません。日本においてはどの業界もそうかもしれませんが、とりわけIT市場の人材獲得は、各企業間で小さなパイの争奪戦になってしまっているわけです。需要増・供給減がどんどん進んでいく状況下において、旧来の開発メンバーの採用方法は徐々に通用しなくなりつつあります。

我々GAOGAOはこの問題に対して、EX (English Transformation)というアプローチを打ち出しました。「English」と入っているので、単に英語学習を進める・組織の公用語を英語化する、あるいは海外籍メンバーを採用するだけかと思われがちですが、EXの目的はそこではありません。組織をEXする目的は「組織のメンバーのマインドセットを、変化・変容・違いに対して前向きに受け入れられるもの = グローバルなものにする」ことです。先に上げた項目はあくまでこの目的を達成するための手段に過ぎません。
日本のメンバーだけでは回らない開発現場に、海外メンバーを参画させることを「受け入れて、前向きに協力し合う」。日本市場だけではトップラインが伸び悩むため、海外市場へ向けてプロダクトのローカライズを進めることを「受け入れて、前向きにトライする」。EXを通して、組織全体へこのようなマインドの変化を促していきます。

EX自体の説明をしていると長くなってしまうので、詳細は Kenさん Tejiさん マークさんが書いた下記の本に譲るとして、この記事では今後5年10年先、EX普及後の日本ではおそらく当たり前になっているであろう「もしグロ」な観点、つまり「もしあなたが、グローバル開発組織の一員だったとしたら」という観点で、あなたが開発を成功に導くためにやるべきことを3つ紹介します。

あなたが開発を成功に導くためにやるべきこと

あなたが参画した開発組織は、日本人も外国籍メンバーも分け隔てなく参画しているグローバルな組織。異なる文化や言語背景を持つメンバーと協力しながら開発を成功に導くには、エンジニアとしての技術スキルだけでなく、コミュニケーション面での工夫が必要不可欠です。やるべきことは大きく分けて3つ。

  1. 英語力を高める

  2. 概念をできるだけ図式にする

  3. 理解しようとする

1つ1つ順に見ていきましょう。

1. 英語力を高める

「なんじゃい、英語学習だけがEXじゃないとか啖呵切っておきながら、結局英語力の話が最初に出てくるんかいな」。残念ながらその通り。
2024年現在の世界においては、数千あるといわれている言語の中で英語話者数が世界トップとなっています。

2位の中国語も人口としては多いですが、公用語として設定している国は少なく、英語ほど広い地域で話されているわけではありません。一方英語は、日本も含め第二言語として教育が行われることもしばしば。そういった意味では、公用語が英語でない国でも一定レベルの英語話者がいる可能性は大いにあります。
よって少なくとも2024年現在では、グローバル組織における共通言語は自然と英語になるケースが多いです。したがって英語力を高めることは、それすなわちグローバル組織においてコミュニケーション齟齬を減らすことに繋がります。

「やっぱりアレですか、結局完璧に英語話せないと厳しいっていういつものやつですか」
そうではありません!技術の話ってある程度出てくる単語やフレーズが限られていますよね?自分の領域で使う単語やらフレーズやらを習得すれば、分厚い参考書や単語帳で勉強せずとも効率的にコミュニケーションレベルを上げられます。そもそもITやシステム開発に出てくるような単語ってだいたい元が英語ですしね。例えばこんな感じ。

  • (フレーズ)次の議題に進みましょう … Let's move on to the next topic.

  • (動詞)実装する … implement

  • (動詞)修正する … fix

  • (名詞)バグ … bug

  • (名詞)React … React

どうでしょう。フレーズや動詞はある程度頑張る必要がありますが、単語は意外とイケる気がしませんか?そう、エンジニアリングの領域は英語学習に非常にとっかかりやすい領域なのです。日本人同士でも「エンジニアリング」とか言ってるくらいですからね。自分もこのエンジニアリングという単語の概念は知っていますが、日本語1単語でどう訳せばいいのか知らないまま10年経ちました。ビジネスとしてエンジニアリングやってると「工学」がいまいちしっくりこないんですよね。もっとこう、実践的な感じがする単語で訳したい。
なんにせよ、今日本語で話している事柄を英語で伝えようとトライして「あっ、このフレーズ何て言えばいいか分からん」というところを重点的に学習していけば、学習効率はぐんと上がると思います。必要なときに、必要なものを、必要な分だけ。英語は必要ですが、完璧でなくても問題はありません。

2. 概念をできるだけ図式にする

日本語でのコミュニケーションでもしばしば起こりますが、複雑な話になってくると時たま「何言うてるか分からん」状態になりますよね。こんな言語の壁を超えるための強力なツールが、視覚化です。具体的には

  • 複雑なシステム設計を図やダイアグラムで表現

  • ワークフローを時系列で示したフローチャートの活用

  • アーキテクチャ設計をブロック図で表現

  • スクリーンショットや画面遷移図による UI/UX の説明

とChatGPT先生は言っておりますが、エンジニアのみなさんならある程度図式化するのは慣れているんじゃないでしょうか。フローチャートとかアーキテクチャ図とか、普段の業務でもよく書きますよね。
作って欲しいものの説明を英語でしようとして言葉に詰まったときでも、図を見せて「この図のここの部分を作ってほしい」と伝えられれば問題はありませんよね。図を見せてもらったほうが、そのパーツが他とどういう関わりを持つのかも明確になるため設計にも役立ちます。

3. 理解しようとする

上記を駆使しても、分からないことはやっぱり分からないと思います。ですが、これを「理解ができない、おわり!」と諦めてしまうとそこで試合終了です。エンジニアリングチームでのコミュニケーションにおいて大事なのは、諦めずに理解しようと努め、また諦めずに相手に伝えようとすることです。目に見えない上に複雑なものを扱う仕事であるがゆえに、エンジニアリングでは理解する・伝えるのが日本語でも難しいのは言うまでもありません。ですがこの仕事は、その難解なことをやって初めて成果を出せる仕事なのです。
理解するためのアクションにはいろいろあると思いますが、基本的には「背景知識を得る」ことで理解は進みます。例えば「ニーニーゴ、サンゴージューハチ。ツライチにしたいけどツメ折っても当たってたんで、若干引っ張り気味」と言われて、あなたは即座に理解できますか?多分クルマ好きな人以外は全く理解できないと思います。でもプロジェクトの中でお客さんがこんな話してきたら、何か重要な話かもしれませんから「何の話ですか?!分からなかったので教えてください」と食らいつくはずです(ちなみに上記ではタイヤの寸法と、ボディに干渉しないようにタイヤサイズ選んだ話をしています)。
グローバル組織でのコミュニケーションも同じで、自分の知らないワード・フレーズなどを使って会話がなされていたら「それってどういう意味か、もうちょっと易しいワードで教えてくれる?!」と素直に聞き返すのがよいです。その他にも、下記のような方法で徹底して理解をしようとするコミュニケーションスタイルが取れれば、あなたは開発を成功に導くことができるでしょう。

  • 分からないことはその場で確認する

  • 「察する」文化に頼らず、明確な確認を心がける(EXでいうローコンテクストなコミュニケーション)

  • 相手の発言の意図・裏側を理解しようとする(もちろん確認もする)

  • 誤解が生じた際の素直な謝罪と修正

まとめ

異なる文化や言語背景を持つメンバーと協力しながら開発を成功に導くには、エンジニアとしての技術スキルだけでなく、コミュニケーション面での工夫が必要不可欠です。やるべきことは大きく分けて3つでした。

  1. 英語力を高める

  2. 概念をできるだけ図式にする

  3. 理解しようとする

こうして見てみると、グローバル組織に限らず日本人同士のコミュニケーションでも大事な観点があったのではないでしょうか。今回語った「もしグロ」な観点でのポイントは、今からの業務にもとても役立つものだと思います。今後日本のエンジニアリング業界は各組織がどんどんグローバル化していくはずです。ぜひ今回のポイントを押さえて、来る5年後10年後にグローバル開発組織で大活躍する人になっていただければと思います。

最後に

GAOGAO は現在、東南アジア(シンガポール、ベトナム、バンコク)を拠点に組織拡大しています。多くの開発プロジェクトが並行して進んでおり、日本人、インドネシア人、ベトナム人のメンバーを中心にグローバルメンバーが多数活躍しております。最近では日本のエンジニア組織に対して、外国人エンジニアを交えたチーム作りの提案も行っています。興味のある企業様は是非ご一報ください!
また、もちろんエンジニアは常に募集中ですので、英語環境に身を置いてグローバルに活躍してみたい方がおりましたらお気軽に @hideyoshi_nkt までご連絡ください!

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