ペンシルパズルをアブストラクトゲームにデッチ上げる話
珍ぬさん主催のアブストラクトゲーム Advent Calendar 2024 に参加させていただいております。12/20の記事となります。よろしくお願いします。
こんにちは。クリスマスに因んだ新作ペンシルパズルを作りたいけど、良い案が全く思い浮かばないはいびじーです。
ゲーム好きの友人がいます。彼はプレステ5の最新のゲームなどで遊びつつも、アブストラクトゲームが好きで、ボードゲーム愛好家のコミュニティに顔を出してはメンバーとの交流を楽しんでいるとのことです。温故知新。昔からある良作、若しくは新しい作品であっても普遍的な概念がバックボーンにあるものには色褪せない魅力があるのだと思います。
僕はボードゲームなどには詳しくありませんが、大分以前から常々、My子供達には良質なアブストラクトゲームで遊んでほしいなぁ、と思っておりました。オセロ、将棋、チェスなどを真剣に教えてみた時期もありました。
…で、現在、My息子(中1)は「スプラトゥーン3」、My娘(小2)は「あつまれどうぶつの森」などに熱中しているわけで。。。orz…
まあいいか、僕も小学生の頃はゲームウォッチやファミコンに熱中していたしな。(アッサリと)
さて、アブストラクトゲームと言えば一般的に、運や秘匿の要素無しに、ゲーム参加者全員に全ての情報が開示された状態で、理詰めで手を進めていき勝敗を決するゲームを指します。
一方、一人で遊ぶことに限定するなれば、多くのペンシルパズルが理詰めで解くものですので、アブストラクトゲームとは親和性が良いのではないでしょうか。
そのままゲームに仕立て上げるのも容易なのでは?…という考えに至ったわけで。…ちょっとやってみようかな。
ペンシルパズルをアブストラクトゲームに仕立て上げる方法は、安易に思い付くこととして下記2通りでしょうか。
① あるペンシルパズルを、ルールに従って参加者が順番に解き手を盤面に書いていき、最終的に盤面の唯一解に至った人が勝ち。
② あるペンシルパズルを、ルールに従って参加者が順番に解き手を盤面に書いていき、詰んで書けなくなった人が負け。
①は参加者全員が、唯一解に至る手を書き続けたならば、最後の手を書く人が必ず勝つわけですね。従いまして、 極論を言うと、参加者の書く順番が決まった時点で勝者も決まっている…ということになりますね。また、誰かの順番で、その人が書いた手が唯一解に至ることができている手であるか否かの確認も必要で、これではゲーム性を大きく損ないます。
②はゲームとして成立しそうです。自分の順番で解き手を盤面に書き、相手の順番で書けなくする…詰みの状態で順番を回すような戦略が立てられますね。○×ゲーム(三目並べ)や七五三ゲームのような感じ? これでも、参加者それぞれに相手を負かすための唯一の最善手が存在するわけで、参加者の書く順番が決まった時点で勝者が決定されているような気もしますが、展開が複雑になるため容易に最善手を見出せず、ゲーム性は高くなるものと考えられます。
ということで、②で行くことが妥当的なようです。
最近、My娘がパズル通信ニコリのペンシルパズル「ダブルチョコ」がお気に入りになっておりますので、とりあえず、これをアブストラクトゲームにデッチ上げてみることにしました。特に面倒な製作などをすることなく、そのままゲームに転用する感じで。コンポーネントは作問盤面が印刷された紙と、鉛筆だけ。ウム! 実にお安いですな!!
↓ ダブルチョコのルールはこちら
+アブストラクトゲームのルール
ゲーム参加者が順に「ダブルチョコ」のルールに従って、盤面に解き手を鉛筆で書いていき、手が書けなくなって詰んだ人が負け。
とは言え今回、クリエイティブなことを何もしないのもアレですので、一応は、プログラムを組んで、完全ランダムの盤面を生成してみたぞ。途中で詰ませるゲームですので、唯一解を持つ作問である必要は全く無いため、超テキトーにプログラミングを組んじゃいましたが。オッケーオッケー!
普段、ダブルチョコは唯一解が得られる、所謂「解ける」盤面に見慣れています。完全にランダム盤面を生成させてみたところ、大分オカシナ違和感を感じることになりましたが、まあ良いでしょうー。今回はユルく行きましょう。
いやまてよ? ランダム生成盤面などではなく、普通にパズル通信ニコリに掲載されている問題をそのまま持ってきて使っても良かったのでは?…というのは後から気付いたことデス。
まあ、他のパズル作家の先生方が作った作問をここで公開するわけにもいきませんので、このまま拙作プログラムによるランダム問題で行くことにしますね。
気を取り直して、、、
さぁ、新しいゲームの開幕けだ。類稀なるオモロアブストラクトゲーム、まさに爆誕の瞬間である!
My息子、My娘、パパの3人で遊んじゃうよ!
「じゃんけんぽん!」…初手はMy娘です。
いやいや、待て待て、、、
最初にじゃんけんで初手を決める…この、運(若しくは相手が出す手が秘匿された状態での勝負)が入り込むことは、アブストラクトゲーム的にどうなんだろう…。
…と引っかかりつつも、今回は気付かなかったフリをして先に進むことにします。右回りに、My娘→My息子→パパの順です。
無難なところで、10x10盤面でゲーム開始です。
下記、ゲーム進行中のコメントは、全て僕の頭の中のつぶやきです。
初期盤面:(プログラムによるランダム生成盤面)

もう早くもダブルチョコの盤面として死んでいる場所が見えますね。
オエー、、、キモチワルイ。。。
初手(My娘):おー、5マスの大技行きましたか。よく見付けましたな。

2手目(My息子):おー、こちらも5マスの大技ですな。隣接の数字の5に惑わされなかったところがさすが。

3手目(パパ):5マスはもう無さそうなので、4マスで。

4手目(My娘):続けて4マスの手ですな。

5手目(My息子):3マスの手ですね。数字の無いところを見つけました。

むむー、相手を陥れる戦略が、序盤には全然見えませんねー。
6手目(パパ):あれ? 3マスの手はもう無い?

7手目(My娘):お! ここで1マスの小粒手だ!

8手目(My息子):お、ここで長考? My息子の中で、何か戦略めいたものが?! 選んだのは、2マス同志で正方形ですな。

9手目(パパ):あれ? もしかして、もう2マスの手は無い?

10手目(My娘):1マスの手であれば未だ多くありそう?

11手目(My息子):何やら余裕の雰囲気…もしや彼は勝負の行く末に気が付いている?

12手目(パパ):よし、ここだ。

13手目(My娘):書ける手が見つかって嬉しそう。

14手目(My息子):My息子が何やらクスクス笑っているぞ?!

15手目(パパ):あれれ??

あれ?これはもう書ける手が無いのか?
どうなのか?
やっぱり、無いかー。
どうやら無いらしい。
パパの負けー。orz…
何と、子供達がパパを指さしてお腹を抱えて、笑ってやがるぜ!
「何だかスッキリしないな。。。」
有利に進めるための戦略が、序盤にはなかなか明らかにならない、というのも理由かもしれません。相手をじわじわ攻めるような感じになりませんね。ですがまあ今回、My息子は大分前にそれに気付いて、それなりの打ち手をしていたようですが。
まあ、途中まで冗長間延び感のあるゲームは、巷間に一定数存在するかとは思いますので、良いですかねー。

パパ「今回のゲーム、面白かったかい?」
My息子「面白かったー!!」
My娘「面白かったー!!」
僕が思っていた以上に、子供達は楽しむことができたようです。
ゲームを通して親子の会話も弾み、とても素敵な時間を過ごすことができました。
以上、ペンシルパズル「ダブルチョコ」をアブストラクトゲームにデッチ上げて、My子供達と遊んでみた顛末でした。今後、別のペンシルパズルでも同様の試みをしてみたいと思います。
それでは皆様、お気に入りの「推しアブストラクトゲーム」とともに、素敵なクリスマスをお迎え下さい。
次回は「クリスマス向けペンシルパズルをプレゼントしたい話」を書いてみようと思います。お読みいただきまして、ありがとうございました。
